町並み百選
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2020年12月31日
港町西郷と隠岐の島
本社:プランニング事業本部 吉田義和
ワールド航空の旅でも人気なのが「離島への旅」です。壱岐・対馬をはじめ、長崎沖の五島列島、鹿児島沖の甑島など、独特の伝統と街並みが残るのんびりとした風景が残ります。複数の島を巡るには船を貸切るなどの工夫が必要で、その巡り方は企画者の腕の見せどころ、といったところです。第5回、第6回は、そんな離島のなかから隠岐の玄関口、西郷と鹿児島の秘島、甑島をご紹介します。
歴史と共にある島 隠岐
隠岐諸島は隠岐の島を中心とする島後(どうご)とそれ以外の有人三島からなる島前(どうぜん)という地区に分かれます。今回は、最大の島、島後の隠岐の島をご紹介します。隠岐は遠流の地として後鳥羽上皇や御醍醐天皇も配流、島で生活をされた歴史ある島です。古来から島全体で神道が栄え、10世紀には全国に知られる古社が16もあったと言われています。現在でも残る独特の「隠岐様式」の本殿を持つ玉若酢神社や水若酢神社は隠岐で必見の訪問地です。
隠岐の玄関口 風待ち港 西郷を歩く
隠岐の玄関口は「西郷」という港です。東西に大きく伸びた湾は昔から天然の良港であり、江戸末期から明治期にかけては北前船の風待ち港として栄えました。高速船やフェリーが行き交う港が西郷の中心部です。港の傍には出雲大社の分社が鎮座。境内にはかつて隠岐の場所を北前船に示したという灯台代わりの石灯籠が残り、当時の姿を偲ばせます。蟹やイカの漁船が並ぶ港を歩き、西郷の中心を流れる八尾川沿いへ歩いてみましょう。途中には水祖(みおや)神社という川や水を祀った社があります。この社には菅原道真公も合祀されており、2つある鳥居の入り方によって参拝する神が変わるという、珍しい神社です。また、西郷の人々に愛されているのが八尾川にかかる「愛の橋」。昭和初期、島の金物店の店主が川を遠回りして学校に通う小学生の為に私財を投じて建設した橋で、今では橋を中心に「愛の橋商店街」が形成されるに至っています。ゆっくり町を歩いても1時間ほど。島ならではのアットホームなガイドさんと巡るとあっという間のひとときです。
足を延ばして 隠岐の奇岩絶景へ
実は隠岐と言えば、ユネスコ登録の世界ジオパークにも登録されている地質学的に貴重な場所。島の各地で奇岩群がご覧いただけるのですが、その最たるものが「ローソク島」でしょう。隠岐の島の北側、赤崎港から専用観光船で日本海へ。ローソク島はまるで蝋燭のように先端が尖った石柱型の岩の島です。船長は夕陽の傾きにあわせて巧みに操船し、まるで蝋燭に火が灯るかのごとく夕陽が重なるように船を動かしてくれます。その景色はまさに絶景。ここでしかご覧いただけないものです。(観光船は4月~10月のみ運行)
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