【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2022年10月08日

【帰着レポート】関西4つの美術館めぐり

<10月5日発 添乗員:本社営業部 岩田尚之>

「芸術」という共通のテーマのもと、普段は訪れにくい関西地方の美術館を巡り、芸術の秋を満喫する旅をご案内いたしました。滋賀・京都は何度も訪れた方が多くいらっしゃると思いますが、改めて芸術レベルの高さと質に驚き、未知の魅力があることを実感します。内部写真不可の美術館も多いため、伝わりづらいところもあるかもしれませんが、訪問した美術館の様子をレポートいたします。

信楽の地に建つ桃源郷。MIHO MUSEUMを訪問

 初日に訪れたのは、山あいにポツンと建つ滋賀を代表する美術館、MIHO MUSEUMです。創業者で宗教家の小山美穂子氏によって世界中からコレクションされた展示品が見られます。古代ギリシャに始まる紀元前のものから、日本に仏教が伝わった頃の貴重な仏像、そして訪れた時には特別展として中央アジア展を開催しており、シルクロードの周辺国より出土した貴重な副葬品や土器などをご覧いただきました。
 建物自体も自然と調和するように設計され、何と建物のおよそ80%が地中に埋められているのです。設計者I・M・ペイ氏の桃源郷をイメージした作りが伝わってくるように、展示棟までのアプローチは近未来的でこれからの見学をワクワクさせてくれます。ご参加の皆様も熱心に見学され、あっという間に時間が過ぎていったように大変見応えのある美術館でした。

エントランスから展示棟へ。先の見えない様子が期待感を膨らませます。
プロムナードを進むと展示棟が見えてきました。入り口手前の木々は、春には桜、秋には紅葉が楽しめ、隠れたお花見スポットとなっています。
大部分が地中にありますが、ガラス張りの天井など各所に採光する工夫を取り入れることによって、自然な明るさを保っています。
内部は写真ができないため、ロビー展示の古代ギリシャ時代のモザイク画を1枚。どの作品も保存状態が良く残されていることに驚きです。

アクセスしづらい美術館も一見の価値あり。

 今回のツアーでは、交通の便が悪かったり、住宅街の中にポツンと佇む美術館だったりと個人ではなかなか訪れづらい美術館も加えました。ご参加いただいたお客様からも、「行きたいと思っていたけど行きづらいので組まれていて良かった」とのお声をいただき、ツアーならではのメリットを感じていただけたようです。
 琵琶湖の畔にあるのが、佐川急便の創業40周年を記念して建てられた佐川美術館です。内部には、日本を代表する日本画家平山郁夫、彫刻家佐藤忠良(ちゅうりょう)、陶芸家の十五代楽吉左衛門の3人の作品がそれぞれ展示されています。また、現在生誕100周年記念展として水木しげる展も開催してあり、館内にはところどころ妖怪のモニュメントも置かれてあり、私たちを出迎えてくれました。

美術館回りに水が張られ、あいにくの曇り空でしたが、水面に映る様子が美しく見られました。
スマートフォンのアプリをインストールすると、カメラ越しに妖怪が動いて楽しませてくれます。昭和の貴重な漫画や直筆原稿なども展示されていました。
京都大学の前にある住宅街にひっそりと佇むのが重森美玲庭園美術館。あいにくの雨模様でしたが、枯山水の苔や岩の色味も変わり、侘び寂びの雰囲気をより醸し出していました。
京都文化博物館にてちょうど10/1より開催していた新選組展2022。京都には彼らが活躍した幕末ゆかりの名所が点在しています。近藤勇や土方歳三をはじめとした新選組所属人物の所有物や書簡が多数展示され見応えがありました。(内部は写真不可のため入り口ポスターを掲載)

新旧の天才絵師による作品の対比が楽しめる2つの寺院を訪問

美術館だけではなく、京都の寺社仏閣にも数々の名作が残されています。そのうちの1つ、養源院には、江戸時代の天才絵師であり風神雷神図屏風で有名な俵屋宗達の杉戸絵が残されています。代表作を描く前の彼の出世作となる作品は2頭の唐獅子がいきいきと描かれたり、他の引き戸には迫力ある象が描かれていたりと、数百年前のものと思えない臨場感のある絵画を間近でご覧いただきました。
 また、次に訪れた青蓮院門跡の華頂殿です。天台宗の三門跡寺院に数えられ深い伝統と歴史を持つ寺院には、“現代の宗達“と称される木村英輝氏によって描かれた色鮮やかな60枚の蓮の襖絵が奉納され、青・赤・黄色の蓮が、極楽浄土を見事に表現しています。

養源院本堂の入り口正面に飾られている唐獅子の杉戸絵。どの角度からも唐獅子が正面を向いているように描かれて不思議な絵で迫力ある様子が伝わってきます。
うぐいす張りの廊下の先にある白象図の杉戸絵。俵屋宗達は、屏風図こそ多くの名作を残していますが、杉戸絵は、ここ養源院でしか見られず大変貴重な作品です。
青蓮院門跡華頂殿。現代的なアクリル絵の具で描かれ、歴史と現代の調和が見事です。
青蓮院門跡には、ほかにも池泉回遊式庭園、国宝の青不動、後櫻町上皇の仮御所として使用した小御所など見どころも多くあります。

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