【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2022年12月29日

【帰国レポート】マレーシア航空ビジネスクラス利用 ムンバイ名門ホテルと南インド・コモリン岬の旅

2022年12月14日(水)~12月24日(土) 11日間 本社営業部 相澤 満弘、土屋 渉

〈12月14日発 添乗員・本社営業部 相澤 満弘、土屋 渉〉

 インドの旅の「王道」といえば、タージマハルやマハラジャの豪華絢爛な宮殿を訪ねる北インドの旅ですが、広大なインドですので「どこから」という正解はなく、「どこからでも」それぞれに違う「インドの顔」が見える、そのような感じがします。

 弊社のウィズコロナのインド旅の再開は、南インドからとなりました。

 今回はマレーシア航空ビジネスクラス(全区間)を利用し、南インド最大都市チェンナイへ。タミルナードゥ各地を旅し、インド亜大陸最南端のコモリン岬へ。その後、「ヤシの国」ケーララを北上して、水郷のバックウォータークルーズ。最後はインド最大の経済都市ムンバイへ飛び、「東洋のロンドン」と称えられた町のコロニアル建築を眺める、充実の11日間です。

 前回11月には本社営業部部長の酒井が添乗員をつとめまして、「タミルナードゥ州」の圧巻のヒンドゥー教寺院を中心にレポートしております。

 私からは旅の後半に訪ねたケーララとムンバイについて、レポートします。

インド亜大陸の最南端・コモリン岬は、3つの海が交差するヒンドゥー教の聖地。この先西へバスを走らせると、やがて「ヤシの国」ケーララに入る

アレッピーでは夕景のバックウォータークルーズを満喫

 隣接するタミルナードゥ州とケーララ州。お互いに深い関係性がありながらも、西ガーツ山脈南麓によって隔てられた2つの州は、言語、歴史的にも目にする景観にも違いが見られます。

 タミルナードゥ州にある亜大陸最南端のコモリン岬を発って、ケーララ州へとバスを走らせると、辺りの景色はヤシの木々が茂る南国の景色に一変。ところどころに海水が真水に逆流するバックウォーターが見え、カラフルな家並みにヒンドゥー教寺院やイスラム教モスク、キリスト教教会が垣間見えて、文化の混ざり合う様子がタミルナードゥよりも顕著です。また、年間を通して雨の多い地のため、勾配を付けた屋根が多い点も特徴的でした。

 ケーララの道路は狭く移動に時間を要しますが、コモリン岬を出発しておよそ8時間30分(途中のランチも含めて)、バックウォータークルーズの中心地アレッピーに到着しました。

ハウスボート「シルバー・ウェイブス」。今回のクルーは3名
ヤシの木茂る水郷をハウスボートがゆく

 ハウスボートに乗船したのは16時過ぎ、ちょうど夕景の美しい頃でした。クルーズの始まりはちょうどハウスボートの帰宅ラッシュか、かなりの船の多さに圧倒されましたが、海のように広い湖ヴェンバナードに出ると、インドの喧騒を感じされない静まった空気感にほっと一息。

 「これもインドなのね」と、皆様涼やかな風を受けて和みました。

 12月下旬で日照時間が短い時期だったため、バスでの都市間移動中にもよく車窓に夕日を眺めましたが、この日はハウスボートから夕日を鑑賞。車窓とは異なる南国の景観を楽しみました。

ボート2階から行き交う船(少し数が多い!)を眺める
ちょうど夕暮れに染まる頃はロマンチックに

コチン探訪。欧州の歴史深い町の散策を楽しみました

 翌日は、アレッピーより1時間30分の地点にある、コチンを訪ねました。

 中世よりアラビア海における香辛料貿易の中心的な港町として栄え、インドにとって欧州初の植民地となった都市です。1503年にポルトガルが占領した後は、オランダ、南インドのマイソール王国、イギリスが派遣を争い、様々な時代の建築が残ります。

 フォート地区にはインド航路を発見した航海士ヴァスコ・ダ・ガマが客死して葬儀がおこなわれたとされる聖フランシス教会(現在も教会内部に墓石が残ります)や、サンタ・クルス聖堂、かつてユダヤ人が多く暮らしていたマッタンチェリー地区のユダヤ人街には現在も礼拝に使用されているシナゴーグがあります。

 タミルナードゥのヒンドゥー教寺院建築のようなド迫力ではありませんが、見どころがぎゅっと凝縮されていて、町散策の楽しいところです。

藩王が暮らしたダッチ・パレス(現在、内部は博物館です)
ヴァスコ・ダ・ガマの墓石が残る聖フランシス教会
マッタンチェリー地区にあるシナゴーグ
フォート地区の海沿いに並ぶ魚市場

ムンバイの名門「ザ・タージ・マハル・パレス」に宿泊

 旅のラストは、国内線を利用しコチンからムンバイへ。不運にも国内線が遅れてしまいましたが(これもインドらしい…)、無事にムンバイに到着。眠らない町ムンバイの夜景をゆき、名門「ザ・タージ・マハル・パレス」にチェックインしました(ご宿泊は、新館・タワーウィングに2連泊です)。

 1903年開業、インド最大の財閥タタの創業者ジャムシード・タタが手がけたインド人のための名門ホテルは、タージブランドが創り上げるラグジュアリーな寛ぎの空間とおもてなしを提供。2連泊でじっくりと楽しんでいただけました。

イタリアのドォーモを彷彿とさせるホテル外観(本館)
新館のロビーの装飾は、クリスマス仕様でした

 「東洋のロンドン」と称されたムンバイの町は、この20年でも高層ビルが増えて様変わりしましたが、イギリス時代に建てられた歴史建築がいたるところに残ります。世界遺産の鉄道駅「チャットラパティー・シヴァージー・ターミナス」を代表に、コロニアル建築があちこちに。建築自体が歴史遺産であるタージ・マハル・パレスでは「ヘリテージツアー」にも参加して、ムンバイの歴史探訪を楽しみました。

世界遺産ながら、現在も稼働する駅チャットラパティー・シヴァージー・ターミナス(CST)
ホテルから至近のインド門(ゲートウェイ・オブ・インディア)。ここが英国王を迎え、独立後にイギリスを見送った場所です

 

ムンバイ大学併設図書館の時計塔ラージャー・バーイー塔。
80メートルを超える高さで、近くで見ると圧巻です
ホテルの歴史に迫るヘリテージツアーにも参加しました

 そしてもうひとつ、今回の旅ではムンバイ市内にあるレストラン「マスク」にご案内しましたので、その様子をレポートします。昨今、弊社の国内旅行でも好評の「ローカル・ガストロノミー」的な隠れ家的レストランで、外観からは見つけることも難しいひっそりとした佇まい。中に入ると異空間で、ライブキッチンで調理した11の品をひとつずつサーブしてくれました。

マスク・レストランの入り口
エントランスには、インド門、ザ・タージ・マハル・パレスの装飾が
ライブキッチンで調理と盛り付け。次は何が出るのか楽しみに待ちました

 インドでは珍しい食材もありましたが、ストリートフードとも言えるようなB級グルメを品よくアレンジしており、見た目に美しく、とても味わい深く、旅の最後の晩餐にまたも「まだ知らぬインド」を味わった、と感動ものでした。

奥から嚙みたばこ「パーン」、スナック「マトリー」、ソース「チャート」をお洒落にアレンジ
ストリートフードの代表格パーニープーリーを体験
インドでは珍しいポークのBBQソース。緑色はルバーブとライスフレークのソース

 

バナナリーフで蒸し焼きにしたウズラ肉
カカオ実に入ったチョコレート尽くしのデザート
レストランからの帰り、CSTのライトアップを眺めました

 私、相澤にとっては3年ぶりのインドでしたが、少しずつではありますがインフラが整備された印象です。海外の観光客の再来はまだまだですが、各地でインド現地の観光客や巡礼者の姿は多く見えました。

 11日間で目まぐるしく、風景の変わる南インド。ぜひ、お出かけください!

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