町並み百選
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2021年03月11日
2011.3.11から10年 三陸の今
プランニング事業本部 吉田義和
今日は3月11日。東日本大震災から10年が経ちました。10年前の今日、私は「大河・揚子江の船旅」のツアー中で、長江の船上でそのニュースを聞きました。中国でもトップで報じられるニュースや映像を目の当たりにし、150名様のお客様と「日本へ帰れるのかだろうか。」と不安にかられながら旅をしていました。道中は多くの現地の人から温かい言葉をかけられ、元気づけられたことを覚えています。テレビでも様々伝えられる三陸の復興と現状をワールド航空の関わりと共に少しご紹介します。
2011年 復興ボランティアとチャリティコンサート
震災直後、福島原発事故により海外からの航空便が成田を回避するなど、海外旅行にも大きな影響がありました。当時は仙台営業所や東北出身社員もおり、当初から「会社として復興に関わりたい」という社員が多かったです。そんな中震災翌月の4月にはサントリーホールでのチャリティコンサートやチャリティオークションを開催。6月には社員有志で東京支店からバスを出し、有志のお客様も交えて復興ボランティアも何度か行いました。状況がある程度落ち着いてからとはいえ、町の各所に残った瓦礫や泥に、津波の物凄さを実感しました。
2014年 国内旅行実施へのきっかけとなった東北・三陸復興応援ツアー
震災から3年後の2014年には「三陸復興応援ツアー」を実施。海外旅行が専門だったワールド航空で、初の本格的な国内ツアーとなりました。三陸の復興支援を目的に2014年にデビューしたSL銀河や、壊滅的な被害から3年かけて全線再開を果たした三陸鉄道に乗車する旅で、200名様程のお客様にご参加をいただきました。釜石郊外の根浜にある宿「宝来館」では、震災の語り部である女将、岩崎さんのお話に、皆聞き入っていました。コロナ禍の現在、国内旅行のみを実施しているワールド航空の国内旅行の原点は、三陸にあったとも言えます。その後も、立ち上げた国内旅行ブランド「日本旅百景」のなかで、たびたび三陸の復興支援ツアーを継続してきました。
2021年 三陸の「観光」は今
昨年、岩手ガストロノミーをはじめ、三陸鉄道の旅には多くのお客様にご参加いただきました。海岸線には大堤防が築かれ、震災前の姿とは大きく変わってしまっています。しかし、人々の故郷の町に対する愛情は変わることはありません。現在、三陸の観光には「防災」というテーマが大きく掲げられています。震災のことを風化させず、震災から学んだことを日常生活にも生かす、それを全国の人々に三陸の地から伝える、その思いが現在の観光にも生かされています。現在の三陸の旅では、「三陸鉄道に乗って景勝を見る」「美味しい海の幸を楽しむ」こういったいわゆる「観光」だけでなく、人々の経験から生まれた「深み」を感じることができることでしょう。震災を知らない世代が小学生になっている現在、「伝える」ということの重要性は増してくることと思います。
ちょうど2月の終わりに、震災当時から10年、共に歩んできた酒井が三陸へと添乗に出ておりましたので、こちらも併せて「観光から見た三陸の今」を知っていただければと思います。
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