【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2021年04月14日

【帰着レポート】新潟ガストロノミー
燕三条・出雲崎の旅

2021年4月6日~4月8日 3日間 添乗員:東京支店 山口 亨

昨年からご好評いただいています「ローカルガストロノミーシリーズ」の新潟・燕三条版に行ってまいりました。3月30日発、4月6日発と2週連続で催行でき、新潟県の食に対する期待感を肌で感じる結果となりました。

前回はレストランのお食事にレポートしたので、今回は、観光面を中心に新潟の魅力を伝えます。実際に足を運んだことで、新潟観光の現在を見ることができました。

芸妓さんも所属プロダクションがある時代。柳都振興株式会社。

 京都の祇園、東京の新橋と並んで三大花街と呼ばれた新潟湊。明治時代には東京よりも人口が多かった時期もあり、北前船で賑わった町は、多くの人々が訪れ、花柳界も文字通り華やいでいました。しかし、時が流れるにしたがい、400人いた芸妓は少なくな.tyoていき、新潟の料亭文化を支える担い手は減少していきました。この状況を危惧した設立者が出資者を募り、芸妓の置屋を株式会社化しました。現在では、17名の社員が在籍し、主に市内で設けられるお座敷に出演しています。振袖さんと留袖さんとに分かれ、キャリアを積むと一本立ち(独立)する方もいらっしゃいます。福利厚生もしっかりしていて、ワンルームの寮があったりと、芸能プロダクションのように感じられました。お座敷文化の担い手であり、今後はアイドルのような活動も期待できそうな事業形態だと思いました。何より、「おにいさま」と呼んでもらうと、悪い気はしないですよね。いつまでも残したい日本の文化です。

新潟古町の芸妓さんは、株式会社の社員として働いています。
日本舞踊のお稽古などもしっかり行われ、社員教育がなされます。
わかりずらいですが、透明な扇子を持って接客。
飛沫対策もしっかり行います。
留袖、振袖の衣装についても説明。
京都のようにぽっくりを履かないのが新潟流とのこと。

新潟市民憩いの道。信濃川の堤防「やすらぎ堤」。

 今回、新潟市のホテルオークラに2連泊しました。国指定文化財の萬代橋の袂に建つホテルですが、このホテルの目の前を流れる信濃川の堤防がやすらぎ堤です。朝夕には、犬の散歩やジョギングを楽しむ新潟市民の皆さんで賑わう堤防です。信濃川の両岸には桜が植えられ、ソメイヨシノだけでなく八重桜などもあるため、長い期間花を楽しむことができます。また、桜の下にはチューリップが植えられている部分もあり、日々の散策が楽しくなります。夜にはまた別の顔を見せ、ライトアップされた萬代橋と川沿いの高層ビルが幻想的な雰囲気を醸し出します。時間ごとに異なる風景を楽しめ、開放的な気分にさせてくれるやすらぎ堤は、地元の人に交じって旅先で心地よい日常を感じさせてくれる場所です。

今年は桜が早いため、満開が少し過ぎたタイミングで
訪れることができました。
夜は雰囲気が変わり、別の美しさとなります。
地元の方々が散歩やジョギングルートに選び、
朝早くから人々が行きかっていました。
夜桜も美しかったです。コロナの影響もあり、夜は通行人が少なく、
静かに眺めることができました。

世界に誇る日本の技術力。燕三条で手仕事の神髄に触れる。

 江戸時代に、信濃川の氾濫で困窮した農民を守るため、この地域では和釘の生産を奨励しました。そこからさまざまな形態に手工業は広がり、現在では世界に誇る製品を送り出す確固たる地位を築きあげています。今回のツアーでは、鎚起銅器の玉川堂と、包丁メーカーの藤次郎を訪れました。玉川堂では一枚の銅板から急須やタンブラー、やかんなどをハンマーで叩いて作り上げていきます。実際には銅板を叩いて伸ばすのですが、口をすぼめる形を作ったりすることから、「縮める」と呼ばれています。工房には銅板を叩く金槌の音が響き、緊張感あふれる空気に満たされています。出来上がった製品はまさに芸術品。人間国宝を輩出した工房でもありますので、その技術は卓越しています。決して安い製品ではありませんが、価値ある逸品なので一つ手に入れたいなと思いました。
 また、包丁メーカーの藤次郎り、現在では世界に誇る製品を送り出す確固たる地位を築きあげています。今回のツアーでは、鎚起銅器の玉川堂と、包丁メーカーの藤次郎を訪れました。玉川堂では一枚の銅板から急須やタンブラー、やかんなどをハンマーで叩いて作り上げていきます。実際には銅板を叩いて伸ばすのですが、口をすぼめる形を作ったりすることから、「縮める」と呼ばれています。工房には銅板を叩く金槌の音が響き、緊張感あふれる空気に満たされています。出来上がった製品はまさに芸術品。人間国宝を輩出した工房でもありますので、その技術は卓越しています。決して安い製品ではありませんが、価値ある逸品なので一つ手に入れたいなと思いました。
 また、包丁メーカーの藤次郎は創業70年弱で、世界に販売網を持つ刃物メーカーになりました。現在も売り上げの半分は海外が担っています。最新鋭の設備を投資し、レーザーで型抜きをして作り上げる包丁もあれば、社内にも2名しかいない、鍛造で昔ながらの製法を受け継ぎ刃物を打つ職人もいます。新旧の良さをどちらも取り入れた藤次郎では、切れ味鋭い包丁を今日も作り上げています。

黙々と金槌で銅板を叩く職人さんたち。
乾いた音が作業場に響き渡ります。
昔ながらの方法で包丁を作りあげる職人。
限られた職人しか鍛造で包丁を打てません。
極めると、このような作品も製作が可能です。
最新鋭の設備を投資した工場。
しかし、最後の品質管理は人の手で行われています。

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