【海外】帰国しました。添乗員レポート

【海外】帰国しました。添乗員レポート
2024年12月17日
【帰国レポート】豪華寝台列車デカン・オデッセイ号でゆく 聖地ベナレスと北インド周遊の旅
<11月29日発 添乗員 東京支店・相澤 満弘>
<11月29日発 添乗員 東京支店・相澤 満弘>
北インドの珠玉の観光地を巡る、豪華列車「デカン・オデッセイ号」の旅より帰国しました。
11月末から12月初旬まで、7泊8日の列車の旅はデリーを起点に、ジャイプールとアグラをあわせた北インドゴールデン・トライアングル三都だけでなく、ヒンドゥー教の聖地ベナレス、ランタンボール国立公園、世界遺産カジュラホ、ヒンドゥーとイスラムの建築様式が融合した建築群で知られるオルチャ、藩王国の堅固な要塞がそびえるグワリオールまで訪問。
デカン・オデッセイ号は夜の間に移動して、翌日、各都市近くの駅に到着。そこから毎日、充実の旅が始まります。バスだけでは無理、また国内線を利用してもこれほど効率よく訪問はできない、列車ならではの観光ルートです。
今回のレポートでは、列車の旅で訪ねた各訪問地の様子をお届けします。

デリー、ジャイプール、アグラ 北インドのゴールデン・トライアングル
デカン・オデッセイ号での列車の旅は、ニューデリーにあるサフダルジャング駅から始まります。インドの名だたる豪華寝台列車の多くは、この駅を起点に旅を始めます。
今回のデカン・オデッセイ号のルートは、「カルチュラル・インディア」。北インドの珠玉の観光地を網羅していますが、中でもデリー、ジャイプール、アグラの三都市は各都市約200キロの距離間にある、北インドの旅で見逃せない場所です。
乗車前、下車後にはデリーの観光地を訪ね、ジャイプール、アグラへは列車で。通常はバス移動でそれぞれ5時間ほどを要しますが、夜、キャビンで休んでいる間に次の都市まで移動してくれます。
各都市の鉄道駅では歓迎を受けて、観光に出発。ジャイプールでは3件、アグラではタージマハルはもちろん、アグラ城も訪ね、2件の世界遺産を巡りました。
北インドの11月末~12月初旬は本来、それなりに冷え込むのですが、このたびは平均最高気温が26度に達するほど温暖で、ほぼ毎日が快晴。各地の壮大な建築群が青空に映えて、美しく輝きました。




聖地ベナレスと仏教四大聖地のひとつサールナート
アグラを後にしたデカン・オデッセイ号は、約570キロの距離を東へ向かいました。目的地はヒンドゥー教の聖地ベナレス。ガンジス川の河畔に100近い沐浴場(ガート)が設けられた、ヒンドゥー教徒が一生に一度は訪ねたいと願う場所です。
通常、ベナレスへはデリーから空路利用が一般的ですが、デカン・オデッセイ号は一晩のうちにアグラからベナレスへ。イスラム建築の最高峰タージマハルがあるアグラから、一夜を明けるとヒンドゥー教の聖地ベナレスと、同じ州にありながら大きく異なる両都市の様子は、インドの多様性を物語っています。
ベナレスでは近郊にある仏教聖地のひとつサールナートも訪ねました。ここは、お釈迦様が悟りを開きブッダ(覚者)になった後、初めて弟子たちに説法をおこなった初転法輪(しょてんぼうりん)の地。現在は遺跡となり、近くには考古学博物館や各国の仏教寺院が建てられています。
私自身にとっては、サールナート、ベナレスは7~8年ぶりの訪問でしたが、各地、観光地の整備が進み、訪れやすくなっていました。



オルチャとグワリオール 中部インドの訪れづらい場所へも
ベナレスを後にし、デカン・オデッセイ号は世界遺産カジュラホを訪問。その後は、オルチャとグワリオールを訪ねました。この3都市はすべてマディヤ・プラデーシュというインドの中部州に位置する観光地ですが、カジュラホ以外には空港がなく、なかなか訪ねる機会の少ない場所です。
オルチャは人口1万5000人ほどの小さな町ですが、かつてラージプート氏族(ヒンドゥー教)のマハラジャによって建てられた城砦で知られ、16~18世紀の間、首都がおかれていた場所です。この時代、北インドではイスラム王朝のムガール帝国が権力を誇っていたため、その建築にも多大な影響をもたらしています。ちょうど私たちが訪ねた日は、町の守護神としてまつられる神様ラーマと妃シータの結婚式ということで、町はお祝いムードに満ちていました。
オルチャからグワリオールはバスで移動。丘の上には15世紀後半に建てられた、オルチャとは別のマハラジャによるマン・マンディル宮殿がそびえます。砂岩で建てられた城砦の外壁や内部には鮮やかな色合いの装飾が施されており、500年過ぎた今の一部をしっかりと見ることができ、またその堅強は要塞にマハラジャの権威を感じさせるものでした。




7泊8日の旅では、乗車・下車の前後をあわせて、9つの世界遺産建築を訪問しましたが、列車ならではのルートで巡ることのできた都市もあり、素朴な村の訪問もできました。
もちろん、列車での滞在も楽しめるもので、車両ごとにつくバトラーが朝から夜までおもてなしをしてくれ、デカン・オデッセイ号のスタッフ全員のサービス、心配りにも感動。また、車中レストランでのディナーも、インド料理、洋食や中華スタイルの食事などから自由に選ぶことができて、盛り付けも美しい食事は毎日の楽しみでもありました。次回、年末年始の旅もありますので、列車に関するレポートは次回、お届けします。



2025年もまた、列車で巡るインドの旅を発表してゆく予定です。ぜひ、ご期待ください!
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