オーストリアのウィーンの観光名所にフンデルトヴァッサー（1928－2000）ハウスや、彼自身がデザインしたクンストハウスウィーンなどがあり、とても人気がありますが、日本にも彼の作品が3つほどあります。
ヨーロッパでアントニオ・ガウディに継いで人気のある建築家フンデルトヴァッサーが日本で楽しめるのはうれしいかぎり。
海外に行けない現在、とても行ってみたい場所です。

ここは大阪の北港にある舞洲（まいしま）ゴミ焼却場です。そしてそのすぐ近くに舞洲スラッジセンター下水汚泥処理場があり、さらに梅田にも近い扇町キッズプラザがあります。
バブル期に建てられ、莫大な公的資金を投じたことでかなり批判も出たと聞いていますが、これだけ世界的にも価値のある建物を大阪はもっと広報した方がいいと思います。
大阪以外の人々も、この存在を知ったら、ウィーンに行けない現在、多くの人が楽しみに出かけると思います。

フンデルトヴァッサーは画家・建築家と共に環境保護活動家として世界中に知られていました。大阪の建物も屋根や窓枠など、将来的には周囲一帯が建物を含めて緑に覆われるように構想されています。
自然に徐々に溶け込むように外壁の色落ちも補修しないという哲学、これから先どう自然と調和していくのかも楽しみです。
25年を経過したウィーンのフンデルトヴァッサーハウスは、いい感じでなじんできています。

彼は奥様が日本人で、日本文化を愛し、雅号を百水（フンデルトヴァッサーの日本語訳）とし、彼の絵画には百水と入れています。京都滞在中には浮世絵に習い、彫師、摺師と手分けして木版画なども制作していました。

舞洲ゴミ処理場
大阪市此花区北港白津1-2-48
TEL：06-6463-4153
https://www.osaka-env-paa.jp/index.html

※工場見学は予約制ですが、コロナ感染拡大防止のため当面の間休止しています（3/16現在）。再開などについてはホームページをご確認ください。