【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2021年10月12日

【帰着レポート】秋の味覚を楽しむ上田・小布施の旅

<9/26発・添乗員:東京支店 渋江恭子>

信州に秋の訪れを知らせる松茸、栗と信州グルメの代表格・蕎麦を味わうツアーに添乗いたしました。今年の残暑は特に厳しいですが、信州では例年通り、松茸、栗が収穫され、お客様に秋の味覚を存分にお楽しみいただくことができました。今回はツアーのメインテーマである食について紹介いたします。

料理マスターズが創作するお洒落でヘルシーなそば懐石

北陸新幹線に東京駅で乗車し、1時間半たらずで佐久平駅に到着。そこからバスで30分ほどの佐久市春日にある「職人館」が旅の最初の目的地でした。職人館の館主、北沢正和さんは農林水産省認定の「料理マスターズ」最高位であるシルバークラスの第一回受賞者で、地元望月産のオーガニックのそば粉を使用したそばを中心とした料理を提供しています。今回は「館主の野遊び膳」をお召し上がりいただきました。通常、そば処でのお食事というと盛りそばに天麩羅が出てくることが多いのですが、前菜に村の豆で作った豆腐、「つがる」リンゴのサラダ、無農薬米と古代米のリゾットが続いた後にそばが登場。フレンチやイタリアンレストランに来たかと錯覚するようなお洒落な料理が提供されました。地元で生産され、身体に優しい食材が使われていたので、いただいた食材が身体に浸み込んでいくのを感じました。

「つがる」りんごのサラダ
無農薬米と古代米のリゾット マイタケとクロエノキの粉末が添えられています。
地元望月で有機栽培されたそばを利用した一品
デザートはイチジクのジュレとヨーグルト。お皿を彩るコスモスとホオズキも秋を演出しています。

松茸の母、アカマツ林に囲まれて味わう、松茸づくし膳

別所温泉が有名な上田市の塩田平は松茸が育つのに必要なアカマツの林が点在し、松茸の産地として有名です。今回は女神岳の山腹に建つ松茸小屋「別所和苑」にご案内しました。別所和苑はアカマツの林に囲まれており、みずみずしい木々の香りが漂い、新鮮な空気がおいしく、静寂に包まれた場所にあります。ここでは松茸の鍋からはじまり、土瓶蒸し、茶碗蒸し、天麩羅、松茸ご飯など、松茸三昧のお食事をお楽しみいただきました。特に炭火焼で炙って食す、太い松茸が供された際はお客様から歓声が上がりました。

女神岳の山腹に佇む別所和苑。9月から11月の2か月のみ営業しています。
松茸がたっぷり入ったお鍋

堂々たる松茸の姿からは威厳さえ感じられました。お客様ご自身で割き、炭火焼で炙り、お召し上がりいただきました。
松茸の土瓶蒸し。ほどよい出汁と馥郁たる松茸の香りが相まって、絶妙な味わいでした。
松茸と野菜の天麩羅
初泊の別所温泉の夕餉でも松茸料理が登場。予期していなかったお客様からは「嬉しいサプライズ」というお声もいただきました。

小布施で味わう幻の栗の点心・朱雀と栗おこわ

小布施は現在は栗の町として有名ですが、その起源には川の氾濫と闘う町の人々の努力がありました。元々小布施は、松川が長い年月に氾濫を繰り返すことで「扇状地」として形成された地で、この氾濫に悩まされた住民は町の南東部に堤防をつくり、南側へ流域を変え、千曲川へ注がせることで、大きく発展します。松川を流れる水は酸性が強く、米を育てるには不向きだったので、作物として栗を選択し、この味が評判となり、江戸幕府への「献上栗」として全国に知れ渡りました。現在、小布施には栗菓子を扱う店舗が多くありますが、その中でも代表的な店舗の一つが「小布施堂」でしょう。小布施堂はモンブラン朱雀が有名ですが、9月中旬から1ヵ月間のみ新栗を使用して作られる「栗の点心・朱雀」が販売されます。一日に作られる数も限られているため、この名菓を味わうには整理券を得るために早朝から並ばなければいけませんでした。コロナ禍の現在は、混雑を避けるために、事前にインターネットで席を予約するシステムに変更となり、8月上旬の予約開始と同時に席を確保することに成功いたしました。お菓子にフォークを入れるだけで、周囲に栗の香りが漂い、口に入れると豊かな風味が広がり、栗本来の味を堪能することができる逸品です。昼食はこちらも栗のお菓子で有名な桜井甘精堂にて栗のおこわをお召し上がりいただきました。

栗の点心・朱雀 砂糖は一切加えておらず、栗本来の味を楽しめます。
桜井甘精堂でお召し上がりいただいた栗おこわ
街頭で売られていた焼き栗。この日も夏のように暑かったですが、秋の訪れを感じました。
小布施を語る上で外せないのが栗のほかに、葛飾北斎。ツアーでは天井画がある岩松院、北斎館を訪ねました。(写真は北斎館で展示されている「男浪」)

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