町並み百選
町並み百選
2021年10月07日
海の京都 伊根・丹後の町並み
プランニング事業本部 吉田義和
前回は山の京都として美山をご紹介いたしましたが、今回はさらに北へ。海の京都と言われる丹後地方をご紹介いたします。町としての京都が注目されがちですが、海の京都も舟屋の町並みが美しい伊根や日本三景の天橋立など、見どころが多くぜひ足を延ばして訪れていただきたいエリアです。特に冬には日本海の蟹の味覚も加わり観光も食も楽しめます。
船とともに暮らす 舟屋の街並み 伊根
日本海に突き出るような丹後半島の入り江に位置する伊根。ここは舟屋と言われる独特な家屋群が230棟も並び、伊根浦伝統的建造物群保存地区に指定されています。独特な風情のある景観から、「男はつらいよ」や「釣りバカ日誌」など国民的な映画のロケ地ともなり、その風情は国内外に知られています。この地域の家屋は海にせり出して造られており、1階は小舟の収容スペースと漁の作業場、2階が居住スペースとなっています。この形態は江戸時代から続くといわれ、かつては船が木造だったため、1階の収容スペースで一度陸にあげ、虫食いや風雨から船を守る役割を果たしていました。木の小舟が近代的なボートに変化した今も、海とともにある生活の風情は変わらない姿を見せてくれます。舟屋の景観を楽しむのは遊覧船が一般的。伊根湾の付け根にある日出から遊覧船で25分ほど。ゆっくりと伊根湾を巡り、舟屋を間近にご覧いただくことができます。遊覧のあとは、舟屋の裏から伊根の町並みを散策してみましょう。舟屋は2階部分が居住スペースと書きましたが、さらに道を挟んで陸側に主屋を持っており、道を挟んで両側に家を持つ特殊なつくりをしています。その様子が歩きながらお分かりいただけることでしょう。伊根の特産といえば、鯖を糠で付けた「へしこ」が有名ですが、最近人気のお土産はご当地の「伊根プリン」です。地元の三野養鶏場の卵をつかった濃厚なプリン、伊根を訪れたらぜひ味わってみてください。
丹後ちりめんの町 加悦の町並み
丹後地方を代表する産品に絹織物があります。上質な絹織物で知られる丹後ちりめんは、現在でも日本の絹織物のシェアの70%を占めていると言われています。丹後ちりめんの起源は江戸時代、生糸の生産地であった丹後地方に、京の西陣から「お召ちりめん」の技術が伝えられ、生産が始まりました。丹後地方で生産されたちりめんは京都へと運ばれ、貧しかった丹後地域はちりめんを運ぶ流通ルート「ちりめん回廊」となり、明治から昭和にかけて隆盛を誇ります。その面影をよく残す町が与謝野町加悦の町並みでしょう。まちなかにはちりめんの生産者や問屋が軒を連ね、明治期の製糸工場や昭和初期の洋館、レトロモダンな旧町役場などが軒を連ねています。
冬には丹後で幻の蟹「間人蟹」をいただくコースや、今年オープンの話題のリゾート「ふふ京都」に泊まり、丹後も訪れるコースも設定しています。詳細は下のコースをご覧ください。
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