視察レポート

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2024年06月24日

【視察レポート】中国東北 大連、旅順へ

<2024年6月14日~6月17日・東京支店 相澤 満弘>

<2024年6月14日~6月17日・東京支店 相澤 満弘>

日本航空を利用し、遼寧省の空の玄関口・大連へ。3泊4日で、大連を中心に、中国東北三省のひとつ・遼寧省の視察に行ってきました。

新型コロナウイルスの影響で長らく遠のいた中国旅行でしたが、ワールド航空サービスでは、2023年秋にはいち早く、中国のツアーを再開。その際の訪問先は、新疆ウイグル自治区のタクラマカン砂漠でした。

今年になってからは、上海、広州、桂林など、日本からも比較的近い「中国」をご案内していますが、9月には大連、旅順、瀋陽を訪ねる旅を予定しております。

弊社のツアーでも2018年以来、実に6年ぶりとなる訪問地ですが、このたびの視察で訪ねた最新の写真で、現地の様子をレポートします。

東京支店 相澤 満弘

日本航空直行便にて大連へ

大連 ノスタルジックな町並みが残る町に宿泊

空の玄関口・大連。今現在は近代的なビルが建ち並ぶその様子から、「北の香港」とも呼ばれる大都会ですが、市内中心地には日本統治時代に敷設された路面電車が走り、レトロな一面をあわせ持ちます。

日本時代のコロニアルな建築に囲まれた中山広場の他、上野駅を模して建造されたという大連駅、100年の歴史を誇る大連港など、いたるところに40年にわたる日本時代に関連する施設が残されています。

四季のある大連。冬は氷点下まで気温が下がるとのことですが、中国東北の他の都市を比較すると年間を通して過ごしやすい気候です。訪れた6月下旬も、日本の梅雨のようなジメジメとした湿気はなく、晴れるとからりと日差しが強くなりますが、気温は低くとても過ごしやすかったです。

夏の気温も最高気温が30度に達しない場所ですので、ツアーが出発する9月上旬~中旬も、ひと足早い秋が感じられて過ごしやすい季節かと思います。

旧日本人街と呼ばれる南山地区を散策しました
南山地区にある旧ドイツ領時間は、日本時代の建物
大連から旅順へ向かう途中、星海大橋を通過
ツアーでの宿泊は安心の日系ホテル「ホテルニッコー大連」です

大連からは高速鉄道を使って、各地へ旅をすることができます。大連駅、または大連北駅から遼寧省の各地へ鉄道網が張り巡らされていますが、日本の新幹線のように正確なダイヤで運行されているので、安心です。

各駅は入口でX線検査をしたり、改札でチケットを読み込んだりと、まるで空港のような造り。実際に今回利用した大連北駅は、大連の国際空港よりも広々としていて、お店も充実しており、日本の新幹線の駅とは印象が大きく異なります。待合室はかなり広々としていて、多くの駅はエレベータ、エスカレータなどをしっかりと完備。移動も苦ではありませんでした。

上野駅をモデルとした「大連駅」
駅構内には空港のような電光掲示板が。カフェ、売店もあり設備は充実しています
中国版「新幹線」高速鉄道は、正確なダイヤで運行されています
車内は、2席-3列の配列。座席幅は、日本よりもちょっと狭いです

2009年の一般開放より15年が経った旅順

弊社では2009年前後、これまで外国人の立ち入りが禁じられていた旅順への旅をいち早く取り上げました。

それから15年の歳月が経ちましたが、現在はほとんどの場所が制限なく訪ねられるようになっていて、各地の観光整備も進んでいる様子でした。

もともと日露戦争に関連した施設が多いため、中国人観光客の姿はほとんど見られませんが、歴史遺産としてしっかりと保存されていていました。コロナ禍において各地の様子が大きく変わってしまったのではと不安がありましたが杞憂でした。

激戦地であった二〇三高地までは、電気カートを利用して上がることができるようになっていました。よく晴れて、2、3キロ先には軍港として重要な役割を果たしてきた旅順港を見渡すことができました。

今回の視察では時間がなく断念しましたが、日本時代からの趣ある建物で、現在は一級博物館に指定される「旅順博物館」もツアーでは訪問します。

大谷光瑞を団長とした大谷探検隊が、中央アジアを中心に、仏教に関する様々な文物を収集した「大谷コレクション」が見られます。日本から近い距離で、これほどのシルクロード関連の文物を見られる場所も珍しいでしょう。

旅順、二〇三高地を象徴する慰霊碑「爾霊山」
山の頂上へ、電気カードで行けるようになっていました
二〇三高地から、旅順港を見渡す
日露戦争の終焉を迎え、両軍会見を行った「水師営会見所」

大連、旅順そして瀋陽を訪ねる旅をご案内しておりますので、ぜひ、この機会にご検討ください。

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