佳景・名景・絶景

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2023年06月26日

鳥の目線でアンコール・ワットを(カンボジア)

この日は、たまたま春分の日でアンコール・ワットの真後ろから太陽が昇る日でした。地上はたいへんな人出でした。ちなみにこの写真は200mmのレンズで撮影(35mmフルサイズ換算)

 言わずと知れたカンボジア観光のハイライト、カンボジアの世界遺産アンコール・ワット。
 12世紀、アンコール朝は最盛期を迎え、18代スールヤヴァルマン2世が1113年にヒンドゥー教寺院、アンコール・ワットに着工、30年以上かけて完成しました。アンコールは「王都」、ワットは「寺院」の意。ただしこの名称は、後世に付けられたものです。当初はヴィシュヌ神を祭っていましたが、15世紀、アンコール王朝が滅亡した後、上座部仏教の寺院に変えられました。

 寺院の広さは約200ヘクタールと広大で、中心部の塔を、三重の回廊、周壁、さらに幅約190メートルの濠が取り囲んでいます。この配置は、ヒンドゥー教の宇宙観を表現していて、中心にある中央祠堂と四隅の塔は、世界の中心である須弥山、周壁はヒマラヤの霊峰、濠は無限の海の象徴でした。

 建物の規模だけでなく、回廊の壁や柱など随所に施された芸術性の高い装飾もすばらしく、なかでも見どころは、一番外側の第一回廊を隙間なく埋めている精緻な浮き彫りの数々です。マハーバーラタやラーマーヤナ物語の戦闘場面、スールヤヴァルマン2世の行軍、天国と地獄、ヴィシュヌ神と悪魔の戦いなどが描かれています。

 そんな見どころの多いアンコール・ワットですが、ちょっと目線を変えて鳥の視線でアンコール・ワットを眺められるのがアンコール・バルーンです。アンコール・ワットの正面、西門から800メートルほど離れたところに乗り場があります。バルーンと言っても上空を遊覧するいわゆる熱気球ではありません。気球本体と地上はワイヤーで繋がれていて垂直に200メートルほど(高度は天候と風に左右されます)上昇し、10分ほど停止してから降りてくるというものです。撮影の時間帯はそれぞれお勧めがあります。観光客に人気の朝日(上の写真がそれですが、アンコール・ワットは完全に逆光になります)、そして午後から夕方にかけて。この時間はちょうど順光になって、正面から太陽の光を受けるアンコール・ワットが撮影できます。(一般的に午前中が風が弱くて高度が比較的高いようですが)超、個人的意見ですが、夕方のしかも通常の観光シーズンでない雨期の晴れ間がお勧めです。周りの緑の濃さが違いますよ。

10~15人程は乗れます
ワイヤーでつながっていて垂直に上がります
アンコール・ワットとの位置関係はこんな感じ。左奥の黄色い丸いのがバルーン
アンコール・ワット側からバルーンを見るとこんな感じ
雨期はとても緑が濃くなります
こちらは乾期
プノン・バケンの丘より

ちなみにアンコール・ワットをバルーン以外で上から見られるポイントが南側のプノン・バケンの丘です。ここは入り口から20分ほど上ります

アンコール・ワットを訪ねる旅は↓こちらです。(続々催行決定しています)

(アンコールバルーンは実費となります)

【上釜一郎】プロフィール
1964年奈良県生まれ。旅行誌(マガジンハウス/ガリバーほか)からファッション誌(集英社/ COSMOPOLITAN JAPANほか)、広告写真等のカメラマンとして活躍。また、『南オーストラリアのユートピア アデレード』(弊社菊間著・新潮社)『マカオ歴史散歩』『新モンゴル紀行」(ともに弊社菊間著・新潮社とんぼの本)の写真等も撮影。現『旅のひろば』編集部で、各地の視察も行っている。過去には紛争地や、対人地雷問題の取材などの取材経験も多数。1997年にノーベル平和賞を受賞した地雷廃絶国際キャンペーン(International Campaign To Ban Landmines=(ICBL))の日本キャンペーン(JCBL)元運営委員。
現在ワールド航空サービスの知求アカデミー講座で、写真講座の講師も務める。

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