【海外】帰国しました。添乗員レポート

【海外】帰国しました。添乗員レポート
2024年06月14日
【帰国レポート】ケルトの伝統が残る ブルターニュの神秘
<2024年6月3日(月)~6月12日(水) 添乗員:渋江恭子>
フランス北西部・ブルターニュ地方はフランスのほかの地域とは異なり、ケルトの文化が色濃く残り、ブルターニュ地方は「フランスの異郷」とも称されます。美しい村、巨石文化、離島など驚くほど多彩な見どころがあり、10日間では物足りないと感じられるほど充実した内容の旅でした。
絵になる村々 ロクロナン、ロシュフォール・アン・テール、ポンタヴァン
ブルターニュ地方の伝統的な家屋はスレートの屋根と花崗岩の壁で造られています。モノトーンの家並はほかのフランスの村々とは趣が異なりますが、色鮮やかな花が一層映えるように感じました。今回の旅ではフランスの最も美しい村に認定されているロクロナンやロッシュフォール・アン・テール、そしてゴーギャンがタヒチに赴く前に滞在したポンタヴァンなどを訪ねました。




巨石がある神秘の風景 ペロス・ギレックとカルナック
ブルターニュ地方には2つの巨石の風景に出会うことができます。その一つがブルターニュ半島北部にあるバラ色の巨石海岸、ペロス・ギレックです。風や波の浸食作用を受けた、様々な形のバラ色の花崗岩が無秩序に並ぶ風景は迫力がありました。天気にも恵まれ、赤い海岸と紺碧の海のコントラストが際立つ光景をご覧いただくことができました。
もう一つがブルターニュ半島南部のカルナック列石群です。紀元前5000~紀元前2000年頃に建造されたもので、エジプトのピラミッドやイギリスのストーンヘンジよりも古い建造物です。重いものでは20トンを超える巨石をどのように、そしてどのような目的のために建造されたのかははっきりとは解明できておらず、まさに「ブルターニュの神秘」ともいうべき、不思議な風景が広がっていました。



キブロンに2連泊し「美しき島」 ベル・イルも訪ねました。
キブロンに2連泊し、フェリーを利用して、ベル・イルを訪ねました。ベル・イルとはフランス語で「美しき島」を意味します。断崖や港から望むは海のグラデーションは美しく、人々がこの島を「美しき島」と名付けたことに納得がいきました。今回は11世紀のロマネスク様式の教会が残るロクマリア、奇岩が並ぶポール・コトン、のんびりとした雰囲気の漁村・ソーゾンなどを訪ねました。フランスの人気女優、サラ・ベルナールが愛したことでも知られるプーラン岬から望んだ海の美しさはひと際印象的でした。



ブルターニュ独特の教会建築・聖堂囲い地
ブルターニュ地方に伝わったキリスト教はアイルランド発祥のケルト教会でした。輪廻転生の思想を持つケルトの古代信仰と融合したケルト教会では現世と死後の世界の境界があいまいで、教会の敷地内で豚が飼育されていたり、市場が開かれていたりしました。16世紀頃、ローマ・カトリックがブルターニュの人々に教会を死後の世界に通じる異界であることを示すために建造されたのが聖堂囲い地です。人生で洗礼、結婚、埋葬のときだけ通過する凱旋門、納骨堂、キリストの人生を表現する十字架などが並びんでいました。ほかの教会にはない建造物に囲まれた教会は異質な雰囲気を醸し出しており、ブルターニュの神秘性をここでも感じました。


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