【国内】帰着しました。添乗員レポート
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2021年04月12日
【帰着レポート】羽田発 日本のゴーギャン田中一村の世界と奄美大島の旅
2021年3月29日~4月1日 4日間 添乗員:東京支店 原 悠希
<3/29発 添乗員:原悠希>
与那国島に続き、3月2つ目の島より戻りました。今回の島は、鹿児島県の奄美大島。マングローブに代表される自然のイメージが強い島で、近々、世界自然遺産への登録がほぼ確定という噂も聞きますが、実際に行ってみて自然はもちろんですが、島の伝統や文化を存分に楽しみました。今まで私が添乗した旅の中でも、最も地元の島民の方々と触れ合えたコースで、帰るのが少し寂しく感じたほどでした。そんな奄美大島の伝統や文化を少しご紹介いたします。日本のゴーギャンと呼ばれる田中一村がこの島を選んだ理由に触れたような気がしました。
美声に酔ったシマ唄
2日目の夕食にご案内した「なつかしゃ家」では、奄美出身でNHK大河ドラマ「西郷どん」の劇中歌を担当された前山真吾さんによる生演奏を堪能しました。島唄と一言で言っても、実際は島によって特徴が異なり、奄美シマ唄は、裏声を使い、しかも女性と男性も歌うキーは同じだそう。そんな奄美シマ唄は、どこか悲しく響き、それでいていつもまでも聞いていたい、と思わせる歌でした。最後には「六調」で皆で踊り、全7曲を奄美料理とともに堪能いたしました。
なつかしゃ家の女将さんも一緒に
シマ唄とともに奄美料理に舌鼓を打ちました。
有名人も訪れる「なつかしゃ家」さん。アジアのレストラン、ベスト50にも選出されました。
「唄あしび」でシマ唄を教わる
今回の旅で最も印象に残ったのが、地元の人々との交流「唄あしび」です。「唄あしび」とは、最近の出来事、仲間や集落の事を話し、また三線に合わせて唄う島唄のこと。来客をもてなす曲や、めでたい席での曲、また薩摩藩による年貢の取り立てが厳しい時代の哀歌など、島の人々の熱い気持ちが伝わるものでした。今回、私たちは、奄美しまうた保存会の方々から「行きゅんにゃ加那節(かなぶし)」というシマ唄を教わりました。方言の歌詞に加え、キーがとても高く、慣れない裏声を何度も何度も繰り返し歌いました。お世辞にも決して上手とは言えなかったと思いますが、それでも「素晴らしい」と言ってくれた島民の優しさがとても嬉しく、歌詞の意味に涙腺が緩んだのでした。そして、また最後にはお決まりの「六調」を皆で踊ったのでした。
(歌詞)
行(い)きゅんにゃ加那(かな)
吾(わ)きゃ事忘(くとぅわす)れて 行きゅんにゃ加那
打(う)っ発(た)ちゃ 打っ発ちゃが 行き苦(ぐる)しや
ソラ行き苦しや
(意味)
行ってしまうのですか愛しい人
私の事を忘れていってしまうのですか愛しい人
発とう発とうとして行きづらいのです
何度も繰り返し、繰り返し練習しました。
奄美しまうた保存会の方々
最後は「六調」で締めました。
大島紬を知る
そして、島の伝統工芸である大島紬の泥染め工房の見学もとても濃厚な時間でした。我々が知る大島紬は、服やカバンなど既に完成したものですが、実際には30~40の製造工程があり、たくさんの職人により、膨大な時間と労力が注ぎ込まれたものであることを知り、高額であることを納得しました。そして、何よりも伝統を絶やさずに繋いでいくことの熱意と大切さを痛感しました。ここでも「結(ゆい」の精神に触れることができました。
熱気が籠る工房で奮闘する職人さん
熱心に詳しく説明してくさった代表の金井さん
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