【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2022年07月21日

【帰着レポート】利尻・礼文とサロベツ湿原の旅 5日間

2022年7月7日(木)~11日(月) 添乗員:東京本社営業部 植松祐太

<7/7発・添乗員:東京本社営業部 植松祐太>

追加で立ち寄った野寒布(ノシャップ)岬の地図

「日本最北端」、なんともロマン溢れる響きです。この一帯では200年以上前に間宮林蔵が樺太探検へ出掛け、現在は海上自衛隊などが国境警備に当たっています。一度も傘を開くことのない快晴の下、趣が異なる2島を5日間で周遊しました。稚内・利尻に1泊ずつ、そして「花の浮島」礼文は連泊にて満喫です。

低地にあっても「高層湿原」

日本最大級の高層湿原であるサロベツ原野は、稚内の南郊外に広がっています。尾瀬の方が広いと言われますが、低地に限ればこちらが日本一です。ちなみに「高層湿原は標高の高い所に位置する」というのは、よくされる勘違いなのでご注意ください。

まずは枯れた植物が低温などを理由に分解されず、泥炭層が堆積します。やがて水面を越えるほど分厚くなり、高層湿原が形成されるのです。泥炭は土質を改善する肥料などとして重宝されたため、国立公園の指定を受ける前は掘削が行われていました。作業船は現在、遺構のように係留されています。

散策用の木道は平坦で歩きやすく、カキツバタ・ノハナショウブトキソウ・ツルコケモモ・モウセンゴケなどを観賞できました。エゾカンゾウはニッコウキスゲと同じ「ゼンテイカ」で、一日花でありながらたくさん咲いていたので皆様大喜びでした。

かつて泥炭を掘っていた作業船
歩きやすい木道とエゾカンゾウ

利尻では2つの体験を

フェリーの遅延などがなく順調に進んだため、2つの体験プログラムをサプライズ案内しました。まずは箱眼鏡で岩場に隠れるキタムラサキウニを探し、新鮮過ぎる殻剥きです。勿論ミョウバン完全不使用、海水のほんのり塩味だけで至福が口いっぱいに溢れました。

箱眼鏡を使って水中捜索
ミョウバン不使用のキタムラサキウニ

続いては小学校が懐かしい雰囲気の中、利尻昆布について勉強です。基礎知識を習得した後は、1枚の乾燥昆布から土産3種を作りました。おしゃぶり昆布や出汁パックなど、包装も可愛らしく好評でした。中央部のもっとも良い部分は、素晴らしい味が出る花折昆布となりました。

小学校時代を思い出してお勉強
製造者欄に自分の名前を書けるのもご愛嬌

日本最北の島に咲く「エーデルワイス」

下の写真をご覧いただき、ここが日本最北の島だと信じられますでしょうか。南国のように美しく透き通ったブルー、そこから北欧のフィヨルド地帯などを彷彿とさせる急峻な峰がそびえ立っています。礼文島には、このレベルの絶景があちこち点在しているのです。

礼文島の澄海(すかい)岬

並外れたポテンシャルを持つ礼文に、「花」という魅力が加わるのが5月下旬~8月上旬頃の僅か3ヶ月間。特に6~7月は日本中、いや世界中から花好きの皆様が押し寄せます。宿の数・設備は決して充分とは言えませんが、日帰りツアーも多い中でゆったり連泊したのが弊社の一押しポイントです。

島を代表する希少種「レブンウスユキソウ」

レブンウスユキソウは、スイスアルプスに咲く高山植物の代名詞「エーデルワイス」と同じ仲間です。絶滅危惧種のため、これが見たくて参加したお客様もいらっしゃいました。

5~6月に咲くレブンアツモリソウはもう枯れてしまっていましたが、高山植物園でドライフラワーを見ることができました。

日本海を背景に咲くハマナシ(ハマナス)
バラのようなレブンイワレンゲとエゾカワラナデシコ

今回の旅は高山植物のピークシーズンだったため、コロナ禍ではないと錯覚するほどたくさんのグループが来島していました。

3度お世話になるフェリーに、各自でスーツケースを転がしながら乗船している団体も多かったです。しかし弊社はバスごと積載しているので、楽々と乗り込むことができました。また指定制の1等ラウンジシートを用意していたので、席取りのため長蛇の列に早くから並ぶ必要も有りませんでした。

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