【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2021年06月02日

【帰着レポート】人気の「あめつち」全線乗車と足立美術館 春季・夏季特別展の旅

2021年5月30日(日)~6月2日(水) 4日間 東京支店 相澤 満弘

<5/30発・添乗員:東京支店 相澤 満弘>

初夏の山陰を訪ねました。2018年に運行を開始した列車「あめつち」で山陰の景色を駆け抜けて出雲から鳥取までの154キロの道のりを走破。そして翌日には島根県東部・安来(やすぎ)市にある足立美術館を訪ねました。

5月末から6月へ季節が移ることで、美術館の特別展示が総替わりする時期に合わせて、2日連続で美術館を訪問。ゆっくり時間をかけて、足立美術館の名庭と名画を鑑賞しました。

「日本一の庭園」 足立美術館の枯山水を絵画のように眺める

名庭と名画の世界 -足立美術館を2日にわたって訪ねました

足立美術館は歩みを進めるごとに印象を変えて来館者を迎える名庭と、近代日本画の巨匠らによる名画のコレクションで知られます。

特に日本庭園は、アメリカの日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」によって18年連続1位に輝き、仏旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」でも「3つ星」と掲載されました。

創設者・足立全康氏が「日本一の庭園を造りたい」との自らの夢を実現させたのが、1971年。足立氏が71歳のときでした。以来、91歳で亡くなるまで毎日のように自ら現場に赴き、陣頭指揮をとったとされます。

一木一草にいたるまでこだわり抜いた足立氏の理想の庭園は、入口の「歓迎の庭」に始まり、苔庭、枯山水庭、池庭、白砂青松庭…とそれぞれに趣を変えながら、私たちの心を和ませてくれます。

足立美術館入口。これからどんな名庭と名画に出会えるか、心躍ります
苔庭を案内する足立氏の銅像 プレートには「庭園日本一」の文字が
水を称える池庭。水の深い色合いと庭、木々と空の調和に見惚れる
横山大観の「白沙青松」をモチーフとした庭園

2日連続の来館のうち、1日目となる5月31日。この日はお昼過ぎに到着したため、まずは館内のレストラン「大観」に向かい、食事をとりながら窓から見える池庭の眺めを楽しみました。お昼どきの日差しが水面に木々を映して、なんとも安らぐひとときでした。

春季特別展の最終日で、横山大観や、榊原紫峰ら京都の近代画家による春をモチーフとした70点あまりの作品や、昨年オープンしたばかりの北大路魯山人の陶芸を展示する魯山人館、40周年の2010年に開館した現代美術を収蔵する足立美術館・新館まで、4時間かけてゆっくりと滞在しました。

池庭を眺めながらランチを
現代絵画を収蔵する新館(2010年オープン)

1日でこんなにも印象が変わる

翌6月1日、足立美術館の夏季特別展は初日を迎えました。四季折々、庭園が表情を変えるように、日本名画の展示も年4回、総展示替えがなされます。展示替えに数日かける美術館がほとんどですが、足立美術館は1日の休みもなく早替わり。

私たちは午前に足立美術館を再訪し、「夏の横山大観コレクション選」や「日本画のいろは」、「かわいい日本画」の夏季特別展を鑑賞。

その後は前日に続けて、初夏の緑が美しく映える日本庭園をゆっくりと鑑賞して寛ぎました。

2日間にわけて、長い時間滞在しているからこそ、日本庭園ごとの特徴や、時間による表情の変化を感じることができました。

枯山水庭は足立美術館のメインの庭となり、様々な角度から眺めることができます。遠景の山々が借景となって見事な調和をしていますが、遠くに目をやると見える滝は枯山水庭のために開かれた人口の滝です。喫茶「翠」でお茶を楽しみながら、または館内の窓を使って日本絵画のように仕立てながら。いろいろな手法で日本庭園を味わい尽くせました。

広大な枯山水庭。遠くに亀鶴の滝が流れ落ちる
枯山水をピクチャーウィンドウで。再訪だからこそゆっくりと眺められる
館内の窓を額縁に見立てた「生の額絵」
白砂青松庭。時間帯が変わるため、前日とも違った風情がある

旅の中で現地の方よりお話を伺ってゆくと、もともと島根県には茶文化が人々に深く根差しているとのこと。それに伴って和菓子や日本庭園の文化が発展していったのでしょう。

18年連続日本一を誇る足立美術館の名庭。通常の観光ではありえないほど長い時間滞在をしましたが、退屈することなく贅沢な時間を過ごすことができました。

旅は鳥取~出雲を1日1往復する「あめつち」乗車からスタート。安来駅にて撮影
4時間弱の鉄道旅。広く設えられた窓から日本海や山陰の緑が眺められる
出雲神話の舞台・斐伊川。見どころでは徐行運転をしてくれる
松江駅では横断幕で歓迎してくれました

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