【国内】帰着しました。添乗員レポート

【国内】帰着しました。添乗員レポート

2021年07月22日

【帰着レポート】利尻・礼文とサロベツ湿原の旅【5日間】

2021年7月5日(月)~7月9日(金) 5日間 添乗員:東京支店 若生 春香

<7/5発・添乗員:東京支店 若生春香>

 北海道最北に位置し、ロシアの樺太と国境沿いに位置する街、稚内。街の交通標識や看板は今もロシア語の標記があるなど、国境の街としての面影が色濃く残っています。今回の旅ではそんな稚内を玄関口に、利尻島・礼文島を訪れました。隣り合ったふたつの離島ですが、礼文島は海底が隆起してできた島であるのに対し、利尻島は火山活動によってできた火山島と、それぞれ成り立ちは大きく異なります。火山活動の度重なる噴出物により形成された利尻島のシンボル・利尻富士に、「花の浮島」と呼ばれる礼文島は、成り立ちだけではなくそれぞれ島の魅力も大きく異なります。

 毎年6月中旬から7月にかけて、お花の全盛期を迎える礼文島。ご存じの通り、その緯度の高さから山登りしなくても低地で色とりどりの高山植物と出会います。しかし、訪れる場所やその時期の気温によって、ほんのわずかの差でご覧いただくことのできる高山植物は変わります。そのため、一度来たらその儚さに魅了され、何度も再訪する人の多い島でもあるのだそう。7月上旬だからこそご覧いただけるお花景色と旬を迎えたウニ採り体験など、ふたつの島の魅力について報告いたします。

お花の見頃真っ盛り、礼文島でのハイキング

 今回礼文島にてご案内したハイキングコースは2箇所、1.2kmほどのなだらかな下り坂が続く江戸屋山道コースと、2.5kmの桃岩展望台ハイキングコースです。北海道には梅雨がないと言われておりますが、実際には「蝦夷梅雨」と呼ばれる降水量の多い時期があります。今回は7月上旬ということもあり、蝦夷梅雨の時期に当たりましたが、幸いハイキング中は一度も雨に降られることはありませんでした。また、礼文島出身のガイドさん曰く、お花は曇り空の方が発色は良く、お写真も綺麗にお撮りできるとのこと。そう考えると、とても好条件なお天気でのハイキングだったとも言えます。
 ハイキング中はどこを歩いても、礼文島に自生している色とりどりのお花景色が地平線の果てまで 一面に広がっていました。道中には看板や標識もなく、あるのは自然に咲いたお花と草木、整備された道を囲む山に岩、海の景色だけ。そんな光景を前に、まるで日本ではない異国の地に降り立ったかのような感覚を味わうことができました。     

 コースは一部登り坂もありましたが基本的には整備された平坦なアスファルトの道が中心で、お客様からは、「もっと歩きたかった」というお声もいただいたほど、疲れを感じさせる暇もないほどの景色と相まって、贅沢なハイキングとなりました。

グラデーションが綺麗なレブンシオガマ
江戸屋山道では平坦な下り坂の道が続きます
開けた景色が広がる桃岩展望台ハイキングコース
ひっそりと咲いていたレブンウスユキソウ
一輪だけ咲いていたエゾスカシユリ

礼文島最北端の地、スコトン岬

 礼文島はもともと日本における有人島の中でも最北端に位置する島ですが、今回の旅ではそんな礼文島最北端の地、スコトン岬を訪れました。稚内にある宗谷岬は北緯45度31分14秒であるのに対し、スコトン岬は45度30分00秒とわずかに日本の最北端の地とはいきませんが、「日本最北限の場所」として知られています。岬の先端までは47段の下り階段となっており、強い風が吹き乱れていました。   

 岬の先端にある展望台まで歩いてみると、最果ての無人島「トド島」を見渡すことができました。トド島ではその名の通り、20世紀初頭から1980年代にかけてトド漁が行われていました。人が住んでいた時代もありますが、今では花々、海鳥、海獣の楽園となっています。またその先にはうっすらと、樺太を臨むこともできました。また、少し変わった旅の思い出に、最北限のお手洗いを利用された方もいらっしゃいましたね。岬の先端に広がる原野と岩場、大海原の荒々しい風景からは、まさに最果ての地に立っていることを実感することができました。

お花もちょうど見頃を迎えていました
岬の先端までは、なだらかな階段を下っていきます
日本最北限のお手洗い

旬の時期に合わせ、ウニの生産量日本一の島でのウニ採り体験

 北海道はウニの生産量が日本一と言われておりますが、今回訪れた利尻島・礼文島はウニの捕獲量が最も多い名産地として知られています。中でも利尻島で採れるウニは利尻昆布をたっぷり食べて育ったため、非常に良質であることで有名です。種類は主に2つ、トゲが短くまんじゅう型をしているエゾバフンウニとトゲが長くまんまるな形をしたキタムラサキウニです。ウニの漁期は6月から9月にかけてのたった数か月。中でも7月上旬から中旬にかけては、ウニの産卵が始まる前の時期でもあるため美味しく食べられる時期でもあります。今回はお花の見頃に合わせてだけではなく、ウニの旬の時期の訪問で、旬真っ盛りのキタムラサキウニ採り体験をしていただきました。

 小さな船に乗り込み、海の中をのぞく穴の開いた道具とウニを採るタモを両手に体験スタートです。あっという間に1分ほどでウニを見つけた方、スタッフさんに助けてもらいながら時間をかけて見つけた方など、全員ウニ採りに奮闘されていました。その後、いよいよウニ剥きへ。ウニ専用殻剥き器をウニにさして、少し力を入れるとパカッと殻が割れます。殻から丁寧に身を取り出して海水に着け、ウニが食べた海藻などを綺麗に取り除いて洗います。キタムラサキの身は濃い黄色で、海の塩気とウニの甘さが相まって、あっという間に完食していました。レストラン等で調理されたウニとは全く違い、新鮮な塩気の感じられる味。ウニは殻を割られた後もすぐには死なず、約2時間生きたままの状態だそう。まさに、生きたままのウニをご賞味いただきました。

船に乗り、4名様ずつウニ採り体験スタートです
スタッフの方が丁寧に指導してくださいました
身の沢山詰まったキタムラサキウニ

この記事に関するキーワード

お気軽にお問い合わせください

電話相談はこちら

受付時間:午前9:30~午後5:30

東京
03-3501-4111
大阪
06-6343-0111
名古屋
052-252-2110
九州
092-473-0111
札幌
011-232-9111
藤沢
0466-27-0111