【国内】帰着しました。添乗員レポート
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2022年11月14日
【帰着レポート】日本遺産紀行 秋に色づく仏都会津ととっておきの国宝仏教遺産 4日間
2022年11月6日(日)~11月9日(水) 4日間 本社営業部 山田 周
<11月6日発 添乗員・本社営業部 山田周>
紅葉で色づく秋色の会津に行ってまいりました。今回のテーマは人里離れた会津の山間部に平安初期の高僧、徳一(とくいつ)が開いた寺院、国宝、重要文化財の仏教遺産などを訪れ、東北の知られざる「仏都会津」の歴史に触れるということで、従来の会津地方の観光ではなかなか目にする機会のない訪問地が多かったのですが、東北の奥地にこれほどのものが残されているという事実を目の当たりにし、毎日が驚きの連続でした。ここではすべて紹介しきれないほどですが、特に印象深かった訪問地や見どころをレポートいたします。
高僧、徳一が築いた仏教理想の地に残された仏教遺産
徳一(とくいつ)は奈良時代から平安初期に奈良東大寺、興福寺で法相宗を学び、最澄、空海と交流を持ち、一目置かれた高僧でした。奈良の都を離れて会津の山間部に真の仏教を求めて移り住み、仏都会津の礎を築きました。807年に会津の地に最初に開いた「慧日寺」は明治時代に廃寺となり、広大な敷地に遺構がわずかに残されているのみでしたが、資料館には出自が謎に包まれている徳一に関する貴重な展示や現存する唯一の遺品を見ることができました。昭和45年に国の史跡に指定され、地道な発掘作業が続けられ、明治時代に焼失した金堂も創建当時の姿で再建されました。市民ガイドの方の熱心な解説を聞きながら平安初期の仏都会津に思いを馳せるひと時をお過ごしいただきました。
慧日寺と同時期に開かれた勝常寺は本堂が修復工事中のため、拝観できるところが非常に限られていますが、宝物殿(収蔵庫)には平安初期の貴重な国宝、重要文化財の仏像が12体安置されていました。堂内が撮影禁止のため仏像の写真をお見せすることができませんが、1200年以上も前の仏像を私たちだけ特別に見せていただく贅沢な時間でした。只見川を見下ろす山の中腹にある圓蔵寺も807年に徳一によって開かれた古刹です。平安当時のものはほとんど残っていませんが、現存する徳一ゆかりの寺の本堂舞台からの景色と紅葉は実に見事でした。
日本遺産 左下り観音堂を訪問しました
山中深い岩場に建設された左下り観音は830年に徳一が建立したと信じられています。左下り観音までの登山口から特別にお願いしたジャンボタクシーに乗り換え中腹の駐車場へ移動しました。そこから10分ほど山道を歩き、清水寺に似た舞台を持つ平安時代の見事な木造三層懸造り様式(清水寺と同工法)の建物真下に到着しました。観音堂に上がり、舞台から眺める会津盆地の景色は圧巻でした。東日本大震災の時にも奇跡的に崩壊することなく当時そのままの姿で残っていますが、専門家の調査によると、石の土台から舞台を支える柱が全くずれなかったとの話には本当に驚かされました。現在は無人の木造建築が平安時代当時そのままの姿でご覧いただける貴重な場所でのひとときを楽しみました。
驚きの大石窟 大悲山(だいひさ)石仏を間近に見る
砂岩の崖を堀り抜き、4体の如来像と2体の菩薩像が現存する大悲山・薬師堂石仏を訪れました。通常はガラス越しにしか見学することができないのですが、特別にガラス戸の鍵をあけてもらい石仏を間近に見ることができました。平安初期のものと推定される石仏は、唐の時代、莫高窟やベゼクリク千仏洞など、シルクロードの石窟群が形成された時期と重なります。はるか離れた東北の地にこのような石窟が彫られたのは、まさに驚きのひとことです。
秋色に色づく会津の紅葉に癒される
今回は各地にて非常に美しい紅葉をご覧いただくことができました。地域によって紅葉のピーク時期は異なりますが、銀杏の黄葉、いろは紅葉の燃えるような紅葉、山間に色がるオレンジ、黄色、赤、緑の異なる色が交じり合う紅葉など、秋色に色づく会津の景色に癒されました。
番外編 11月8日の皆既月食を見ることができました
11月8日に郡山に宿泊した私たちは皆既月食を見ることができました。今年の皆既月食は18時過ぎから部分月食が始まり、19時16分ごろから1時間半も皆既月食が続く当たり年でした。また、皆既月食中に天王星の惑星食が重なる非常に珍しい現象の起こる特別な年でした。ホテルのお部屋からもご覧いただけましたが、希望者の方は駅前のふれあい科学館22階展望室で専門スタッフの解説や天体観測所からの映像視聴、天体望遠鏡での天体観測をお楽しみいただきました。
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