【国内】帰着しました。添乗員レポート
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2020年12月11日
オーベルジュに泊まる しまなみ海道と四国の古い町
2020年11月3日~11月5日 3日間 添乗員:東京支店 鈴木 洋
安芸(広島県)から伊予(愛媛県)へ、多島海・瀬戸内の島々を結ぶ絶景街道「しまなみ海道」のドライブを満喫、また、松山郊外の砥部にある隠れ家的なオーベルジュ「TOBEオーベルジュ・リゾート」に宿泊し、愛媛の自然と愛媛県産食材にこだわったフレンチもお楽しみいただきました。秋晴れの中、安芸の小京都と称される竹原や城下町大洲の散策もご案内してまいりました。
「TOBEオーベルジュ・リゾート」での滞在を満喫
なんといっても松山市郊外・砥部の山中にある「TOBEオーベルジュ・リゾート」での宿泊が印象的でした。
このオーベルジュはオーナーの越智氏が初めて現在のホテルが建つ湖畔を訪れた際にその景観に惚れ込み、地元地権者との20年にもわたる話し合いの末、2010年にやっと完成しました。お客様にゆったりとくつろいでもらいたい、という思いから宿泊棟とレストラン棟が湖を囲むようにそれぞれ別の山に造られています。
「すべてで愛媛を表現する」というコンセプトどおりに、料理で提供する器もすべて砥部(とべ)焼を使用。10室しかない客室もすべて湖に面し、ベッドやソファー、そして浴槽までもが砥部の自然を楽しめるように配されていました。
また、料理も瀬戸内のアワビやタイ、伊予牛など地元素材をふんだんに使い、フレンチの技で彩りよく見事に提供してくれます。舌だけなく目でも愛媛を味わうことができました。
もうひとつ感動的だったのは朝のレストランからの景観。長いカウンターからは少しずつ色づき始めた山々と湖を眺めながら、自家製のクロワッサンとフランスパンの朝食を楽しみました。
竹原では歴史的建造物を改装したホテルNIPPONIAに宿泊
安芸の小京都と呼ばれる竹原は、江戸時代以降製塩の町として発展しました。現在でも「たけはら町並み保存地区」と呼ばれる約800平方メートルのエリアは、重要伝統的建造物の多くが残り、往時の繁栄を偲ばせる浜旦那(豪商)の豪邸が建ち並びます。“マッサン”として知られる竹鶴政孝氏の生家もその一つで、現在は竹鶴酒造になっています。
今回宿泊したのが、町の真ん中にあるホテル「NIPPONIA」です。歴史的建造物を改装したホテルで町中で唯一のホテルです。格子窓が美しい長屋造りで、雰囲気満点でした。部屋の中は近代的に、そして快適に過ごせるように造られており、檜風呂とベッドなど和と洋の融合はデザイン的にも見事でした。
保存地区の中心に宿泊したため、夕暮れ時と朝の散歩に出かけられます。暮れなずむ町の中、保存された建物は非常に雰囲気がありました。また伝統の竹で作られた犬矢来が各所でライトアップされ、幻想的でした。朝にもご希望の方を散歩にご案内しましたが、全く人が歩いておらず、映画のセットの中を歩いているような、そんな贅沢な時間を味わえました。
多島海をつなぐ絶景「しまなみ海道」をバスでドライブ
ツアーのもうひとつのハイライトは、瀬戸内海の絶景を堪能する「しまなみ海道」ドライブです。多島海で知られる瀬戸内海は日本三大急潮流としても知られる来島海峡があり、かつては船でしか渡ることができませんでしたが、1999年に広島県尾道市から愛媛県今治市まで約60キロの「しまなみ海道」が全線開通したことにより、バスで渡ることができるようになりました。
快晴のなか、陽光で輝く水面を見ながらのドライブや大島の亀老山展望台からの来島海峡大橋とサンセットの夕景は島影がはっきりし、幻想的で本当に見事でした。
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