歴史ある風景

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2021年10月12日

”日本初”づくしの雲仙

九州支店:柴尾祐樹

 

突然ですが、日本で初めて国立公園に指定された場所をご存知でしょうか。

富士山?北海道?、、、様々な場所が浮かぶかもしれませんが、実は長崎県・雲仙がその第一号で、瀬戸内海、霧島とともに1924年(大正13年)に日本初の国立公園に指定されています。(後に天草が加わり、現在は雲仙天草国立公園となっています。)

 雲仙は、雲仙岳を中心とした島原半島の山岳地域で、豊富な湯量の温泉や三方を海に囲まれた景観が魅力ですが、なぜ雲仙が日本初の国立公園に選ばれたのか?その背景には、海外との交流の歴史が少なからず影響しています。

雲仙地獄 禁教期にはキリシタン殉教の地となりました
四季折々の美しさを見せる雲仙の自然

日本初の海外向けリゾート地から国立公園へ

 

701年に開湯したとされる雲仙温泉。江戸時代には唯一外国に開かれた港であった長崎に近かったということもあり、ケンペルやシーボルトといった外国人により、ヨーロッパに紹介され広く国外に知られるようになりました。

明治になると、中国大陸と日本をつなぐ蒸気船の長崎・上海航路が開設。外国誌で雲仙が紹介されると、中国大陸に駐在していた多くのヨーロッパ人が避暑を目的に雲仙やってきました。そもそも雲仙がある島原半島は、キリシタン大名・有馬氏が収めたこともあり、海外文化がいち早く到来した地域であり、外国文化を受け入れる気質が根付いていたのかもしれません。みるみるうちに雲仙は日本初の海外向けリゾート地として、人気を博していきました。宿泊客にはノーベル文学賞を受賞した作家パール・バックやヘレンケラーが名を連ねています。

その後、1911年(明治44年)に日本初の県営公園、1913年(大正2年)に日本初のパブリックコースとして雲仙ゴルフ場が当地にオープン。そして1934年(昭和9年)には前述の国立公園指定へつながっていったのです。こうやって見てみると、“日本初“のオンパレードです。

ここを訪れたハンガリー文化使節団メゼイ博士は、雲仙をチロルの山の美のようだと称しました

クラシックホテルが誕生

 

国立公園に指定される2年前の昭和7年、外国人観光客誘致を目的に、国策として外国人向けのホテルが日本各地に建設されることになります。これらはクラシックホテルとして今なお日本各地で愛されていますが、その一つが雲仙の地に開業した雲仙観光ホテルです。スイスのシャレ―風(山小屋風)の洋風建築が雲仙の豊かな自然の中にみごとに溶け込んでいます。皇室をはじめとしこれまで世界中のVIPを迎えてきた九州唯一のクラシックホテルです。

調度品ひとつをとってもクラシックな美しさがひかります
雲仙観光ホテル ライブラリー
シャレー風の外観が特徴的です

来年1月にグラバー園「蝶々夫人の夜会」にあわせて雲仙観光ホテルに宿泊する旅をご用意しております。日本で初めて外国に開かれたリゾート地であった雲仙の歴史をここで追体験してみるのはいかがでしょうか。

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