佳景・名景・絶景

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2022年06月13日

マッターホルンのモルゲンロート(スイス)

『旅のひろば』編集部 上釜一郎

 

ツェルマットのホテルのベランダから撮影(撮影データCanon EOS 5DS 105mm f6.3 1/30 ISO200)

お待たせしました。いよいよ海外旅行再開です。多くの海外旅行ファンの皆様が待ちかねていたのでは。このコラムもこれからどんどんアップしていきますのでお楽しみに。

さて今回は久しぶりなので写真の初心者の方でも、ちょっと気をつければバッチリこんな写真が撮ることができるということで「マッターホルンのモルゲンロート」です。ところで「モルゲンロート=Morgenrotドイツ語」という言葉をご存じですか?

モルゲンロートとは、夜明け直前に、東からの太陽が山頂を照らし、山や雲が赤く染まる「朝焼け」のことをいい、山がもっとも美しく見える時間帯です。(モルゲン「Morgen」は「朝」、ロート「rot」は「赤」の意)

撮影のコツは特にありません。写真の初心者の方でもバッチリ撮影することが出来ます。最低条件はまず晴れていること。これは運ですね。次に日の出前に起きること。これは努力次第。あとは、太陽が山頂を照らすのを待つだけです。唯一コツとしては、全体が明るくなりすぎないこと。通常オートで撮ると周りの暗い部分に影響されて全体に明るくなってしまいまい、せっかくの山頂が白く飛んでしまいます。露出補正でマイナス側を何枚か撮るといいでしょう。本気で撮る方は、ISOを低くするために三脚も必要ですが、とりあえず撮りたいという方は手持ちでもISO設定を変えればなんとかなります。

ツェルマットの町中からは撮影ポイント多数です。ゴルナグラートの山上ホテルに宿泊すれば、逆さマッターホルンのモルゲンロートも撮影できますよ

早起きは三文の得。ドラマチックな風景を撮影してみてください。

時間が経って日が昇るとこの通りです
よく見るとマッターホルン登山のための山小屋が見えます
標高3260m地点のヘルンリ小屋
標高4003mのソルベイ小屋。真ん中の小さな小屋です。わかりますか?
【上釜一郎】プロフィール
1964年奈良県生まれ。旅行誌(マガジンハウス/ガリバーほか)からファッション誌(集英社/ COSMOPOLITAN JAPANほか)、広告写真等のカメラマンとして活躍。また、『南オーストラリアのユートピア アデレード』(弊社菊間著・新潮社)『マカオ歴史散歩』『新モンゴル紀行」(ともに弊社菊間著・新潮社とんぼの本)の写真等も撮影。現『旅のひろば』編集部で、各地の視察も行っている。過去には紛争地や、対人地雷問題の取材などの取材経験も多数。1997年にノーベル平和賞を受賞した地雷廃絶国際キャンペーン(International Campaign To Ban Landmines=(ICBL))の日本キャンペーン(JCBL)元運営委員。
現在ワールド航空サービスの知求アカデミー講座で、写真講座の講師も務める。

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