【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2022年06月02日

【帰着レポート】太平洋の船旅と優雅な九州 嬉野の名旅館と古き町並探訪の旅

〈5月14日(土)発 添乗員:山口 亨〉

2019年、東京オリンピックを迎えるにあたり復活した東京湾と九州を結ぶフェリー。物流の要としての役割もありつつ、レジャー路線としても利用できるよう、フェリーも進化しています。また、九州到着後は、九州北部の重伝建の町々や砂糖の運搬路として発展した長崎街道の宿場も訪問。これまでとは違った角度でご案内した旅でした。

大海原と沿岸の風景を楽しみ横須賀から新門司へ

 ツアーの始まりは横須賀から。海軍の町として栄えた町を観光し、深夜フェリーターミナルからカーフェリー「すいせん号」に乗船し、太平洋へと繰り出しました。土曜日ということもあってか、九州旅行を目的とした方々も多く乗船されていました。クルーに話を聞いたところ、往復で乗船して楽しむ方がほとんどだそうで、船旅を目的とする方も多いのだなと驚きました。
 横須賀を出発した際の戦艦みかさのライトアップや、横浜方面に向けての工業地帯の夜景も非常にきれいでした。朝、起きて外に出てみると、駿河湾を通り過ぎ紀伊半島に向かうところでした。10時半頃には潮岬沖を通過。どれくらい沖を航行するのか気になっていたのですが、右舷からは日本列島の形がはっきりと見える距離のクルージング時間が多かったです。豊後水道に入りますと右舷に四国、左舷に九州と景色の変化も楽しみやすい航路となります。豊後水道を航路に選ぶ船は少ないので、貴重な経験となりした。
 乗船時間は21時間と長いように見えますが、実際に乗ってみるとあっという間に時間が過ぎていきました。

出港時、深夜の横須賀はライトアップが素晴らしかったです
四国と九州が一番狭くなる豊予海峡を通峡
新門司からやってきた兄弟船とのすれ違い。乗客もデッキに集まり見送ります
宇和海手前の四国は入り組んだ海岸線が美しかったです

江戸以降の情緒あふれる、歴史的な町並みを散策

 フェリーを下船した後は、九州北部の歴史ある町々を訪れました。大分の天領日田は、薩摩藩を牽制するために幕府が作った直轄地として発展。江戸時代には九州の中における最先端の地として諸藩の重鎮も足を運んだ町でした。左官職人が腕を競った鏝絵や団子壁という特徴ある建築が、往時の繁栄を偲ばせる味わい深い町の顔を作ります。
 また、長崎街道の脇街道である多良海道の肥前宿も訪問。この町は漁師町として、また、酒造りの町として発展しました。海側の町には昔の漁師の家が保存されています。黄土色の壁と分厚い茅の屋根が特徴的な造りです。ムツゴロウやウナギを加工して販売するお店もあり、現在も昔の営みが残されています。また、良質な水が得られることから、多くの造り酒屋が並ぶ街でもあります。観光列車「36ぷらす3」が停車する町でして、列車がやってきた際は町のお酒でもてなします。

鏝絵が見事な天領日田の商店。2階右側に日田の名物鵜飼の様子が描かれています。
酒蔵が並ぶ肥前宿の目抜通りは、古き良き日本の風景が広がります。
日田の特徴ある建物。1階の団子壁がアクセントになっています。
昔の漁師の家が保存される肥前宿の一画

 船で海路の旅を楽しみ、バスでは古き良き街並みを訪ねた旅。交通手段を変えて旅に出ると、新たな発見がありました。

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