【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2024年06月03日

【帰国レポート】絶景 地獄の門、ヤンギ・カラも訪ねる トルクメニスタン周遊の旅

<5月18日発 添乗員・東京支店 相澤 満弘>

<5月18日発 添乗員・東京支店 相澤 満弘>

中央アジアの一国、トルクメニスタンの添乗に行ってきました。

中央アジア各国が観光インフラを整えられて、一昔前と比較してかなり渡航しやすくなりましたが、トルクメニスタンは依然として、「神秘のベールに包まれた」と形容される国かもしれません。

これまでは隣国のウズベキスタンから陸路で国境を越える旅が主流でしたが、今回は日本を出発し、第三国を経由(今回は北京経由)、空路で訪ねるという行程を取り、9日間でたっぷりトルクメニスタンを満喫してきました。

「絶景」と一躍注目を浴びたガスクレーター「地獄の門」だけでなく、トルクメニスタンには太古の台地ヤンギ・カラが広がり、旅好きのお客様もその景色に感激されていました。

また、シルクロード要衝の地として、メルブ、ニサなどの古代都城址の歴史ロマンを感じながらも、あまりにキラキラな首都アシュガバートの都市景観に驚いて……。

実際に行ってみないとわからないことだらけのトルクメニスタンでした。

「地獄の門」と双璧の絶景「ヤンギ・カラ」

ダルワザ「地獄の門」 快適に訪ねられるようになりました

トルクメニスタンの中央、カラクム砂漠の真ん中に突如出現する巨大な穴。ソ連時代に天然ガス調査の際に、地盤が崩落してできたそれが、「地獄の門」です。有毒ガスの放出を防ぐために火を放ったところ、一瞬として消えることなく現在まで50年以上燃え盛っています。

現大統領(第3代セルダル・ベルディムハメドフ)は、これまでの歴任大統領と同じく環境保全のために消火に積極的と言います。また私は5年ぶりの訪問でしたが、わずかばかりに火力が弱まっているようにも感じました。

もちろん闇夜に輝くクレーター、炎の燃え盛る轟き、そしてクレーターのすぐそばで感じられる熱は大迫力でした。興味のある方には、ぜひ早めに訪ねていただきたいです。

道中、砂漠の小さな村バクルダクも立ち寄りました
炎のクレーターの近くには、「水のクレーター」も
遠くからも輝いて見える「地獄の門」
近づいてみると轟音を立て燃える炎の熱気に圧倒されます

また、今回の旅からは、砂漠にテントを張っての宿泊ではなく、遊牧民のテント、ユルトでの宿泊となりました。贅沢にとは言えませんが、ユルトの中にはちゃんとベッドがあり、雨風をしっかりとしのげて、各段に楽にカラクム砂漠の夜を明かすことができました。

トルクメン人さながらにユルト(テント)に宿泊
ユルト内は簡素ですが、ベッドで休めます
夕食は砂漠のバーベキューディナー
キャンプでは、ラクダを飼っていました

もうひとつの絶景 ヤンギ・カラも訪問

トルクメニスタンにおいて、「地獄の門」の双璧をなす絶景が、カスピ海沿岸の町トルクメンバシから車で4時間ほどの秘境にある「ヤンギ・カラ」です。

ヤンギ・カラも「炎」の「城」を意味する言葉だそうですが、成り立ちは大きく異なります。地球が2億年の歳月をかけて形成していった自然の神秘。消失した古代テチス海の海底部分が隆起し、風雨の浸食を受けてできた巨大な峡谷で、白、赤、黄色の地層がこの日の青空に美しく映えました。

砂漠の道を走り抜ける、長い道のりでしたが、この絶景はトルクメニスタンを訪れたら見逃せません。

カスピ海のトルクメンバシからカラクム砂漠を走り、ヤンギ・カラへ
砂漠の中に、少しずつ白亜の地層が見えてきます
ヤンギ・カラのビューポイント「クロコダイル・ヘッド」からの絶景!
夕食はカスピ海を望むレストランで

首都アシュガバートもしっかり堪能しました!

これまでは1泊のみでしたので、博物館や世界遺産・旧ニサ遺跡の見学しかできませんでしたが、今回は空路で入国し、かつ計3泊滞在したので、様々な都市の表情を見ることができました。

1991年にソ連からの独立を果たしてから、アシュガバートの町はモダンで、美しく、煌びやかで、奇異で……。中央アジアと連想するよりは、ドバイ、アブダビのような、と表現した方がイメージしやすいかもしれません。

高層のビルが建ち並びますが、これらは大理石でできたもので、なんでも「世界一」の大理石建築の多い町としてギネスワールドレコーズ™の認定を受けているそうです。

100メートル規模の記念碑もたくさんあり、独立記念塔、中世のアーチ(永世中立国承認の記念碑)、憲法記念の塔、こちらも「世界一」の屋内観覧車というアレム(ALEM)などなど。夜になるとすべてがライトアップされて、雰囲気が変わります。

ちなみにアシュガバートにはほかにも「世界一」がふたつあり、世界最大の星型建造物・ウェディング・パレスと、絨毯博物館に展示される世界最大の手織り絨毯です。

4つの「世界一」を滞在中には見て楽しんできました。

世界最大 屋内観覧車ALEM
独立記念塔(118メートル)
世界最大の星型建造物 ウェディング・パレス(色は黄色、緑、青に変わります)
5月18日に公開されたばかりの詩人の像

宿泊ホテルは「ユルディズ・ホテル」。特徴的な外観は、どこか中東の高級ホテルを連想させます。キラキラのロビーに広々とした客室。窓からの景色も申し分なく、アシュガバートの輝く夜景を客室から眺めることができました。

空港からも町からも見えるホテル「ユルディズ」の外観
ロビーは吹き抜け、キラキラと輝いています
客室は広々としており、快適でした
高台にあるため、町の景色がよく見渡せます

今回のツアーでご案内したごく一部のご紹介でしたが、中央アジアは悠久の歴史あり、またソ連からの独立を経て再認識された国ごとの文化があり、また自然景観があり、見どころに尽きません。

ワールド航空サービスのトルクメニスタンの旅、自信作です。ぜひ、来年度の発表をご期待ください!

【ほかにも、写真でトルクメニスタンを紹介します】

世界遺産 パルティア帝国の旧ニサ遺跡。王族が暮らしていた場所とされます
世界遺産 マリィ近郊のメルブ。ランドマークのキズ・カラも修復作業を終え、12年ぶりに中に入れるようになりました
マリイにて出会った民族衣装の女性たち
祝日「絨毯の日」(5月の最終日曜日)を目前に、博物館では女性たちが集まっていました
グルバングリ・ハッジ・モスク。マリィの町並みは2010年以降、大きく変わっています
アシュガバート競馬場の馬屋で名馬アハル・タケ(汗血馬のモデル)に対面しました

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