視察レポート

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2021年03月10日

熊本から島原へ 視察レポート

九州支店 柴尾 祐樹

 長崎県の西北、3つの海に囲まれた島原半島―――。今回は、熊本港から高速フェリーを利用して島原半島を訪ねました。

2021年春完成予定、熊本駅直結のホテル「ザ・ブラッサム熊本」

 朝、熊本駅に到着。早速、白川口(東口)に向かうと立派な建物が。今年4月に完成予定の熊本駅に直結するホテル「ザ・ブラッサム熊本」が着々と開業準備を進めていました。抜群の立地条件はもちろんのこと、平均27㎡のゆったりとした客室と大浴場やサウナもある充実した設備が魅力です。今年春に設定した『2つの観光列車も楽しむ 由布院と島原の旅』では、このザ・ブラッサム熊本に2連泊を予定しています。

熊本駅に直結するホテル「ザ・ブラッサム熊本」。2021年4月開業予定です。

熊本港から高速フェリーで島原港へ

 熊本港までは、熊本駅からバスで約30分の移動です。熊本港到着後、早々に高速フェリー「オーシャンアロー」に乗船。熊本⇔島原を約35分で結ぶ最速の移動手段です。乗船してさっそくサンデッキへ上がってみると、海苔の養殖杭が並ぶ有明海ならではの光景が広がっていました。船内でコーヒーを買って、のんびり外を眺めているとあっという間に島原港に到着です。島原の町並みと背後に聳え立つ雲仙普賢岳の姿が見えてきます。

熊本港内の様子
熊本⇔島原を約30分で結ぶ「オーシャンアロー号」
サンデッキからは雲仙普賢岳が見えました
船内では軽食やお土産も販売されています

有明海を渡って、いよいよ島原半島に上陸

 島原半島の海の玄関口・島原港に到着後、港から歩いて5分ほどの島原港駅へ向かいます。たった一車両の鉄道ですが諫早~島原港を結び、学生から観光客まで様々な人が利用する列車です。黄色い車両に揺られ約8分、島原駅に到着です。

黄色い車両が目印の島原鉄道

 島原の町は別名“水の都”と呼ばれ、平成7年に「水の郷百選」に選ばれました。長崎の最高峰・雲仙岳の伏流水が地下の水脈を通り、島原の至るところから清らかな水が湧き出します。町の水路に放流された鯉を横目に見ながら、風流な町歩きを楽しみます。

島原の町の至るところで湧水が流れています

 そして、豊かな島原の水源を利用した建物の一つが「四明荘」です。立派なお屋敷は、明治時代後期に医師・伊東元三氏の別宅として築かれました。東西南北の四面から美しい景色を楽しむことができることから“四明荘”と名付けられたのだとか。より風情を楽しみたい方は、池に張り出すように設けられた縁側に座って庭園をご覧になってみてください。外の景色、色鮮やかな鯉が泳ぐ池と庭園、そしてお屋敷が一体となって感じられます。

四明荘の説明をして頂いたガイドの慶田さん
縁側に座って景色を眺めながら説明を聞きます

 島原のシンボル、島原城へ。町を見守るように高台に築かれた島原城は、1618年に松倉重正氏によって約7年の歳月をかけて築かれました。その後は高力氏、戸田氏、松平氏と城主は移り変わり、明治維新を迎え廃城となりました。1637年の島原の乱では天草四郎が率いる一揆軍の攻撃さえも凌いだ城郭と五層の天守閣は見事で、とても四万石の城とは思えません。内部では島原の歴史を物語るキリシタン関連の史料が展示されています。

島原城の五層の天守閣

大正ロマンを感じる喫茶店「青い理髪舘」

 午前中の観光もそこそこに、島原駅に向かう途中、ひと際目の引く木造の建物が見えてきました。大正12年建築の「青い理髪舘・工房モモ」はかつて理髪店だった建物を改修し、今では地元民から観光客にまで愛される喫茶として賑わっています。ちょうどお昼時ということもあり、昼食を頂くことにしました。大正ロマン溢れる店内は、ゆったりとした時間が流れていました。島原の町歩きの際はぜひ、お立ち寄りください。

青色が目印の「青い理髪舘」
オーガニック食材を使ったメニュー

島原鉄道のハイライトも楽しみます

 午後はふたたび島原駅から島原鉄道に乗車します。改札口が自動改札ではなく、駅員が切符を確認する有人改札なのも懐かしいです。島原駅を出発し、進行方向右手からは有明海が見えてきます。島原駅から10分ほど走ると、島原鉄道のハイライト“日本一海に近い駅「大三東(おおみさき)駅」”に到着です。幸せの黄色いハンカチとホームのすぐ後ろに広がる青い海が素晴らしく、車窓から写真をおさめます。

黄色いハンカチの奥には有明海が広がります
写真を撮るためにホームに降りる人もいます

雲仙市の重伝建の町、神代を訪ねます

 その後、列車は「神代(こうじろ)駅」に到着です。雲仙市にある重要伝統的建造物群保存地区・神代小路(こうじろくうじ)は駅から歩いて10分程の場所に位置しています。かつては佐賀鍋島藩の飛び地として治められ、江戸時代の趣を感じられる家屋が並んでいます。なかでも国指定重要文化財の「旧鍋島家住宅」は旧領主に相応しい威厳のある門構え。江戸時代後期に築かれた長屋門や茅葺屋根の御北(寝所)、明治から大正時代にかけて近代和風建築が取り入れられた書院座敷など、近世から近代にかけて歴史を感じられる建物です。また、大正時代に改修した回遊式の枯山水庭園の高台からは雲仙普賢岳の姿も見えます。かつての鍋島藩領主も、この景色を眺めていたのでしょうか…。春には緋寒桜や枝垂梅、ツツジが花を咲かせ庭園を彩ります。

神代駅
島原港行と諫早行の列車が行き交います
江戸時代の面影を感じる神代小路
旧鍋島邸

 今回は、熊本港から高速フェリーに乗船し有明海を渡り島原半島を訪ねました。島原半島は、島の中心に位置する雲仙普賢岳がもたらす独特な自然景観、そして沿岸には有明海が広がる美しい半島です。東岸から北岸までの有明海沿岸を運行する島原鉄道に乗車することで、そんな島原ならではの景色を存分にお楽しみ下さい。

「2つの観光列車も楽しむ 由布院と島原の旅」の詳細はこちらから

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