【国内】帰着しました。添乗員レポート

【国内】帰着しました。添乗員レポート

2021年04月22日

【帰着レポート】会津・米沢ガストロノミー 大内宿と米沢の旅

2021年4月19日~4月22日 4日間 添乗員:東京支店 田澤 桃菜

<4/19発 ・添乗員:東京支店 田澤 桃菜>

 会津・米沢ガストロノミーの旅に行って参りました。

2月に初めてご案内した当ツアーは、冬は雪景色の中、2本目の出発となった今回は、あちらこちらに咲いている桜を眺めながら、観光に最適な気候の中ご案内できました。今年は例年に比べて桜の開花が早かったのですが、各地、特にしだれ桜が濃いピンクに色づき出迎えてくれました。

上杉神社のお堀では花筏が見られました。

渓谷美が美しい芦ノ牧温泉でゆったり2連泊

 今では大内宿から車で20分ほどとアクセスも良く、東山温泉と肩を並べる人気の温泉地ですが、かつては行きつくのが困難だったことから「幻の温泉郷」と言われてきました。奥会津の緑に囲まれて、見事な渓谷美をお部屋から楽しむことができる丸峰観光ホテルに2連泊ご宿泊いただきました。こちらのホテルでは、源泉かけ流しの檜風呂と大川渓谷を望む展望大浴場を備え、大川の美しい渓流を眺めながら旅の疲れを癒します。泉質は無色透明で、神経痛や関節痛、切り傷ややけどにも効果が期待できます。今回は、早い時間帯にホテルへ戻り、ゆっくりお過ごしいただくお時間がありましたので、まだ外が暗くなる前に、景色とともに温泉をお楽しみいただくことができました。

お部屋からは壮大な大川渓谷を一望できます。
丸峰観光ホテル(外観)
朝食には様々な種類のおかずが並びます。
源泉かけ流しの展望露天風呂(イメージ)

会津のあたたかさを実感する小さなフレンチ料理店

 南会津の奥深く、かつて葉山の名店「ラ・マーレ・ド・茶屋」の総料理長を務めた山野辺宏シェフが切り盛りされる「CHEZやまのべ」があります。古民家を改装した店内は、コンパクトで可愛らしく、最大でも13名様までしかご案内できないのですが、天上が高く開放感があります。花柄のテーブルクロスがお料理に映え、アットホームでカジュアルな雰囲気の中、お食事をお楽しみいただきました。

テラコッタ色のかわいらしい外観
ジビエもされるという山野辺シェフ。店内には熊の皮や山鳥の羽が飾られています。

 まず、1皿目が「クネルのスープ」。クネルとは、フランス・リヨンの伝統料理で、白身魚のすり身を蒸したものをいいます。今回は、優しいお味のコンソメスープの浮き実として浮かべられており、まず1皿目から美味しいというお声が口々に聞こえてきました。続いて、今回、私が一番楽しみにしていたのがこの「ごちそうサラダ」です。サラダでありながら、種類豊富な魚介が、まるでメイン料理のようにふんだんに盛られています。これらは全て相模湾から直送されており、食材そのものの良さが生かされ、この一皿を楽しみに来られる常連も多いといいます。

一口前菜:クネルのスープ
本日の魚料理:真鯛のソテー
オードブル:魚介のサラダ(タコ・イカ・ホタテ・エビ・イワシなど)
本日の魚料理:ローストビーフ
デザート:チョコレートケーキ バニラアイス添え。

チョコレートケーキに添えられているのはえごまのクッキーです。ぷちぷちとした食感がアクセントになり、食後のコーヒーにぴったり。CHEZやまのべでは、洋菓子販売もされていて、皆様食後にたくさんお買い物なさっていました。また、レストラン近くの下郷町物産館でもCHEZやまのべの洋菓子を取り扱っています。

山野辺さんご夫妻とご子息。

 かつてのテレビ番組料理の鉄人で、鉄人陳健一シェフに勝利し、高級別荘地葉山の名店で総料理長を務めた輝かしい経歴をお持ちの山野辺シェフ。正直、なぜ奥会津に?と感じていましたが、実際訪れてみると納得でした。豊かな自然に囲まれてゆったりとした時間が流れる下郷町の雰囲気と、山野辺ファミリーのあたたかく、おだやかなご様子、そして素材の味が引き出された正統派フレンチ、全てがぴったりなのです。都会の喧騒から抜け出して、遠くてもまたこの雰囲気を、シェフの料理を味わいに訪れたい、そんなレストランでした。

四季折々のこだわりの食事が楽しめる名店

 今回は、会津の「CHEZやまのべ」の他に、もう一軒米沢の名店にもご案内いたしました。馬場の町はやしは、2014年「第16回米沢市景観賞」の「残したい建物部門」に選ばれています。昭和34年に建てられた趣ある建物と手前に植栽された庭木との調和が、周辺の落ち着いた城下町の雰囲気を一層深めていることから選出されました。訪れる前は、古い建物を想像していましたが、実際に店内に入って驚きました。店内はリノベーションされ、まるでつい先日オープンしたかのような清潔感があり、5席のカウンターと我々の利用した個室が一つ、今回は私たちだけの貸切りでした。


 本日の献立は、「葭始生頃(あしはじめてしょうずのころ)」。だんだんとあたたかくなってきて、野山だけではなく、水辺の葭も芽を吹き始める季節、まさに訪れた4月下旬、この時期ならではの献立です。2月のコースにご参加されたお客様が、季節を変えてまた来たいと仰っていたように、訪れる時期に合わせて献立ががらりと変わる馬場の町はやし。献立の一覧を見ただけで期待に胸が膨らみました。

先付け:蛍烏賊、こしあぶら、若筍餡掛け
前菜:上段/ウニ 花山葵和え、みる貝 苺 ウド 山吹和え
   中段/蝶々あんぺい桜麩、ナマコ はっさく和え
   下段/カワハギ 共和え、桜花寄せ 酒盗
お椀:清汁仕立て あさりと山菜真薯 桜花人参 山伏茸 こごみ 生姜
桜の花びらをかたどった生姜。細やかな所まで気を遣われています。
お造り:米沢鯉 薄造り
米沢では鯉を食べる習慣があります。湯引きした鯉の下には昆布が敷かれ、口に入れた時に昆布の香りがふわり。シャキッとした食感が特徴的で、臭みは一切なく、芽ネギを巻いてぽんずにつけていただきます。
 
お造り:桜鱒
焼霜焼霜とは、魚を皮付きのまま刺身にするときなどに、皮に直火で焼き目をつけ、ただちに冷水で冷ます調理法。そのため、生臭さがなくなり風味が増します。魚本来の味を楽しむお造りにしても、一つ一つのお仕事が丁寧で感動しました。
進肴:米沢牛のひとくちステーキ            
   アスパラガス 松の実餡 行者大根おろし 蕗味噌
香り高い松の実の餡が野菜の甘みを引き立て、お肉に負けない美味しさでした。
温鉾:桜鯛と春キャベツのスープ蒸し
これもまた絶品。キャベツの甘みがしみだした上品なスープが淡白な鯛のうまみを引き出しています。
大竹林太郎料理長

 途中、料理長自らお料理の説明もしてくださいました。大竹林太郎さんは、東京のミシュラン一つ星の名店「分とく山」で修業され、六本木店の店長も務めたお方なのにも関わらず、いただいた華やかなお料理とはギャップのある控えめなお人柄でした。その大竹料理長の、食材一つ一つに向き合う真摯な姿が伺えるお料理の数々に大変感動し、お客様の仰っていた、季節を変えてまた訪れたい、とのご感想に納得の一言でした。

お気軽にお問い合わせください

電話相談はこちら

受付時間:午前9:30~午後5:30

東京
03-3501-4111
大阪
06-6343-0111
名古屋
052-252-2110
九州
092-473-0111
札幌
011-232-9111
藤沢
0466-27-0111