【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2023年09月08日

【帰着レポート】道南の秘湯と江差姥神大神宮渡御祭の旅 3日間

2023年8月10日(木)~12日(土)3日間  札幌支店 小川 伸

今年は、コロナが落ち着き4年ぶりに道内各地で夏祭りが再開されました。今回は、370有余年の歴史がある「江差姥神(うばがみ)大神宮渡御祭(とぎょさい)」を2日間見学し、開湯800年、道内最古の歴史を持つ知内(しりうち)温泉の源泉掛け流しを楽しみました。

直前まで祭りの最終スケジュールが決まらず、出発の2日前に公式発表となり一部内容を入れ替えてのご案内でしたが、快晴に恵まれ伝統ある祭りを地元の老若男女がしっかりと受け継いでいく真摯な姿と、過疎化しつつある地元を盛り上げようと奮闘する関係者の熱い思いをひしひしと感じさせる旅でした。北海道では珍しく連日32~33℃もの猛暑とはなりましたが、次々とやってくる13台もの山車の行列に暑さを忘れさせる思い出深い旅となりました。

「江差の五月は江戸にもない」 かつてのニシンの繁栄が息づく町を彷彿とさせる山車の数々

江差の13の町内会に伝統の山車が大切に受け継がれ、この祭りのために毎年故郷に里帰りし山車を引く人が多く、そんな引手や関係者の為に各家庭では料理や飲み物を用意します。その額は祭りの3日間で一家庭で総額約20万にもなるとか。祭りにかける人々の情熱に驚きです。北海道指定文化財である船形山車の松寶丸(まつほうまる)や神功山(じんこうざん)など各山車の固有のお囃子に導かれ目の前を山車がゆっくりと通過します。大混雑が想定され人の頭ばかりで山車がほとんど見えなかったらどうしようと行ってみるまでは不安でしたが、日中の行列はさほど混雑がなくゆっくりと山車を見学出来ました。

北海道指定文化財「神功山」
珍しい船形山車の「松寶丸」
伊達政宗を祀る「正宗山」
「江差の五月は江戸にもない」当時の繁栄の様子が描かれた旧中村家住宅に残された屏風

急遽、一般見学が決まった「宿入之儀(しゅくいりのぎ)」

祭りのハイライトは神輿を姥神大神宮に収める「宿入之儀」です。祭りの1ケ月前には実行委員会から、今年は神輿の担ぎ手が少なく本来であれば3基の神輿が祭りに出されますが、今年は1基のみでしかもトラックに載せての移動となる事から「宿入之儀」の一般見学は見送り、それに代わる見せ場として夜に13台の山車を集結させるとの発表がありそれに合わせて行程を組み直し準備を進めておりました。ところが出発2日前に「宿入之儀」の一般見学が可能であることが神宮関係者と確認が取れ、急遽行程を組み直してご覧いただく事が出来ました。本来は、3基の神輿の一基目は階段の先にある神殿へ上って降りてを7度、二基目は5度、三期目の本宮は3度目に神殿に納まりますが今年は1度で納められました。松明の火で参道は掃き清められ、神輿を載せたトラックがゆっくりと参道奥まで入ります。そこから白丁子と関係者が神輿を担ぎ、神殿への階段をゆっくりと登っていきます。途中、傾いたり神殿の装飾にひっかかったりと見ている我々も冷や冷やです。神職の誘導の下、何とか納まる光景がご覧いただけました。見学後は、ちょうど夕日の時刻と重なり日本夕日百選に選ばれる光景をご覧いただきながら、かつての重要建造物が並ぶいにしえ街道を散策しホテルへ戻りました。

北海道最古、格式高い江差姥神大神宮
白丁子が松明の火で参道を掃き清めます
猿田彦に導かれ神輿がやってきました
トラックの荷台に載せられた神輿
神輿が神殿に納められます
日本の夕日百選に選ばれた江差の夕日を見ながら「いにしえ街道」を散策しました

青の洞窟を訪れる矢越クルーズに大満足

国土交通省認可の下、2014年より道南初の青の洞窟クルーズがスタートしました。今回は、その先駆けとなった矢越クルーズを楽しみました。12名定員の小型専用線で約1時間20分のクルーズです。暗い洞窟内に太陽の光が差し込み、神秘的なブルーの世界が広がります。透明度の高い海水だから見る事ができる、水面が青く輝く幻想的な絶景です。青の洞窟で有名なイタリア、カプリ島にも勝るとも劣らない澄んだブルーに感動です。他にもパワースポットである矢越岬に残される伝説や歴史、地元の人々が今でも行なっている文化などを村田キャプテンが紹介。道南地域で古くから伝わる国指定重要無形民俗文化財、松前神楽の龍笛演奏も披露され地元の観光発展のために毎日奮闘する熱い思いのこもったクルーズとなりました。

青の洞窟クルーズ専用船・義経に乗船し出発です
青の洞窟クルーズ©854クルーズ
クルーズはこんなルートを巡ります©854クルーズ
開湯800年知内温泉 床は石化した湯華で覆われています
寿都(すっつ)での昼食 牡蠣と帆立を豪快に蒸し焼きです

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