佳景・名景・絶景
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佳景・名景・絶景
2020年12月26日
名刹 南禅寺
『旅のひろば』編集部 上釜一郎
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京都市左京区に位置する、京都有数の名刹・南禅寺。臨済宗南禅寺派の大本山で「日本最初の勅願禅寺」として鎌倉時代に創建されました。室町時代には京都・鎌倉の禅寺「五山」の最上位の別格として「五山之上」に位置づけられ、今も正式名称を「五山之上瑞龍山太平興国南禅禅寺」といいます。
すべての季節で撮影が楽しめる南禅寺。「佳景・名景・絶景」の撮影スポットも数々あります。今回はそんな撮影スポットを季節感も交えてご紹介したいと思います。数ある撮影スポットですが、三門、庭園、水路閣は外せません。(他にも日本の美を感じる障壁画も外せませんが、撮影よりもむしろじっくり見ることをおすすめします。撮影不可のカ所もあります。)まずは三門。「絶景かな、絶景かな」と、歌舞伎「楼門五三桐」で石川五右衛門が発する名台詞の舞台が南禅寺の「三門」楼上です。この三門では参道入り口から三門を額縁に見立て、四季折々の風景をはめ込むと大変美しい写真が撮れます。もう一つのスポットは「水路閣」。京都の近代化を物語る貴重なモニュメントで、維新後の京都を復興させるべく琵琶湖の水を京都へと引いた「琵琶湖疏水事業」にともない、明治21年(1888)に完成しました。赤煉瓦のアーチを描く水道橋が、今では南禅寺の落ち着いた佇まいになじみ、一つの美を醸し出しています。他にも数々の庭園も見どころで、撮影スポットの多さに感動します。撮影の帰りには、もう一つの名物、門前の「湯豆腐」もぜひどうぞ。
※写真好きの方へお願いです。境内というのは仏様のお庭であり、そのお庭を少しでも美しく保つために、毎日職員や庭師が掃除をして手入れをしてくれています。写真撮影時に美しくお寺を保つことはもちろんですが、他の参拝客の迷惑にならず、ひっそりと、この美しい南禅寺と向き合って静かに撮影されることをお願いします。また、この時期感染症予防対策で、拝観に関して状況が変わる場合がありますので、ホームページ等でご確認ください。
http://www.nanzen.net
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【上釜一郎】プロフィール
1964年奈良県生まれ。旅行誌(マガジンハウス/ガリバーほか)からファッション誌(集英社/ COSMOPOLITAN JAPANほか)、広告写真等のカメラマンとして活躍。また、『南オーストラリアのユートピア アデレード』(弊社菊間著・新潮社)『マカオ歴史散歩』『新モンゴル紀行」(ともに弊社菊間著・新潮社とんぼの本)の写真等も撮影。現『旅のひろば』編集部で、各地の視察も行っている。過去には紛争地や、対人地雷問題の取材などの取材経験も多数。1997年にノーベル平和賞を受賞した地雷廃絶国際キャンペーン(International Campaign To Ban Landmines=(ICBL))の日本キャンペーン(JCBL)元運営委員。
現在ワールド航空サービスの知求アカデミー講座で、写真講座の講師も務める。
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