日々是旅立

日々是旅立

2021年03月24日

文明開化の雰囲気に浸る

菊間潤吾

横浜が開港した頃には馬車が多く行き交ったことから名付けられた馬車道に、国の重要文化財に指定されている西洋の伝統的な建物、現在の神奈川県立歴史博物館があります。
人気の中華街からは離れますが、馬車道駅のすぐそばです。

ここは1904年、日本の貿易を担うべく設立された横浜正金銀行の本店でした。
明治政府が徳川の時代とは違うことを国民に印象付けるには近代的な建物を見せることが一番の近道と、次々と西洋式の建築物が建てられましたが、ネオ・バロック様式で明治時代特有の重厚な感じのもので、文明開化の象徴的な建物です。

65歳以上は100円で入場でき、館内の当時の装飾を見るだけでもその価値は十分にありますが、鎌倉幕府を知るにはまずここに来るべきと納得させられるほどの展示室や、ペリーによる開港当時の横浜の展示室も素晴らしく、大河ドラマでちょうど開港前夜の雰囲気を放映中ですが、必見かと思います。

また、ここのミュージアムショップに並ぶ書籍は興味深いものが多く、そして銀行時代の書記課の部屋を利用した「喫茶ともしび」などにも立ち寄ってみてください。

ほんの半日、横浜歴史散歩にお出かけになりませんか。おすすめです。
明治時代の洋風建築を代表する建物のひとつ。1967年(昭和42年)に神奈川県立博物館として開館しました
黒船の模型など、開港当時の様子を伝えます

古代から現代まで、工夫された展示で楽しめます
神奈川県立歴史博物館
神奈川県横浜市中区南仲通5-60
TEL:045-201-0926
http://ch.kanagawa-museum.jp/sp/
館内の「喫茶ともしび」は、銀行時代のクラシカルな雰囲気

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