【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2021年04月14日

【帰着レポート】憧れのサンカラホテル&スパで過ごす 屋久島の休日

2021年4月7日~4月10日 4日間 添乗員:東京支店 松本 育美

<4/7発・添乗員:東京支店 松本育美>

屋久島の添乗より戻りました。今回からは、屋久島の民謡「まつばんだ」の特別コンサートも加わり、より充実した内容となりました。昨年12月のコースにて、屋久島の観光・サンカラホテルについてご紹介しておりますので、本レポートでは、主に「屋久島の夕べ」についてお伝えいたします。

幻の民謡といわれる「まつばんだ」

山岳信仰に因み、おまんだら(曼荼羅)が「まつばんだ」に転じたことが起源とされる屋久島の民謡まつばんだ。意は、『神仏の恵に感謝し天地一切の万物と和し現世・来世に幸をもたらす行い』を念じるものだと言われています。歌詞の中にも、「屋久のお岳をおろかに思うなよ 金のな蔵よりゃ なお宝な」とあり、古くから島の人々が屋久島の山を大切にしてきたことが伝わってきます。また、古代の黒潮に乗った交流により、琉球音階が北上し、屋久島に定着したことから、まつばんだには琉球音階の要素が含まれているのです。琉球音律の名残が感じられる曲調に、屋久島の風物を読み込んだ歌詞が唄いこまれ、島の自然や村々の情景の素晴らしさを讃える歌となっています。

日本の滝100選に選ばれた大川(おおこ)の滝

実は、屋久島の民謡「まつばんだ」は、現在歌い手が減少し、屋久島にも島唄が残っていることは知ってはいるが実際に聴いたことがなく、タイトルは知っていてもメロディはわからないという人が大変多いようです。それもそのはず。沖縄や奄美の島唄のような、屋久島には島唄に関する資料がほとんど残っていないのです。民謡を伝えられる人材不足や民謡に触れる機会の減少などにより、ごく限られた人の間だけで歌い継がれてきました。

そこで、自身も同じようにまつばんだのことをよく知らなかった、という地元の高校生が立ち上がり、自然な形でこの唄を全ての島民に浸透、普及させたいという思いで、「町の防災無線から流れる時報に、島の民謡を使ってもらう」というアイデアを思いつきました。その後、屋久島町役場でのプレゼンテーションにて、見事採用され、実現にこぎ着けました。これにより、屋久島では昨年2020年11月1日より、午後17時を知らせる時報が町内全域で、夕焼け小焼けからまつばんだへと変更されたのです。また、実際に流れている音は、地元の高校生が自身で編曲・演奏し、録音したもの。実際、子供たちの9割が就職を機に島を離れ、島の若者離れが問題になっている屋久島ですが、その中で、若者の力によって、この伝統が次世代に繋げられていく姿に心を打たれました。

ワールド特別コンサート「屋久島の夕べ」

今、再度注目を浴びているまつばんだ。その数少ない歌い手の一人、緒方麗さんと屋久杉で作られたギター、ウクレレを駆使する演奏家の日向野研二さんにお越しいただき、サンカラホテルにて「屋久島の夕べ」を開催いたしました。

サンカラホテル&スパのプールサイド

お天気が良ければ、屋外のプールサイドにて開催予定だったのですが、やはり、月に35日雨が降ると言われる屋久島です。当日は、屋久島らしいしとしと降る雨の中、ホテル内のロビーでの開催となりました。サンカラホテルは、天井の高い吹抜けロビーのため音が綺麗に反響し、また、雨音が良いBGMとなり、今回我々が見てきた屋久島の情景が目に浮かんできました。

披露してくださったのは、代表曲“まつばんだ”をはじめ、永田という地域に伝わる“永田の子守唄”や木挽き職人がのこぎりで木をひくときにうたう仕事歌“木挽唄”など、屋久島ならではの伝統音楽を楽しむことのできる貴重な機会となりました。また、それぞれの曲の意味合いや背景、雨の多い屋久島の水は全ての生き物の命の源であること、山だけでなく、海にも沢山の海洋生物がいて、山だけでなく海の恵みを受けながら生活している屋久島での暮らしについてなど、民謡以外のお話もご紹介いただきながら約1時間のコンサートをお楽しみいただきました。

お客様からも、「ゆったりとした時間の流れる素敵なひと時だった」「もっと聴いていたかった」などとご好評いただき、緒方さんのお人柄からも、穏やかでフレンドリーな島人(しまんちゅう)の雰囲気が感じられ、良い機会になりました。

屋久島の民謡「まつばんだ」

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