視察レポート

視察レポート

2021年07月29日

佐賀・唐津ミシュラン一つ星レストラン「ワイズキッチン」で中江シェフの料理に舌つづみ

九州支店 柴尾祐樹

知られざる美食の地・佐賀

7月に佐賀を訪ねました。隣の福岡や長崎と比べると、控え目な印象を持たれがちな佐賀ですが、古代史の世界・吉野ヶ里遺跡や秀吉、朝鮮出兵の地・唐津、有田・伊万里をはじめとする陶磁器の里や、長崎街道の宿場町など多くの見どころを持ちます。また、佐賀のもうひとつの魅力に、変化に富んだ地形から生み出される豊かな食材が挙げられます。北は玄界灘、南は有明海に挟まれており、外海と内海それぞれの新鮮な魚介類が毎日水揚げされます。また、一歩内陸へ入ると、九州屈指の米どころである佐賀平野が広がり、地元の酒蔵が生み出す銘酒が多いのも特徴です。さらにシュガーロードの異名を持つ長崎街道が県内を横断し、お菓子にも歴史あり。有田焼、唐津焼など食事を彩る器にもこだわりが感じられる店が多く点在しています。今回はそんな佐賀の視察に出掛けました。

唐津発イタリアン「ワイズキッチン」

最初に訪ねたのが唐津にあるイタリアンレストラン「ワイズキッチン」です。海と山に囲まれた唐津の食材に惚れ込んだシェフの中江 義行氏がホテルニューオータニ九州での11年間の経験の後、独立開業しました。特に魚介は自信をもって仕入れ、素材を生かした調理法でアレンジし、唐津を感じられる一皿に仕上げています。白を基調とした明るい店内には、ライブ感あふれるオープンキッチンが配置され、さりげなく火の熱量や、フライパンやカットする音が感じられ耳に心地良く響きます。キッチンからも全席が見渡せるとのことで、それぞれのゲストのスピードにあわせて料理が提供される心遣いも嬉しいものです。

中江 義行シェフ

 メニューを手にしてみると、幸多里の岩牡蠣、肥前町のサザエ、対馬の平目、糸島のビーツ、伊万里の桃…旬の食材がずらりと並び、期待が高まります。暑い日にぴったりの爽やかな甘みと酸味が広がるシャインマスカットと生ハムのアペタイザーからスタート。あわせてお店おすすめのクラフトビール「いとしまBEER」を一口。

視察日のメニュー シェフの確かな目で仕入れた旬の食材をふんだんに盛り込んでいます 
伊万里市 南波多町のシャインマスカットを使ったアペタイザー

そのあとに岩牡蠣やヤリイカにサザエ、平目といった海の幸が続きます。さすが魚介の仕入れには自信をもっているという言葉通り、新鮮かつ繊細な味付けに感動。食事に合わせて選んでもらった白ワインもついつい進みます。さらに肉料理、そしてチーズ、デザートとコースは進んでゆきますが、どれも期待以上の味わいで大満足のひとときでした。食事の味も、盛り付けも、決して奇をてらったものではなく、素材の味を十分に引き出した、手間暇かけた品々ということを感じることができました。唐津焼きをメインにガラスや磁器なども織り交ぜた器も見事で、ここ唐津を十二分に感じさせてくれるお食事でした。

唐津の幸多里(こうたり)産の岩牡蠣
姫島のヤリイカはパプリカのソースで 
天然鮎をつかったカペレッティ(小さな帽子型のパスタ)
磯の香りに満ちたサザエのスパゲッティーニ
日本唯一の品種 鹿児島産のサドルバック豚
食後のコーヒーは特製の唐津焼の器で

もうひとつの名店「ひら田」

続いて訪ねたのは唐津城のほど近く、城下町に店を構える日本料理「ひら田」です。大将の平田智隼氏は、弊社の旅でも好評の京都の料理旅館「美山荘」で料理人を務めた後、2016年に唐津で独立しました。丁寧な料理とおもてなしが評価され、ミシュラン一つ星を獲得した名店です。このひら田の魅力は食事に加え、使用される器にもあります。大将が京都・金沢で修業時代に集めた品をはじめ、唐津焼など地元の作品も使用。古伊万里を彷彿とさせる器を作ることで人気の磁器作家浜野まゆみさんをはじめとし、地元唐津焼との共演も楽しむことができます。華美になりすぎないようにと平田さんが心がける料理に、器が花を添えます。残念ながらこの日は予約で満席とのことで味わうことはできませんでしたが、次こそは味わってみたいものです。

大将・平田智隼氏 開店前の忙しい時間にも関わらずこころよく訪問を受け入れてくださいました

多くの料理人や美食家からも注目を浴びる佐賀の食。そんな美食の国に新風を吹き込む名店2つを訪ね、レベルの高さを肌で感じました。

唐津城 
唐津 虹の松原

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