【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2025年06月11日

【帰国レポート】七彩丹霞も訪れる 古都西安から敦煌への旅

<2025年5月29日(火)発 添乗員:東京支店 牧原 淳一郎>

今年2本目の「七彩丹霞も訪ねる 古都西安から敦煌への旅」の添乗に行ってまいりました。古の長安である西安から仏教芸術の中心地・敦煌への旅は、シルクロードの旅の王道といってよいでしょう。以前は約2週間バスに揺られて旅をしたルートを、現在は高速鉄道に乗って約1週間で巡ることができます。西安ではかつての日系ホテル、蘭州ではシェラトンに宿泊し、ホテル事情もかなり良くなっていることを実感しました。

唐の都「長安」の面影残る 西安博物院と小雁塔

西安の見どころの代表ともいえる世界遺産「兵馬俑」も素晴らしいものでしたが、シルクロードが最も賑わった唐代の面影を偲ばせてくれる小雁塔、西安博物院の展示も見応えがありました。西安博物院では「唐三彩飛馬」や、楊貴妃のようなふくよかな唐美人の像など、唐代の息吹が感じられる出土品の数々を鑑賞しました。また、大雁塔とともに西安に現存する唐代の建築「小雁塔」も西安博物院の敷地内。ちょうど日本では都が平城京に置かれた頃ですので、阿倍仲麻呂、吉備真備、空海など遣唐使たちもきっと目にしただろうと思うと感慨深いです。

圧巻の世界遺産「兵馬俑」
西安博物院「唐三彩飛馬」
西安博物院の唐美人像の数々
唐代から現存する「小雁塔」

黄河をさかのぼり世界遺産「炳霊寺石窟」へ

炳霊寺石窟は、かつてシルクロードの旅人たちが黄河を渡る地点に造られた石窟です。蘭州郊外の劉家峡からモーターボートで昔の旅人と同じく黄河を渡り、炳霊寺石窟へ向かいました。石窟に近づくにつれ、石林と呼ばれる尖峰群が見えてきました。下船後は北周時代から隋、唐代の石窟を見学。時代ごとに特徴のある仏像や壁画の変遷を1か所で鑑賞できる貴重な石窟でした。アクセスがやや不便ですが、それが現在まで文化遺産が守られている理由なのでしょう。

石林と呼ばれる尖峰群と黄河を眺めながら炳霊寺石窟へ
炳霊寺石窟の入口に聳える石林
北周時代の仏像。その後の隋唐時代よりもがっしりとした姿が特徴です
北魏時代の仏像。飛鳥大仏や法隆寺釈迦三尊像にも影響を与えた様式です
ガイドの解説を聞きながら見学を楽しみました
炳霊寺石窟の大仏

七彩丹霞へ。祁連(きれん)山脈を越える高速鉄道の旅

蘭州から七彩丹霞観光の拠点・張掖へは高速鉄道の旅を楽しみました。青海省の西寧までは黄土高原の景色が見えますが、西寧を過ぎるといよいよ祁連山脈越えです。遠くに見え始めた雪山が次第に車窓に近づいてきます。放牧している羊やヤクの群れも見えました。列車は定刻に張掖に到着(今回の旅では3度乗車しましたがすべて定時運行でした)。その後は、七彩丹霞風景区へ。風景区内はシャトルバスに乗っていくつかの展望所を巡りました。偶然にも上空には虹のような彩雲が現れ、天と地でも七彩丹霞の風景を楽しみました。

シェラトン蘭州での朝食で人気だった蘭州牛肉麺のライブキッチン
朝、蘭州駅から高速鉄道「和諧号」に乗車
少し曇っていましたが、祁連山脈の雪山と羊の群れが見えました
車窓から雪山を望む快適な鉄道の旅
祁連山脈の雪山に最接近
祁連山脈を越えたところでは菜の花畑も
展望所から七彩丹霞の景色を楽しみました
七彩丹霞の上空には彩雲もご覧いただけました

旅の終着点・敦煌では莫高窟や鳴沙山を訪問

蘭州から敦煌の間は、河西回廊と呼ばれたシルクロードの幹線ルートでした。河西とは黄河の西という意味です。その終着点の敦煌では、まず中国でも屈指の砂漠の美しさを誇る鳴沙山を訪れました。ツアーの大半のお客様が靴カバーを履いて鳴沙山を登られ、眼下に月牙泉を望む絶景を楽しまれました。莫高窟では特別窟を含む北魏、隋、唐代の10か所の石窟を見学。それぞれ見応えがありましたが、中でも特別窟の45窟は莫高窟の最高傑作といわれるだけあって、皆様から感嘆の声があがりました。莫高窟の中でも数少ない唐代から現存する仏像が7体並び、よく見ると首筋や、指、爪までリアルに表現されていました。残念ながら石窟の中は写真撮影禁止ですので掲載できませんが、ぜひ実際に訪れてみてください。

シルクロードのイメージそのままの鳴沙山
鳴沙山を登ると眼下に見える「月牙泉」。まるで砂漠の中のオアシスのようでした
敦煌莫高窟では専門解説員が日本語でわかりやすく説明してくれました
莫高窟のシンボル「九層楼」。中には巨大な大仏が安置されています

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