【国内】帰着しました。添乗員レポート

【国内】帰着しました。添乗員レポート
2025年04月17日
【帰着レポート】名湯の宿で寛ぐ 春の出雲路と足立美術館の旅
<2025年3月12日(水)~3月15日(土) 添乗員:藤沢支店 江尻 満里奈>
この度、富士山静岡空港発・出雲行きの直行便を利用した4日間の旅に添乗してまいりました。東日本から山陰地方へのアクセスは、列車や航空路線ともに決して容易ではありません。その点、富士山静岡空港はコンパクトで使いやすく、チェックインから搭乗までの導線もスムーズなため、お客様の負担が少ない点が大きなメリットです。
「二礼四拍手一礼」日本最古級の神社・出雲大社へ
正式名称は「出雲大社(いずもおおやしろ)」といい、縁結びの神様としても知られる「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」を祀ることで有名です。高さ約24メートルの御本殿は、日本屈指の壮大な神社建築のひとつです。参拝の際に特徴的なのが「二礼四拍手一礼」の作法です。一般的な神社では「二礼二拍手一礼」が主流ですが、出雲大社では「四拍手」を行うことで、より丁重に敬意を表すとされています。日本では「四」という音が「死」を連想させると敬遠されます。しかし、神道では「四(し)=幸(し)」と考えられ、縁起の良い数字とされることがあります。また、「四拍手」には「天地四方に響き渡るように」という願いが込められているともいわれています。今回、お客様とともに出雲大社を参拝し、その神聖な空気を肌で感じてまいりました。


圧巻の日本庭園・由志園を訪ねて
まるで一枚の絵画のような美しさ——それが由志園の日本庭園です。ここでは、出雲地方の豊かな自然が巧みに再現されており、大山を模した築山、名勝「鬼の舌震」、さらには宍道湖や中海の風景が表現されています。今回、庭師の方に案内していただきながら園内をゆっくりと散策しました。一歩進むたびに視界が開け、新しい景色が目の前に広がる仕掛けが随所に施されていて、まるで庭園が「動くアート」のように感じられます。「次はどんな景色が待っているのだろう?」と期待が高まり、気づけば時間を忘れて没頭していました。ところで、由志園がある大根島は、ただの島ではありません。かつて千年以上にわたって放牧が盛んに行われ、家畜たちがせっせと大地を耕したおかげで、極上の黒ぼく土が生まれました。その土壌を活かし、約250年前から牡丹と高麗人参の栽培が始まったのです。そして今では、日本一の牡丹苗の生産地に! まさに「牛と馬が耕した奇跡の島」ともいえる場所なのです。圧倒的な美しさの庭園と、知られざる歴史を持つ大根島。訪れるたびに新たな発見がある、そんな魅力あふれる場所でした。



ワールド航空サービス特別プログラム 神話の国”出雲”にて「神楽」を鑑賞
今回、ワールド航空サービス特別プログラムとして、出雲神楽の鑑賞へご案内しました。演目は「八戸(やと)」、通称「大蛇退治(おろちたいじ)」です。この演目は、日本神話の中でも特に有名な「ヤマタノオロチ退治」を題材にした、出雲神楽を代表する演目です。物語の舞台は、神々が住まうとされる出雲国(現在の島根県)。荒ぶる大蛇に立ち向かうのは、勇敢なる須佐之男命(すさのおのみこと)。突如、舞台に現れたのは、頭と尾が八つに分かれた巨大な怪物——八岐の大蛇(ヤマタノオロチ)! その異様な姿と、のたうち回る圧巻の演技に、観客の視線は釘付けに。須佐之男命が知恵を巡らせ、毒酒を仕掛けると、大蛇は次第に酔い、ついには力尽きてしまいます。まさに今が決戦の時! 剣を振るい、大蛇と壮絶な戦いを繰り広げるシーンは、神話の世界観と迫力ある演出が見事に融合し、まるで神話の一場面を目の前で見ているかのようでした。圧倒的な迫力と華麗な舞に、お客様も息を呑むように見入っていました。神話の国・出雲ならではの神楽、まさに特別な体験となりました。

旅のハイライト、足立美術館・春の特別展を鑑賞
足立美術館は、2025年に開館55周年を迎え、記念特別展を開催しています。春季特別展「横山大観の軌跡」では、日本画の巨匠・横山大観の初期から晩年にかけての作品が一堂に展示されています。中でも特に注目を集めていたのは、絶筆『不二』の初公開。1978年の名古屋市での展覧会以来、約47年間一般公開されることのなかったこの貴重な作品が、足立美術館に収蔵され、2025年3月1日から5月31日までの特別展で展示されることになりました。圧巻の名画とともに、足立美術館自慢の庭園美にも魅了されました。「庭園もまた一幅の絵画である」と称されるように、まるで日本画の中に迷い込んだかのような美しい風景が広がります。時間を忘れ、名庭と名画の世界にじっくりと浸ることができた、まさに特別なひとときでした。

枯山水庭は、足立美術館を代表する庭園のひとつであり、館内のさまざまな場所から異なる角度で楽しめます。遠景の山々を借景として取り入れたその景観は、見事な調和を生み出しています。また、遠くに目をやると、美しい滝が流れているのが見えますが、実はこれは枯山水庭のために設けられた人工の滝。自然と調和した巧みな演出により、よりいっそう庭園の趣が深まっています。

お泊りは出雲・玉造温泉 名湯の宿「佳翠苑 皆美」にて
ご宿泊は、風情あふれる名湯の宿「佳翠苑 皆美」。館内の庭園を眺めながらゆったりと過ごしたり、散策を楽しんだりと、心安らぐひとときをお過ごしいただきました。夜には庭園が幻想的にライトアップされ、まるで別世界のような美しさに包まれます。

玉造温泉は、今から1300年以上前の奈良時代初期から続く歴史ある名湯
「一度浸かれば肌がツルツルになる」と評されるほどの高い美肌効果を誇り、その泉質から“神の湯”とも称されています。
【玉造温泉の美肌効果】
●しっとり保湿:ナトリウムと塩化物が肌の水分を閉じ込め、乾燥を防ぐ
●すべすべ肌 :硫酸塩が古い角質を取り除き、なめらかな肌へ導く
●ハリ・弾力アップ :カルシウムが肌細胞の生まれ変わりを促進
さらに、血行促進や疲労回復、保温効果も期待でき、心も体も癒される温泉です。
今回は二泊の滞在。最上階に位置する「天遊の湯」をはじめ、開放感あふれる大浴場や露天風呂で、美肌の湯・玉造温泉を存分に満喫しました。お食事もまた格別。皆美館から受け継がれる伝統の味を大切にしながら、山陰の新鮮な海の幸・山の幸をふんだんに使った料理を堪能。 旬の味覚が織りなす贅沢なひとときに、お客様も大変ご満足されていました。
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