【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2026年09月16日

【帰着レポート】鉄道で旅する 山陰本線旅情

<2026年8月24日(月)~8月29日(土) 6日間 添乗員:中屋雅之>

「偉大なるローカル線」と呼ばれる山陰本線。未だ電化されていない素朴なディーゼル車両で、しかも単線。特急列車でも2両編成で、各駅停車は1両というまさにローカルな鉄道です。車窓に伯耆富士こと大山や、荒々しい日本海を眺めながらの列車の旅は、とにかく素朴で昭和の時代を思い出させます。

山陰本線の出発地点、京都駅から乗車

山陰本線の区間は京都から山口県下関市の幡生(はたぶ)までの673.8キロ。日本で最も長い距離を走る路線です。私たちはその出発地点である京都駅から特急「きのさき5号」に乗車し、まずは城崎温泉駅へ。ここからは専用バスで大乗寺へ向かいました。大乗寺は応挙寺とも呼ばれ、円山応挙やその弟子たちの描いた襖絵が合計165面あります。中でも「孔雀の間」の襖絵は圧巻でした。
見学後、近くの餘部橋梁(あまるべきょうりょう)へ。これは明治45(1912)年に建設された鉄橋ですが、平成22(2010)年にコンクリート橋に架け替えられ、平成29年にはクリスタルタワーと呼ばれるエレベーターが完成。地上40mの「天空の駅」まで簡単に上れるようになりました。私たちもこの駅に上がり、日本海のパノラマを眺めていると、ちょうど山陰本線の列車がやってきました。1時間に1本も列車の来ないこの駅で見られるとはラッキーでした。

大乗寺孔雀の間(円山応挙)写真提供:ひょうご観光本部
天空の駅に入線する列車
餘部鉄橋の道の駅のソフトクリームには鉄橋を走る列車を描いたクッキーが添えられていました。

松江から一畑電車で出雲大社へ

松江での連泊中も鉄道の旅らしさを味わうべく、この地域唯一の私鉄である「一畑電車」を利用して出雲大社を目指しました。松江と出雲大社前を約1時間で結ぶ、味わい深い2両編成のローカル電車です。今回は松江しんじ湖温泉駅から、1日1本のみ運行されている直通急行「出雲大社前行き」に乗車いたしました。急行らしい力強い走りで心地よい揺れを感じつつ、車窓に広がる宍道湖の景観を楽しみながら出雲大社前駅へと到着。そこからは専門ガイドの案内のもと、神門通りを散策し、勢溜(せいだまり)から「松の参道」を歩き、拝殿、本殿、神楽殿で深く参拝いたしました。

一畑電車にて出雲大社へ
出雲大社前駅。建物は国の有形文化財に指定されています
出雲大社(神楽殿の日本一の注連縄)

津和野駅にて思いがけない蒸気機関車との出会い

旅の最終日は、益田駅から山口線の特急「スーパーおき1号」で津和野駅へ。用水路に優雅な錦鯉が泳ぐ「殿町通り」などを散策し、昼食後に再び津和野駅へ戻ると、ホームには思いがけず「SLやまぐち号」が入線していました。土・日曜日のみ限定運行されている貴重な蒸気機関車です。本物の「デゴイチ(D51形蒸気機関車)」が放つ重厚な威容に皆様大変感動され、熱心にカメラを向けていらっしゃいました。発車案内表示板にも、私たちが乗車する「特急スーパーおき3号」の表示の下に「快速SLやまぐち号」の文字が刻まれ、旅の終盤に華を添えてくれました。

用水路に鯉の泳ぐ殿町通り
津和野駅に蒸気機関車デゴイチが入線
快速SLやまぐち号の表示
津和野駅に停車中のデゴイチ

6日間、毎日列車に揺られながら景色と歴史を紡ぐ、鉄道ファンのみならず心に深く残る素晴らしい旅となりました。

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