町並み百選

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2022年10月24日

但馬の小京都 出石で時を刻む辰鼓楼(兵庫)

出石(いずし)は兵庫県の北部、かつての但馬の国にある町で、かつての出石城の城下町として発展しました。現在は残念ながら天守閣は現存していませんが、その時代の古い家並みや石垣が至る所に残っています。町のシンボルともいえる辰鼓楼(しんころう)は、1871年、出石城の大手門脇の櫓台に建設されました。時を告げるため、もとは太鼓を打っていましたが、1881年大時計が寄贈されてから時計台として親しまれ、今でも時を刻んでいます。この時代、札幌の時計塔も稼働しはじめ、わずか27日の差で日本最古の時計塔となることはできませんでした。

出石に佇む日本最古の時計塔「辰鼓楼」

ここから旧市街を歩き、武家屋敷など古い建物を眺めながら「永楽館」へ。1901年建築、近畿地方最古の芝居小屋です。ここでは歌舞伎や寄席、活動写真などが上演されたそうです。近くの出石明治館は、1887年に郡役所として建造された木造擬洋風建築の貴重な建物。様々な古建築が残る重伝建の町並みは、風情あるそぞろ歩きが楽しめます。
もうひとつ、おいしい出石名物といえば出石そば。江戸時代より広まった郷土食で、出石には40軒以上のそば店があるのだとか。出石焼の皿に盛って供されるのが特徴です。

「永楽館」では歌舞伎や寄席が上演されています
5枚1組の出石焼の小皿に盛られた出石そば

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