【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2022年05月27日

【帰着レポート】五浦海岸「絶景の大観荘」と新緑の奥久慈紀行 4日間

2022年5月24日(火)~27日(金) 添乗員:東京支店 植松祐太

<5/24発・添乗員:東京支店 植松祐太>

屋上(11階)からの朝日鑑賞

日が長い時期のため、早朝4時過ぎには明るくなり始めました。事前アップグレードプランで太平洋側をチョイスしたお客様はお部屋から、私は屋上(11階)へ上がりました。写真好きのお客様が既にいらっしゃり、雑談しながらグラデーションの変遷を堪能しました。露天温泉からは別方向の入江も眺められ、贅沢な宿でした。チェックアウトしてからバス車内で感想を聞いたところ、皆様「岡倉天心や横山大観の描いた世界そのままだった」と仰っていました。

 朝日に照らされる五浦海岸と六角堂

まずは、千葉県の水郷「佐原(さわら)」から

集合場所の東京駅から、バスにて千葉県が誇る水郷:佐原を目指しました。茨城県潮来市などと共に、利根川を挟んで広がる水郷地帯です。佐原は江戸時代へタイムスリップしたかのような蔵が続く町並みで、小野川沿いに風流な柳が植えられています。山車の曳き廻しが3年振りに地区ごと分散開催されるため、活気が戻ってきたようでした。この町が輩出した偉人には、伊能忠敬がいます。

水が流れ出る、通称「じゃあじゃあ橋」
白壁に映える柳の新緑
九十九里に生まれ、佐原の酒蔵家へ婿入りした伊能忠敬

水戸黄門が関わった「常陸太田」と「日立」

「常陸」は現在の茨城県全体を示す旧国名で、「道がまっすぐ続く土地」という意味の「直道(ひたみち)」が語源と考えられています。所説有るものの、「常陸国風土記」が著された7世紀頃には既に使われていたようです。北東部の一地域を表して発音も同じ「日立」は、光圀公(水戸黄門)が神峰山に登って「朝日の立ち上る様は領内随一」と讃えたことに由来すると伝わります。こちらにも所説有り、1889年の宮田村・滑川村合併で誕生した比較的新しい地名です。

常陸太田の中心部は「鯨ヶ丘」と呼ばれ、こんもりした台地上になっています。そこに江戸時代を想わせる家並みやレトロな建築が続き、なかなか楽しい散策でした。その郊外には、光圀公が最後の10年間を隠居暮らしをした西山御殿(西山荘)が修復保存されています。昔は祖父が毎日のようにテレビで見ていた水戸黄門と、こんなところで再会出来るとは。

丘上から見下ろす(迂回してバスで登れます)
当時珍しかった煉瓦の3階建て
光圀公が晩年を過ごした西山御殿(西山荘)

一方の日立では、2011年完成のガラス張り駅舎を紹介しました。地元出身の建築家:妹島和世(せじまかずよ)さんが手掛け、海が見える美しい駅として注目を集めています。2012年にグッドデザイン賞、2014年には鉄道関連唯一の国際デザインコンペ「ブルネル賞」にて優秀賞を獲得しました。運良くカフェの席が空いており、絶景を眺めながらドリンクを味わえました。

左上の部分が、太平洋を見渡すカフェ
お洒落なドリンク片手に休憩タイム

滝や吊り橋が豊富な茨城県北部

最終日のハイライトは、「日本3名瀑」に数えられる袋田の滝でした。那智・華厳が真っ直ぐ落水するのに対し、こちらは幅広く4段で流れています。自然に恵まれているため渓谷美が素晴らしく、全長375メートルの竜神大吊橋も大迫力でした。400メートルの三島スカイウォークに1位の座は奪われてしまったものの、ほぼ貸切りで揺れの心配無くパノラマを観賞出来ました。花貫渓谷の散策では、小規模ながら滝も吊り橋も両方楽しめました。

袋田の滝でも吊り橋を渡れます
375メートルの竜神大吊橋
花貫渓谷の乙女滝
花貫渓谷の吊り橋からは汐見滝が見下ろせます

ハイライトは、岡倉天心・横山大観・菱田春草・下村観山・橋本雅邦などが日本の近代画発展に尽力する舞台となった五浦です。しかし『シャボン玉』・『赤い靴』・『七つの子』などで知られる野口雨情記念館が予想以上に好評で、館長を務める実のお孫さんが熱心に説明してくれました。東日本大震災による津波で生家・資料館が浸水した時の話も含め、幼少期にたくさん謳ったことを思い出して涙するお客様もいらっしゃいました。私自身の大学時代を過ごした茨城は、魅力度ランキングの最下位争い常連です。それでも、まだまだ新たな魅力を教えてもらえる充実した旅となりました。

野口雨情の孫:不二子館長

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