【海外】帰国しました。添乗員レポート
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2024年08月05日
【帰国レポート】メスティアも訪ねる 十字架峠とコーカサス3か国の旅
<7月8日発 添乗員: 東京支店営業部 中屋 雅之>
コーカサスの旅は昨年6月にも添乗させていただきましたが、メスティアも訪ねる15日間のコースは弊社としてもコロナ後、初めてのツアーです。私も2016年以来久々の訪問となりました。コーカサス3か国とはアゼルバイジャン、ジョージア、アルメニアの3か国であり、訪問する機会は少ないかもしれませんが、添乗員中屋の選ぶベストツアーのナンバーワンです。コーカサス3か国と一括りに呼ばれることが多いのですが、これらの3か国は民族、宗教、文化など全く異なっています。
炎の国・アゼルバイジャン
アゼルバイジャンはコーカサス3か国の中で唯一のイスラム教国です。しかし、大変緩やかなイスラム教の国であり、街中でもあまりイスラム教の雰囲気はありませんし、スーパーマーケットなどどこでもお酒を買うことができます。
また、この国はゾロアスター教(拝火教)発祥の地ともいわれ、「炎」に関するものが至る所で見られます。特にバクー郊外のヤナルダーグは「燃える山」という意味で、天然ガスが永久に燃え続けています。また、かつてはゾロアスター教の総本山もここにありました。アーテシュガーはかつて世界のゾロアスター教の総本山でしたが、永遠の炎が消えてからは博物館となって一般公開されています。
また、首都のバクー市内には炎の形をした高層ビル「フレイム・タワー」があり、かつてのこの町のシンボルであった「乙女の塔」とともにバクーのシンボルとなっています。
旧約・新約聖書の世界:アルメニア
2つ目の国はアルメニアです。アルメニアはまさに旧約・新約聖書の世界です。旧約聖書の創世記に描かれた「エデンの園」はこのアルメニアだとも言われています。また、ノアの方舟が漂着したといわれるアララト山も聳えています。
この国は世界最初のキリスト教国ともいわれています。伝承によればイエス・キリストの使徒タダイとバルトロマイによってこの地にキリスト教がもたらされ、西暦301年に公認され、キリスト教を国教と定めました。これはローマ帝国においてコンスタンティヌス大帝がミラノ勅令によってキリスト教を認める313年より12年も前のことです。
それ故、この国にはきわめて古い教会やキリスト教に関する様々な聖遺物があります。特にアルメニア正教の聖地・エチミアジンの宝物庫にはキリスト教徒にとってかけがえのない宝物が収められています。例えばイエス・キリストが十字架に磔になった際、ローマの憲兵の一人ロンギヌスが彼の生死を確かめるべく、キリストの脇腹に槍を突き刺しました。その槍が発見されたのがこの国の「ゲガルド修道院」であり、現在はこのエチミアジンの宝物庫にあります。また、ノアの方舟の断片の一部やキリストの十字架の断片の一部も同じ宝物庫に展示されています。
コーカサスの真っただ中に宿泊:ジョージア
3か国目はジョージアです。その魅力は何といっても5,000mを超えるコーカサス山脈を間近に見られることです。このツアーではステパンツミンダとメスティアの2方向からコーカサス山脈に迫ります。一つはメスティアから。ジョージア西部の町ズグディディから4WDで約3時間、コーカサス山中のメスティアの到着します。こんな田舎にも5つ星ホテルができたことに感動しました。ここを拠点に4WDで最奥の村・ウシグリ村を目指しました。途中で美しい山ウシュパ山(標高4,700m)も見られました。そしてウグヴィリ峠(標高1,922m)を越えてウシグリ村に到着。ウシグリ村にはこの地方独特の「塔の家」がたくさんあります。かつては非常時に立てこもるため、また、食糧倉庫として使われていたとのこと。村の中を歩くと至る所に塔の家があって、不思議な雰囲気です。また、この村からはジョージアの最高峰シハラ山(5,201m)も見られました。
十字架峠を越えてステパンツミンダへ。
もう一つはジョージアの首都トビリシから十字架峠を越えてカズベキ山(5,047m)の麓へ向かいます。十字架峠は標高2,395メートルの峠であり、ここからは一挙に山岳地帯の雰囲気となってゆきます。そしてカズベキ峰の麓のステパンツミンダのホテルに宿泊。このホテルのテラスからは正面に雄大なカズベキ峰が望めるのです。
翌朝、4WDでカズベキ峰の中腹に見られるツミンダ・サメバ教会を訪れました。この日は曇っていてカズベキ峰の山頂は見られませんでしたが、雄大な風景には感動の連続でした。
※写真はすべて今回のツアーで添乗員中屋が撮影したものです。
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