【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2024年04月19日

【帰国レポート】コースト・スターライト号でゆく陽春のアメリカ西海岸縦断の旅

<2024年4月5日(金)~ 2024年4月15日(月)添乗員:東京支店 下平裕史>

<2024年4月5日(金)~ 2024年4月15日(月)添乗員:東京支店 下平裕史>

今回は弊社初登場のロサンゼルスからシアトルまで1泊2日、約35時間かけて縦断するアムトラック「コースト・スターライト号」に乗車してまいりました。弊社では一度に全区間乗車するのではなく、途中サンフランシスコで下車、宿泊を組み込み、2回に分けて縦断する行程でご案内しました。

ロサンゼルス、リトルトーキョーにお披露目したばかりの壁画アート
巨匠フランク・ロイド・ライト建築の世界遺産に登録されている8つのうちのひとつホリホック・ハウス
サンフランシスコではケーブルカーの乗車体験をしました
スターバックス1号店も訪れました

アメリカ西海岸を縦断するコースト・スターライト号

コースト・スターライト号は飛行機を使えば3時間弱のロサンゼルスからサンフランシスコ区間を毎日1往復、2216キロを1泊2日、約35時間かけて移動する長距離列車です。寝台車を使い優雅に移動する人もいれば、都市間のみを移動するために使用する現地の方もいます。私たちは2回乗車ともに寝台車を利用しました。寝台車には電気、空調、コンセントが完備。洋服をかけるハンガーもありました。またペットボトルの水も2本置いてあり、足りなくなれば追加でいただくこともできます。各車両には水、コーヒー、オレンジジュースが無料で置いていて、好きな時間に飲むことができます。2名客室にはシャワー室、お手洗いも完備しています。(※一名客室には完備しておらず共同シャワー室、お手洗いとなります)。寝台車のお客様は、朝昼夕の食事が含まれています。

ロサンゼルスでは出発前に寝台車専用のラウンジにてお寛ぎいただけます
水、ジュース、コーヒー、スナックなどが置かれています
コースト・スターライト号。駅で停車の際の一枚
2名用客室にはシャワーとお手洗いが備え付けられています
1名利用キャビン。夜は2段ベッドとなります

人気のラウンジカー。この後、続々と人が来て即座に満席になりました

海岸線を走る ロサンゼルスからオークランド区間

この区間の見所は列車の名前の通り、海岸線を走ります。ロサンゼルスから北西に100キロほど走ったオックスナードの駅を通過すると海岸線が見え始めます。この日は天候が良く、青い空・青い海を眺める区間はサンルイス・オビスポまで約4時間続きました。ラウンジカーで景色を楽しまれている方も多くいらっしゃいますが、いつ行っても混んでいるため、寝台車を確保している私たちは各自の部屋から景色をお楽しみいただいた方が多かったです。サンルイス・オビスポを越えると列車は内陸部に入ります。峠越えの景色となり、菜の花畑がきれいな丘陵地帯を進みました。

太平洋沿いを約4時間走ります
この時期は菜の花が見事でした
昼食サラダやチキンサンドイッチ、ハンバーガーなどから選べます。こちらはアンガスバーガー
内陸部に入ると山がちな景色がご覧いただけます
夕食は前菜、メイン、デザートのスリーコース。こちらはアンガス牛のステーキ

雪が残る山間部を抜ける オークランド〜シアトル区間

列車がオークランドの駅に到着するのは夜。乗り込んだあとはゆっくりとお休みいただきました。翌朝、朝日が上がる前に起床すると列車はカリフォルニア州で一番北にあるアムトラックの駅ダンスミュア周辺を走っていました。朝日を見に展望車に行きましたが天候は曇り。残念ながら朝日を拝むことはできませんでした。間も無くすると朝食が始まります。朝食は予約制ではなく、時間内お好きな時間にお召し上がりいただけます。この辺りから列車はカスケード山脈内に入り、標高を徐々に上げていきます。標高が最も高いチェモー周辺で1400メートルほどとなり、この時期でも窓からは雪が残る山間部を抜けていきました。昼食後は標高を下げ、山中とはお別れ。穀倉地帯を抜け街中を通過していく中で、独立峰のマウントシャスタ、マウントフット、マウントレーニアなどの山々を車窓からご覧いただけました。変化に富んだ風景をご覧いただけ、飽きの来ないルートでした。

駅に入線するコースト・スターライト号
夜になるとソファがベッドになります
朝食も選択式。こちらはアムトラック名物のフレンチトースト
朝起きると周囲は雪が残っているカスケード山中を走行します
山を下ると牧草地帯が広がります
カスケード山脈最高峰「マウント・レーニア」はシアトル到着前にご覧いただけます

飛行機を使い点と点で結ぶ旅が主流ですが、鉄道旅のように線で結ぶ旅は時間にゆとりがあり、変わりゆく旅情を楽しみたい方にはぴったりの旅です。

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