【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2021年03月04日

【帰着レポート】柳川さげもんと旬を楽しむ豊後の旅

2021年2月17日(水)~2021年2月23日(火) 7日間 添乗員:東京支店 植松祐太

<2/17発 添乗員:東京支店 植松祐太>

雛祭りの装飾で彩られた北九州を、のんびり1週間掛けて巡る旅に添乗してまいりました。私自身、航空機に搭乗したのも8月以来の遠出でしたが、お客様も旅の再開にとても晴れやかな表情でした。

最初の2日間は寒波に襲われ、現地ガイドさんたちも驚くほど雪が積もりましたが、3日目からは穏やかな陽気に回復しました。

柳川のみならず、あちこちで雛飾りを楽しめました。

臼杵の雛人形

山形県酒田市や静岡県東伊豆町稲取と共に、福岡県柳川市が「全国3大つるし雛」に数えられます。起源となった江戸時代は、よほど裕福でない限り雛人形が手に入りませんでした。しかし女児の幸せを願う気持ちは皆一緒で、持ち寄った布切れを用いて人形などを編みました。

長崎街道などの宿場町として栄えた集落巡り

肥前国長崎と豊前国小倉を結ぶ57里(約224キロ)で、途中には25の宿場が置かれました。鎖国中の江戸時代には、海外との貿易を行う長崎港へ通じるため非常に重視されたルートです。脇を走る多良街道などを含め、かつての家並みが重要伝統的建造物群保存地区として守られています。

今回は、塩田津・浜庄津町浜金屋町・浜中町八本木宿をご覧いただきました。嬉野市の塩田津は、干満の差が激しい有明海に近いです。そのため川港という顔を併せ持ち、火災だけでなく風水害にも悩まされてきました。江戸時代に確立された対策が「居蔵家」で、外壁に漆喰を塗り固めた瓦葺きです。漁業で生計を立て、内陸へ入ると鍛冶職人が多く住んだ浜金屋町となります。

 浜川を渡ると、浜中町八本木宿が隣接しています。ロンドンのコンテストで世界一に輝いた「鍋島」を生み出したのが富久千代酒造で、光武や峰松も歴史を紡いできました。春には「酒蔵ツーリズム」で、約10万人が押し寄せるそうです。観光客が少なかったので、どこの店舗も歓迎してくれました。

茅葺き屋根が並ぶ(浜庄津町)
酒蔵通り(八本木宿)

930キロもの堀が張り巡らされた柳川

ハイライトとなる柳川は、終日で満喫しました。まず午前は、現地ガイドさんと一緒に歩いて「さげもん巡り」です。観光案内所は勿論、飾るにも仕舞うにも各1ヶ月間を要する古民家北島が特に見事でした。定番の北原白秋生家記念館や、藩を治めていた立花家の邸宅「御花」も素晴らしかったです。

昼食は「元祖」を謳う「本吉屋」本店にて、名物のせいろ蒸しで鰻を味わいました。

午後は篠笛奏者の片野聡さんが同乗し、船頭さんの手漕ぎ舟でお堀クルーズです。今回の旅では特別に篠笛演奏を依頼しておりましたので、川下りを楽しみながら素敵な音色に癒されました。非常に優雅な時間が流れ、他の舟からも羨ましがられるほどでした。

観光客のために公開している古民家北島
せいろ蒸しの元祖「本吉屋」本店
片野聡さんの篠笛を聞きながら川下り

天領として栄えた日田

日田市の北部に位置する豆田地区も、重要伝統的建造物群保存地区に含まれています。さげもんのように華やかな格好をした現地ガイドさんも、久々の案内でとても気合いが入っていました。

豊臣秀吉の頃から天領になった日田は、醤油・味噌・薬などで富を蓄えた有力商人が集まっていた場所です。特に日田醤油運営の「天領ひな御殿」は、元日以外オープンしている日本一のコレクションを誇ります。時代の変遷を表しているため、「次は令和の雛飾りを探している」と仰っていました。万能薬「日本丸」を明治20年から昭和40年代まで製造した安政2年創業の薬局にも、歴史有る品々が展示されています。

雛人形の原形(天領ひな御殿)
薬で知られる日本丸館の展示

国内としては長い1週間の行程で、他にもいくつも魅力的な訪問地を訪ねました。また、柳川の鰻だけでなく、佐賀関半島の関サバや臼杵のフグまで、旬の味を堪能でき、どこに行っても現地の方々に温かく迎えられ感謝されて、充実の旅でした。

※写真は全て、添乗員の植松が撮影

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