【国内】帰着しました。添乗員レポート

【国内】帰着しました。添乗員レポート

2021年07月29日

【帰着レポート】岩手ガストロノミー 三陸海岸走破の旅 4日間

2021年7月23日(金祝)~26日(月) 添乗員:東京支店 植松祐太

<7/23発・添乗員:東京支店 植松祐太>

 最終夜のディナー、「旬の三陸膳」ということで献立表をじっくりご覧下さい。雲丹(ウニ)が5品も使われ、メインは鮑(アワビ)の陶板焼、その他イクラ・帆立(ホタテ)・螺(サザエ)など、高級食材目白押しでした。

 それもそのはず、天皇など、皇族も宿泊してきた宮古市の浄土ヶ浜パークホテルが舞台となり、翌朝のビュッフェは、イクラなど盛り放題で堪能しました。

 北海道に負けず劣らず、海鮮天国でした。

「旬の三陸膳」(他にも沢山運ばれてきました)
朝からイクラ盛り放題で、お代わり自由

復興の象徴、三陸鉄道163km全線走破

震災前の三陸鉄道は南リアス線・北リアス線に分かれ、途中に釜石~宮古のJR山田線が挟まっていました。津波で多くの駅舎・線路などが流されながらも、三陸鉄道は少しずつ復興を続けます。旧JR山田線区間は特に被害が甚大でしたが、2019年の移管で、現在の163km全てが三陸鉄道の管轄に入りました。その半年後には台風19号が襲い、再復活はコロナ禍が既に始まっていた2020年3月です。NHKの連続テレビ小説『あまちゃん』で知名度を上げ、「日本最長の第3セクター」として根強い人気を保ってきました。

 部分乗車しかしないツアーも散見されますが、弊社のこだわりとして全線走破でした。北端の終着地である久慈駅では、『三陸鉄道 リアス線記念乗車証明書』を貰えます。

始発の盛(さかり)駅にて、基本カラー車両
本州最東端の駅「岩手船越」
ユニークな吊り革
安家川橋梁から望む太平洋

南部鉄器を操る伊藤勝康(かつやす)シェフのフレンチ

 「ガストロノミー」シリーズとして注目するレストランは、弁天崎の断崖に位置するロレオール田野畑です。2012年にテレビ番組『アイアンシェフ』で料理の鉄人に勝利したことで一躍有名となり、2016年に今の場所へロレオールを移転しました。調理中の真剣な表情から一転、いざお話すると優しい声で微笑んでくれます。貸切で2時間半掛けて味わい、最後の挨拶からお見送りまで、皆様大満足でした。

リアス海岸を見下ろすロケーション
まだ活きているウニ
南部鉄器で絶妙にグリルしたヒラメ
大きくてプリップリのホタテ貝柱
アイナメのモロヘイヤ&キノコソース
脂が少なくヘルシーな短角牛をミディアムレアで
締めは、濃厚なのに爽快なミルクシャーベット

「世界3大漁場」三陸沖が育んだ海の幸

ロレオール田野畑はフレンチで、それ以外は海鮮三昧でした。

日本一のフカヒレ産地は気仙沼なので、近くの陸前高田では姿煮がメインとしてサーブされ、幸せが口一杯広がります。

三陸鉄道内では、宮古駅停車時間に合わせて料亭「すみよし」に特注した海鮮弁当。ウニ・イクラ・生エビなど具沢山でした。

 釜石の老舗料亭「幸楼(さいわいろう)」では、ミョウバン不使用のウニを白米の乗せ、シンプル イズ ベストを体現しました。

 ロレオール田野畑で召し上がった短角牛の他、いわて和牛も忘れてはいけません。

気仙沼が日本一のフカヒレは、贅沢な姿煮で
三陸鉄道内では、特注の海鮮弁当
勿論他にも様々出ましたが、シンプル イズ ベスト
短角牛よりも霜降りが多い、いわて和牛

語り部たちから聞く、同じ日本人として忘れてはいけない津波

食事だけでなく、観光も充実した内容でした。巨釜(おおがま)海岸の折石、北山崎、そして浄土ヶ浜は、三陸海岸を代表する景勝地となっています。日本3大鍾乳洞に数えられる、龍泉洞も見逃せません。

明治29年の津波で短くなった折石
龍泉洞の第1地底湖が神秘的

美しい景色ばかりでなく、津波で被災した語り部たちの話を聞く非常に貴重な機会も複数設けていました。

 特に宮古市田老地区の震災遺構「たろう観光ホテル」は、当時何度もニュースでご覧になったのではないでしょうか。宿の社長が6階から撮影した津波のビデオは門外不出で、ここでしか見られません。あまりの凄さに、途中で失神しながらもカメラを握っていたそうです。最大の教訓「津波てんでんこ」は、それぞれがてんでばらばら逃げることを表しています。

陸前高田のシンボル「奇跡の一本松」

震災遺構「たろう観光ホテル」

語り部さんたちは、ずっと悲しいことばかり考えている訳でなく、せっかく来てくれた観光客のため、前を向いています。

 例えば陸中山田では、食べ歩きツアーを開催してくれました。スーパーマーケットの店頭で生せんべい揚げ体験をしたり、活きホタテと格闘しながら殻剥きをしたり楽しみました。

閉じようとするホタテとの格闘
新鮮の極みを、ありがたく頂きます

お客様から聞こえてきた、「こんなに贅沢な食事ばかりで、家に帰ったら当分お茶漬けで我慢ね」という言葉に全て凝縮される4日間でした。

お気軽にお問い合わせください

電話相談はこちら

受付時間:午前9:30~午後5:30

東京
03-3501-4111
大阪
06-6343-0111
名古屋
052-252-2110
九州
092-473-0111
札幌
011-232-9111
藤沢
0466-27-0111