日々是旅立

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2021年05月19日

「北の国から」(その2)宗谷岬からマウレ(はまなす)の森の素敵なオーベルジュへ

松本 佳晴

生まれてこのかた初めて、日本の最北端「宗谷岬」を訪ねてみました。
日本海とオホーツク海が交差する間宮海峡。間宮林蔵が1808年、この地からまだ見ぬ樺太を目指して木造の和船に乗って船出した石碑が近くに建てられています。
この日(4/30)は、もう5月とは思えない、外気温1度。強風が横殴りの雨を浴びせ、傘は役に立ちません。この何もない寂しい海岸から…とても自分にはこの海に立ち向かう勇気は微塵もありません。それだけでも林蔵の「偉人感」が膨らみます。

一路、街道をゆくシリーズの「オホーツク街道」を南下。司馬遼太郎が「謎のオホーツク人」に注目しながら辿った同じ道を走行するのは、何とも感慨深い。それもあってか1999年には立派な「オホーツクミュージアム」(枝幸えさし町)が開館。ここの高畠(たかばたけ)館長がまた熱心な方で、外来客には時間が許す限り、ご自身で解説してくれる「オホーツク街道愛」に溢れた熱血館長さん。


紋別空港辺りから海岸を離れ、雨が本降りの雪に変わって路面がドンドン白くなってゆく中、山道へ。地図ではわかりませんが、北海道は実は起伏が荒々しく、そして複雑です。日本海とオホーツク海側では、海岸まで山が迫っています。

あっという間に白銀の森林山野をさらに南下。トンネルを抜けるとそこが丸瀬布(まるせっぷ)という温泉で、この周りの「マウレ(はまなす)の森」の中に、そのオーベルジュはひっそりと佇んでいました。「マウレ山荘」というと、丸太を組み上げたログハウスを連想しますが、これがオーストリアのウィーンの森にあるような立派で素敵な館でびっくり。

玄関を入った中央に石造暖炉をしつらえたロビーもヨーロッパの城館のよう。広々としたツインベッドルーム、独立棟のダイニングも天井高の空間でやはりヨーロッパ的。日本らしさは、自慢の温泉大浴場くらいですが、こちらの湯上りラウンジもお洒落な寛ぎ空間で、これはむしろ有難い。
広大な森の中には、蒸気機関車を一周30分も走らせる観光用の鉄道が敷設されていて、道民や鉄道ファンに喜ばれています。
ヨーロッパを旅しているような錯覚に陥る不思議な「マウレの森」でした。
(10/8、10/15の大雪山層雲峡とマウレの森オーベルジュの旅で2泊します。)

日本の最北端「宗谷岬」に初めて足跡をしるしました。
宗谷岬に佇む間宮林蔵の立像
オホーツク街道のドライブ。この日は荒れ模様の天気でした。
オホーツクミュージアムえさし
「マウレ(はまなす)の森」の中に佇むオーベルジュ「マウレ山荘」
石造暖炉が存在感を放つ玄関ロビー
ダイニング
ダイニングのワインコーナー
マウレ山荘のお食事(イメージ)
森林鉄道蒸気機関車「雨宮21号」(イメージ)

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