【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2023年06月23日

【帰着レポート】神仏習合の地 国東半島と臼杵の旅

<2023年6月6日発~6月9日着 添乗員:大阪支店 八百屋健太>

神道と仏教、そして南蛮文化が融合する豊後・国東

日本一の温泉県「大分」。別府八湯に由布院に湯平…。皆さまも一度は訪れたことがあるのではないでしょうか。そんな大分県をこのたびは「六郷満山」と「南蛮文化」をテーマに旅してきました。ん?六郷満山ってなんだろう?六郷満山とは大分県国東半島一帯にある寺院群の総称で、今をさかのぼること約1300年前に仁聞菩薩という偉い行者さんが宇佐八幡神の化身(生まれ変わり)として開いた山岳宗教のことです。六郷は両子山(ふたごやま)を中心とした6つの郷、満山はそこに築かれた寺院群を指し、古くから独特の山岳宗教文化が栄えたのです。

山岳信仰の象徴「熊野摩崖仏」

雨の富貴寺は堂内NG、天気には逆らえないので翌日改めて…

 富貴寺大堂は、宇佐神宮の大宮司である宇佐氏が、死後の極楽往生を祈願して建立しました。
この大堂は、本尊の阿弥陀如来坐像と、その後ろに描かれた極楽浄土壁画を拝み見ることで、この世にいながらにして極楽の世界が体験できる「阿弥陀堂建築」という造りになっています。今回、富貴寺大堂を訪れた日はあいにくの雨、文化財を守るため雨の日は大堂の内部には入れません。せっかくここまで来たのに、と後ろ髪をひかれる思いで国宝の大堂(外観)のみを見て引き返しました。しかし諦めきれずに翌日の観光の合間に少しだけ時間を造り、大分県立歴史博物館を訪ねました。ここには最新の技術を用いて大堂創建当時の壮麗な姿を再現した原寸大模型があるのです。1200年前の現物は見ることができませんでしたが、極彩色の姿を見ることができたのは収穫でした。

雨の中、富貴寺の見学。
この日は国宝の大堂(外観)しか見ることができませんでした。
翌日、大分県立歴史博物館で創建当時の阿弥陀如来坐像(レプリカ)と対面しました。

南蛮文化と石仏の町「臼杵」を歩く

戦国時代、九州六カ国を支配したキリシタン大名・大友宗麟が築いた臼杵は、明やポルトガルの商船が行きかう国際的な商業都市として大いに栄えました。曲がりくねった道や、カギ型の通りなど当時の城下町の佇まいを今に伝えています。そしてもうひとつ臼杵と言えば石仏です。国宝の臼杵石仏は平安後期から鎌倉時代にかけて彫像されたと言われています。どの仏さまも慈愛に満ちた美しいお顔で、当時の最高技術を持った人々が招かれてこの地にやってきて石仏造営に携わったと考えられています。

大伴宗麟が築き稲葉氏が発展させた臼杵の城下町
突如アズレージョが街中に出現
二王座歴史の町を散策中
可児醤油店で味噌ソフトクリームを食べて休憩
臼杵石仏では板井なほ子先生の分かりやすい解説に皆様興味津々でした。
やさしいお顔の石仏にほっこり

杵築・日出の城下町も歩きました

江戸時代の街並みがそのまま残る能見松平氏の城下町“杵築”。南北の台地に武家屋敷が並び、台地の間に挟まれた谷間に商人の町が形成され「サンドイッチ型の城下町」と形容されます。また日出藩は豊臣秀吉の妻おね(北の政所・高台院)の甥にあたる木下延俊が藩祖です。そして延俊の奥さんは細川忠興の妹、というつながりから忠興の助言もあり、関ケ原の戦いで家康に味方しました。豊臣家につながる大名で江戸時代を通して残ったのは日出藩木下家と、ねねの兄である家定の足守藩木下家の2家のみです。

坂道を、下って上って、振り返り!
資料館ではジオラマを使っての城下町の説明
海に向かって坂を下るように造られた城下町。
穴太衆による野面積みの石垣は築城当時のもの。

観光の後はホテルに戻って温泉露天風呂でひとやすみ

旅行の楽しみの要素に「食事」と「お宿」があります。今回は別府湾を見下ろす高台に建つ「ホテル&リゾーツ別府湾」に3連泊しました。とても眺めの良いホテルで、お部屋からは別府湾を一望、また温泉露天風呂もあり、観光で疲れた体を癒してくれます。また、海に面した大分県は新鮮な海の幸が自慢です。このコースでは旬の「城下カレイ」(日出町)とと「夏フグ」(臼杵市)をはじめとする和会席、またホテルでは大分牛の洋食も組み込まれ毎日が至福の時間でした。

オーシャンフロントのロビーからの眺め
お部屋からも別府湾を眺めることができます。遠くに見えるのは高崎山
臼杵の「夏フグ」会席と、「城下カレイ」のコース料理をいただきました。

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