お隣りの鹿教湯（かけゆ）温泉（文殊菩薩が鹿に化身して、信仰厚い猟師にいで湯の存在を教えた、という由来）の老舗「つるや」（2泊）で、渓流沿いの露天風呂に山腹から降り落ちてくるような紅葉絶景を愛でながらの湯浴みをたっぷり楽しんで、日中は、1500年前ヤマトタケルノミコトによって発見されたと伝わる、ここ信州最古の別所温泉（つるやから車で45分ほど）を訪ねてみたい。

　「信州の鎌倉」とは、言い得て妙で、国宝や多くの文化財を擁する三つの古刹と、風格のある三つの古い外湯で構成され、そのひとつは、木曾義仲も療養したといわれます。

　中でも、北向（きたむき）観音堂（日本遺産）は、山腹の本堂と隣りの懸造りの舞台建築が見事な瑠璃殿、さらに本堂に続く参道の小店が立ち並ぶ風情が印象的な景観を見せてい、フォトジェニックポイントです。

　ちょっと足を延ばして、信州最古の禅寺「安楽寺」には、珍しい唐様の建築、国宝「八角三重塔」がユニークな姿を見せてくれ、これも必見です。

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