【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2024年06月14日

【帰国レポート】ブルガリアのバラ祭りとルーマニアの旅 11日間

<5月19日発 添乗員・東京支店 中屋雅之>

ヨーロッパの原風景ともいえるルーマニアとブルガリア

東欧諸国の中でもルーマニアとブルガリアは数十年前の社会主義体制の時代からほとんど変わらず、かつての素朴さがそのままの形で残されています。1980年代初頭、私が学生時代、ヨーロッパを一人旅し、ルーマニアもブルガリアも訪問しましたが、その頃と今と全く変わっていません。同じ東欧でもポーランドやハンガリー、チェコなどが東欧の自由化以降急速に発展し、近代的な建物が林立するようになったのとは対照的です。この両国はまさにヨーロッパの原風景を残した国といえます。
今回、久しぶりにこれらの国を訪問し、改めてその魅力を感じることができました。特に、今回はブルガリアの「バラの谷」で行われる「バラ祭り」も見学しました。

バラ祭りでは、まずバラ畑で民族衣装の「バラ娘」やバグパイプの音楽隊とともに「バラ摘み体験」をお楽しみいただき、その後、カルロヴォの町のメイン会場でパレードや民族舞踊を見学。さらにその後、ローズオイルを作る民家に移動し、様々な踊りをご覧いただきました。この日は町中が色鮮やかな民族衣装とバラの香りに包まれていました。

ここで栽培されているバラはダマスクローズという種類です。
バラ摘み体験も楽しみました。
バラ畑でバグパイプの音色とともにバラ摘み体験
メイン会場:歴代の「バラの女王」たち
バラの花輪を持って踊るバラ娘たち
民家の中庭で民族舞踊

ルーマニアでは世界遺産のシギショアラや要塞教会をご案内

シギショアラの歴史地区は中世さながらの城塞都市であり、「ルーマニアの宝石」とも呼ばれています。その美しい旧市街はトランシルヴァニア・ザクセン人の850年に及ぶ歴史の証として1999年にユネスコの世界遺産に登録されました。また、この町はドラキュラことワラキア王・ヴラド・ツェペシュの生誕の地として有名です。ブラム・ストーカーの小説「吸血鬼ドラキュラ」はこの人物をモデルとしています。彼は15世紀に実在した人物であり、オスマントルコのメフメット2世の攻撃からワラキアを防衛した人物として、ルーマニアでは最大の英雄とされています。そして彼の生まれた家は現在「ドラキュラの家」という名前のレストランになっています。私たちもここで昼食をいただきましたが、そのメニューは「ドラキュラの心臓」でした。また、「美女の生き血ワイン」をお召し上がりいただいた方も。

メニューは「ドラキュラの心臓」(パプリカの肉詰め)
シギショアラのシンボル「時計塔」
「美女の生き血ワイン」とドラキュラの肖像
レストランの入り口には「カサ・ヴラド・ドラクル」の看板が

世界遺産の「トランシルバニアの要塞教会」も訪問

シギショアラとその周辺はトランシルバニア地方と呼ばれています。この地域は14世紀から17世紀にかけてオスマントルコらの異民族の脅威に晒されたため、教会を要塞化し、緊急時には約3000人が籠城生活をすることができるように3階建ての集合住宅を建造しました。その防壁は高さ12メートル、幅9メートルという巨大なものです。
ほかにも、もう一つの要塞教会「サスキズの要塞教会」やルーマニア王家の離宮「ペレシュ城」も見学しました。ルーマニアはこのような美しい建築物の宝庫です。

プレジュメールの要塞教会
要塞教会内の250室の集合住宅
もう一つの世界遺産「サスキズの要塞教会」
ルーマニア王家の離宮・ペレシュ城

ブルガリアではバラ祭り以外にも世界遺産の修道院も見学

ルーマニアからドナウ川の国境をバスで越え、ブルガリアに入国。ブルガリアはルーマニア以上に古い歴史を持ち、紀元前1000年から世界最古の黄金文明が栄えました。博物館では「トラキアの黄金の秘宝」をはじめとする様々な秘宝を見学することができました。また、中世の修道院も世界遺産に登録されています。中でもリラの僧院は世界的に有名であり、ブルガリアがオスマントルコに占領されていた時代にも、ここだけは「信仰の中心」として黙認されていました。

ソフィア考古学博物館の紀元前5世紀の「デレス王の黄金のマスク」
国立歴史博物館の「トラキア人の黄金の秘宝」
リラの僧院、左側は14世紀のフレリョの塔
聖母教会に描かれた色鮮やかなフレスコ画

これだけの歴史遺産を持つ国は世界中でも珍しいです。様々な感動を与えてくれる旅でした。

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