新潟でも一番広いという露天風呂が自慢の長生館。阿賀野川域の五頭連山の麓、五頭温泉郷の村杉温泉の名宿「長生館」に泊まってきました。

有名な温泉地ではありませんので、よくありがちな温泉街風情はなく、とっても素朴で、ここはリピーターが多いそうです。一度訪れた方が、ここの自然と朗らかで人情味あふれる地元の人々の魅力に、すっかり惚れ込んでしまうからでしょう。その一人が故萬屋錦之助で、仕事帰りとか、時には家人と共にこの長生館に投宿しています。

この地は、日比谷公園、明治神宮の森、大分の湯布院など、日本を代表する公園の設計に携わった本多静六博士（1866-1952年）が、この五頭山麓の自然森林と温泉をして、アドバイスとエールを送ったことで、この本多先生の思いを形にするべく地元有志が森を守り、温泉を活かすための様々な活動を続けている、とのこと。

長生館は、4000坪の自然庭園がもうひとつの自慢で、たっぷりとした秋色の樹木の中での湯浴みは、また格別です。