日々是旅立
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2021年03月10日
三鷹天命反転住宅とフンデルトヴァッサー
菊間潤吾
三鷹にある「ジブリ美術館」の近くに、三鷹天命反転住宅という9戸から成る集合住宅があります。
内外で14色もカラフルな色彩を使った建物で驚きました。
芸術家であり建築家の荒川修作氏(1936-2010)は、反芸術の実践を行うとして赤瀬川源平らと前衛芸術グループを結成。ニューヨークを拠点として活動していました。
「死なないための住宅」というコンセプトで、「水平垂直が極力存在しない建築」とのことで設計されたそうです。事前予約で1戸か2戸は見せてもらえます。
外からしか見ていませんが、ウィーンのフンデルトヴァッサーの建築を思い出しました。
画家であり建築だったフンデルトヴァッサーの基本理念も、「自然界に直線は存在しない」として、あくまでも自然との調和を意識し直線を避け、自然界と同様にカラフルな色彩を用いました。
ウィーンにあるフンデルトヴァッサーの集合住宅やごみ処理場は観光名所になっているので、訪れた人も多いかと思います。
環境保護、自然との共生という彼の考え方や芸術に共鳴したウィーン市長や連邦議会議員の依頼で、公営住宅や公共施設を設計したわけで、バロックの都ウィーンにあって、世紀末にはアールヌーボーを地下鉄の駅や街のあちこちに取り入れたウィーンという街の土壌なのか、違和感なく人々に受け入れられ、人気の場所となっています。
三鷹の東八道路に面したこの三鷹天命反転住宅に住んでみたいと思うか、住み心地がどうなのか、周辺の人々はどう感じているのか聞いてみたい気がします。
しかしながら、天命反転住宅、ジブリの森、フンデルトヴァッサーハウスとそれぞれに通ずるものを何となく感じます。
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