佳景・名景・絶景
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2021年06月19日
青い池 (北海道・美瑛町白金)
『旅のひろば』編集部 上釜一郎
しばらくこのコラムは長野の「御射鹿池」、高知の「仁淀川」、前回の鎌倉の紫陽花と「日本のブルー」が続いていますが、梅雨のじめじめ吹き飛ばす勢いで、今回も思い切ってブルーでいってみたいと思います。
今回ご紹介するのは北海道。その名もずばり「青い池」です。「青い池」は北海道のほぼど真ん中、旭川とドラマ『北の国から』やラベンダー畑で有名になった富良野との間、美瑛町にあります。旭川から富良野へ抜ける街道沿いにはヨーロッパの田園風景を思わせる丘陵地が続き風景写真好きにはたまらないスポットが数多くあります。そんな中で青の池は1988年に噴火した十勝岳の堆積物による火山泥流災害を防ぐため、美瑛川本流に複数建設された堰堤のひとつに水が溜まってできたもので、実は自然の池ではないのです。そんな中、上富良野のプロカメラマン高橋真澄氏が1998年に出版した写真集『blueriver』で紹介され写真愛好家の口コミでひっそりと広まっていきました。その後テレビで紹介されたり昨今のSNSの流れで一躍有名になりました。池の周辺は遊歩道も整備され、誰でも気軽に訪ねることができるスポットです。四季を通して微妙な色の変化を楽しむことができるので様々な時期に撮影を楽しんでみてはいかがでしょう。
ワールド航空のツアーでもいくつか訪ねることができるツアーがありますのでぜひどうぞ。
・夏の北海道 大周遊の旅
・美瑛の丘巡りと夏の富良野滞在の旅
【上釜一郎】プロフィール
1964年奈良県生まれ。旅行誌(マガジンハウス/ガリバーほか)からファッション誌(集英社/ COSMOPOLITAN JAPANほか)、広告写真等のカメラマンとして活躍。また、『南オーストラリアのユートピア アデレード』(弊社菊間著・新潮社)『マカオ歴史散歩』『新モンゴル紀行」(ともに弊社菊間著・新潮社とんぼの本)の写真等も撮影。現『旅のひろば』編集部で、各地の視察も行っている。過去には紛争地や、対人地雷問題の取材などの取材経験も多数。1997年にノーベル平和賞を受賞した地雷廃絶国際キャンペーン(International Campaign To Ban Landmines=(ICBL))の日本キャンペーン(JCBL)元運営委員。
現在ワールド航空サービスの知求アカデミー講座で、写真講座の講師も務める。
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