日々是旅立

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2021年06月02日

土佐を訪ねて(その1)「仁淀(によど)ブルー」7年連続日本一の清流

松本 佳晴

高知の清流といえば四万十川が全国区ですが、実は段違いの清流が「7年連続日本一の清流」、その名も「仁淀(によど)ブルー」。現日本チャンピオンがこの仁淀川です。四国の最高峰、石鎚山(いしづちやま)を水源に、土佐の山間の渓谷をウネウネと蛇行しながら124キロ、土佐湾に注ぎます。私も全く知りませんでしたが、あの「九塞溝」の水の織りなす風景と比べられるほどの透明度と聞けば、がぜん「自分の眼で確かめてみたい」と、九塞溝をよく知る当社の幹部3人と共に訪ねてきました。

中津渓谷のブルーポイントへ

「仁淀川」は一本の河川ではなく、数々の支流が本流に流れ込む「仁淀水系」を構成しており、「ブルーポイント」があちらこちらに点綴しているのが特徴で、まずそのひとつ「中津渓谷」へ。男性的な巨大な火成岩の塊がゴロゴロと流れの中に散在していて、急流が轟々と音を立て、飛沫を上げて走ってゆきます。時々、川幅が広がり、流れが緩やかになる浅瀬が、セルリアンブルー、コバルトブルー、エメラルドグリーン、様々なブルーに染まります。

ここから清流沿いの遊歩道を歩き始めます。
深みには鮎の稚魚が懸命に遡上しているのがよく見えます。
巨石がゴロゴロとした中を、激流が迸ります。

清流に沿って25分ほどでウォーキングルートの最終地点「雨竜の滝」に到着。高さ20mですが、清流の塊が降り落ちてくる感覚で、雨が続いていたせいか、その水量は同行のガイドさんも驚くほどでした。地元のガイドさんの言では、9月頃から冬にかけて、さらに透明度が高まってゆくとのこと。九塞溝とはその広さでは比べられないが、水の透明度と多彩なブルーは九塞溝に負けないのでは、というのが4人の一致した感想でした。

「雨竜の滝」が見えてきました。
我が下見チームがびしょ濡れになりながら撮影に奮闘。凄い轟音です。
太陽光線の具合でこんな淡いブルーを見せるところも。

さらに奥地、安居(やすい)渓谷の清流へ

さらに、50分ほど小型バスしか走行できない「安居(やすい)渓谷」へ。こちらの岩質はむしろ女性的な清流で、「中津渓谷」とは大きく違います。流れも若干緩やかで、やや浅く広がる岸辺からは絶妙な「仁淀ブルー」を堪能できました。4人が思い思いに散り、様々なアングルからのフォトタイムを満喫。ここが仁淀水系のいろいろなブルーポイントのベストビューといってよいと、これまた意見が一致。「奇跡の清流」の面目躍如です。

水晶淵へと向かいます。
この透明度は九塞溝レベルでしょう。
「背龍の滝」はこの高さです。
地元ガイドの山中さんはここ安居渓谷のご出身。
「水晶淵」の美しさには時を忘れます。
九塞溝のような眺めも。

パワースポットの「にこ淵」

さらに東寄りには「にこ淵」という滝壺があり、ここはパワースポットとして少しずつ知られるようになってきました。最近設置されたばかりの簡易階段を90段下り、滝壺の深みのあるエメラルドグリーンのグラデーション美が待っています。オゾンたっぷりの清涼な空気を胸いっぱいに吸い込むと、何だか幸せな気分になるのが不思議です。

新しく設置された階段を90段下ります。
滝壺のブルーのグラデーションが待っています。

(「日本の九塞溝をゆく 奇跡の清流 仁淀(によど)ブルー探訪の旅」で詳細な旅情報をご覧ください。)

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