【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2022年04月15日

【帰着レポート】永平寺柏樹關(はくじゅかん)と越前の古き町々 【5日間】

<4/11発・添乗員:東京支店 吉田将也>

5日間に渡って、福井・越前とその周辺の地に注目した旅に添乗して参りました。新幹線がまだ通っておらず、アクセスが悪いこともあり、中々訪れる機会が少ないというお声もありましたが、越前の地には魅力ある伝統産業や歴史を感じる町が点在していました。

どれも個性的な北前船ゆかりの地

江戸時代に日本海で盛えた北前船は、越前の地でも活躍をしており、複数の港町が今でも、当時の面影を色濃く残しています。敦賀湾の入り口に位置する河野集落では豪商・右近家の邸宅や崖と海に挟まれるように形成された町並み、三国湊では福井の特産である笏谷石の石床やかぐら建ての建築、そして石川県・加賀橋立では赤茶色の瓦屋根の家々とどれも全く違う特徴を持っており、それぞれの歴史的背景を探り、比べながらの町歩きは、周遊するからこその楽しみでした。

北前船の航路の起点にもなった敦賀湾の入り口に位置する河野地区。崖が海岸に迫る地形をしており、横に長く伸びる帯状の町が形成されています。
宿泊するあわら温泉から、えちぜん鉄道というローカル鉄道に乗車して北前船により栄えた町並みが残る三国湊を訪れます。
石川県・橋立は赤茶色の瓦屋根の町並みが印象的で、資料館では、当時の北前船主たちに使われていた航海道具や豪華な家具が展示されています。

テレビで話題となった一乗谷朝倉氏遺跡もじっくりご覧いただきます。

かつて織田信長によって滅ぼされるまで、越前の地に栄えた朝倉氏。狭い谷の間に築かれた城下町は、信長によって新しい町が作られることなく、まるごと農地となったため、掘り起こされた際には、失われた朝倉氏の町の礎がそのままの形で残っていました。ツアーでは、一乗谷の城下町を復元した町並みや朝倉氏の屋敷の遺構などを、歴史や発掘された品物と絡めてご紹介いたしました。

両脇を山など自然の要害によって守られた城下町。訪れた時期には桜も咲いていました。
朝倉氏の築いた城下町を発掘された品々を頼りに忠実に再現されています。まっすぐ続くだけに見える道にも実は町を守る工夫が施されています。
朝倉氏の屋敷跡もそのままの形で残っており、当時どれだけの力を持っていたかがうかがえます。

越前を代表する伝統産業の数々

ツアーでは、地域を理解するうえで欠かせない伝統産業にも注目してご案内しました。土佐和紙・美濃和紙と並ぶ日本三大和紙のひとつ「越前和紙」、起源は古墳時代にまで遡るといわれる「越前漆器」、一度は衰退し消えかけながら伝統的な生産を続ける「和ろうそく」など、最盛期には全国に広がり活躍した産業が今も息づいていることも福井県の魅力だと感じました。

越前和紙の制作過程をご覧いただきました。
越前で培われた漆塗の技術を用いられた山車
和ろうそくについても材料から伝統的な製法まで、現地の人からお話を聞きました。

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