視察レポート

視察レポート

2021年03月12日

豪快な石狩湾と小樽の街を見渡す平磯岬へ

松本佳晴

「銀鱗荘」と「オーセントホテルのキャプテンズバー」は、「新日本海フェリーでゆく 話題のウポポイと小樽から新潟の旅」(4月~6月)で訪れます。

「北前船」の北の拠点、「小樽の街」を高台から望む「銀鱗荘」

銀鱗荘から小樽の街を望む(イメージ)

 「北前」は「日本海」のこと。日本料理に無くてはならない昆布で出汁をとる技術は、京、大阪の料理人が確立しました。その大量の昆布の運び手が「北前船」で、途中の寄港では、積荷を売り、また米や薬などの土地土地の新たな仕入れもしながら、北海道と大阪を日本海廻りで往復していました。航路の才覚によっては一回の航海で今の価値では数千万から1憶円の利益を得たといわれ、「動く総合商社」と呼ばれる所以です。北ヨーロッパの「北海沿岸」を舞台に「ハンザ同盟」の街々、ハンブルグやリューベック、ストックホルム、、、などが美しさを誇っていますが、「北前船」と「ハンザ」のシステムは酷似していて、後世に残した文化や各地に残る船絵馬などのアートもよく似ているように思います。「北前船」は、江戸から明治中頃まで、意外に遅くまで頑張って続いていました。 18世紀になると、西日本では、綿などの肥料として、ニシンの需要が高まり、昆布と共にニシンが、大阪ゆきの主戦商品となってゆく。ニシン漁場は、小樽、余市沖へと広がり、かつての千石漁場(余市)の大綱元の屋敷として明治6年に建造された「漁場建築」の代表が、この「銀鱗荘」です。昭和14年に、小樽の町を眼下に望むこの平磯岬に移築され、料亭旅館として創業。「銀鱗荘」は、時の北海道長官、石黒英彦氏の命名です。 この豪壮にして優美な佇まいは、140余年の歳月を経ていよいよ重厚さを加え、北海道文化財100選に数えられています。 豪快な石狩湾と小樽市街の眺めと共に、本館に隣接した「グリル銀鱗荘」での本格フレンチを楽しんでいただくことにいたしました。

遠見台を屋根に備えた極めてユニークで歴史的な「漁場建築」が銀鱗荘の本館。この平磯岬の高台から石狩湾、そして足下には小樽の市街を望む絶景を楽しめます
本館に隣接する「グリル銀鱗荘」。こちらで自慢のフレンチのランチをご用意しております
シックで落ち着いた店内です
地元北海道の新鮮な食材を巧みにアレンジしたフレンチシェフによる旬の味をお楽しみください(完全予約制)
日銀の旧小樽支店の堂々たる姿は、ライトアップで幻想的に浮かびあがります。宿泊するオーセントホテル小樽の向かいです。

「オーセントホテル小樽」のキャプテンズバー

ライトアップに浮かぶ日銀の旧小樽支店の夜景はロマンティック。その向かいのお洒落なホテル「オーセントホテル小樽」は、大人の雰囲気の落ち着いた高級感が漂い、私のお気に入り。特に、2階の「キャプテンズバー」は、カクテルで知られる北海道で最も有名なホテルバーで、高級クルーズシップをモチーフにした内装で、素敵なひとときを味わえます。この日(2020年10月6日)は、日本ホテルバーメンズ協会認定の「マスターバーテンダー」八重樫さんが迎えてくれました。ベテランから若手まで5名のバーテンダーは、日本、いや世界トップクラスで国内外の数々のカクテルコンペティションで毎年のように優勝しているほど。腕前はすごいのに、腰が低くサービス精神も旺盛で、適度な距離感の自然な気の遣いには、同じサービス業のプロとして多いに勉強になりました。

キャプテンズバー(オーセントホテル小樽2階)高級クルーズシップをイメージした内装はとってもお洒落
この日(2020年10月16日)は、八重樫さんが迎えてくれました。カクテルコンペティションの優勝カップと共に
「小腹がすいた」とお願いしましたら、ビーフシチューとチーズをアレンジしてくれました。心温まるひとときでした

(「銀鱗荘」と「オーセントホテルのキャプテンズバー」は、「新日本海フェリーでゆく 話題のウポポイと小樽から新潟の旅」(4月~6月)で訪れます。)の旅の詳細はこちら

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