【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2023年12月18日

【帰国レポート】南フランスの知られざる美しい村々と冬の味覚を訪ねて 11日間

<2023年11月28日(火)~12月8日(金)11日間 東京支店 鈴木 洋>

〈11月28日発 添乗員・東京支店 鈴木 洋〉

冬の南フランスから世界遺産リヨンまでを巡る旅から帰国しました。冬のツアーですとクリスマスマーケットを巡るツアーが一般的ですが、今回のツアーではオクシタニー地方、プロヴァンス地方、オーヴェルニュ・ローヌアルプ地方の知られざる美しい村々をつぶさに巡り、ご紹介しました。また、冬はおいしいグルメが目白押しです。とれたて鮮魚で作るブイヤベース、解禁日を迎えた黒トリュフを使ったランチ、収穫期を迎えるオリーブ農園で搾りたてのオリーブオイルを味わったりと、この時期だからこそ楽しめる冬の味覚を味わいました。

南フランスの知られざる美しい村々と絶景を巡りました。

今回はフランス南部モンペリエに到着し、自然や美しい村々を巡りました。フランス中部の中央山塊から南の地中海にかけては石灰岩の高原が続きます。特にその中でも特異な景観を残すのはナヴァセル圏谷です。長い間の川の流れによって少しづつ岩が削られ、大きな谷になりました。また、山の中ではテンプル騎士団の伝説も多く、ラ・クーヴェルトワラッド村、リシュランシュ、ル・ポエット・ラヴァルはテンプル騎士団や聖ヨハネ騎士団が造った村として知られます。

ワールド航空初登場のナヴァセル圏谷(Cirque de Navacelles)。ディ川の浸食によって深い谷となりました。
映画のセットのように美しいラ・クーヴェルトワラッド村。かつてはテンプル騎士団が住みました。
アルデッシュ渓谷を見渡す高台にあるバラズユック村
ル・ポエット・ラヴァルのシャトーから臨む渓谷。秋景色が素晴らしかったです。
聖ヨハネ騎士団によって建てられたル・ポエット・ラヴァルのシャトー
リシュランシュの町にも聖ヨハネ騎士団によって町が造られたことを示すマルタ十字が飾られます。
聖ヨハネ騎士団によって建てられたことを証明するル・ポエット・ラヴァルのシャトーにある記念パネル
町のすべての建物が黄色い石灰岩で作られたワン村
サン・クロワ・アン・ジャレは修道院群の建物がフランス革命後に競売にかけられ、今では中に人が住む珍しい”修道院”村です。

開催初日を迎えたトリュフマルシェをトリュフ騎士団の方と共に巡りました。

プロヴァンス地方の飛び地、リシュランシュ村で開かれるトリュフ市を訪問しました。12月の第一土曜日から3月中旬まで開かれるトリュフマルシェで前日のカルパントラで開かれるトリュフ市同様、フランス国内でトリュフの値段を決める非常に重要なマルシェです。このたびはトリュフ騎士団のミュリエルさんのご案内で村やトリュフマルシェを巡りました。

プロの仲買人が車のトランクでトリュフ農家とトリュフを取引する”プロ”のトリュフマルシェ。言われないとマルシェとは気づきません。
こちらは観光客/一般市民用のマルシェ。トリュフ製品が並びます。
音楽と共に行進するトリュフ騎士団のメンバー
昨年の視察の際にも案内いただいたトリュフ騎士団のミュリエルさん(左)
昼食にはトリュフメニューを味わいました。

「美食の渓谷(La Vallée de la Gastronomie)」プログラム①
地中海の魚や漁師を知るプログラムを体験

冬場に美味しい食材と言えば海の幸です。このたびはプロヴァンスのお魚屋さん、コテ・フィッシュ/Coté Fishが提供する「地中海の魚や漁師を知るプログラム」として、地中海の漁の紹介やとれたて鮮魚で作るブイヤベースをお召し上がりいただきました。
ユネスコの無形文化遺産にも登録されるフランス料理ですが、現在ブルゴーニュ、オーヴェルニュ・ローヌアルプ、プロヴァンス観光局では、地元で提供されるグルメ体験を「美食の渓谷(La Vallée de la Gastronomie)」としてまとめ、体験型のプログラムとして紹介しています。地域を”食”を通して知れる、いかにもフランスらしい体験でした。

この日はホテルのレストランを借りて元星付きシェフのキャロル・デュラック氏の作る料理を味わいました。
とれたて地中海産のマグロのタタキ
朝に獲った魚を使い作ったブイヤベースを味わいました。
フランスでは画期的な魚を24時間以内に自宅に配送するシステムを確立したコテ・フィッシュ
漁師8年目のエリオットさん

「美食の渓谷(La Vallée de la Gastronomie)」プログラム②
オリーブ農家「ユイルリー・リシャール」にてオリーブオイルの圧搾を見学。

1885年から続き、現在は5代目のパトリック・リシャールさんが農家を継ぐオリーブ油専門店「ユイルリー・リシャール」。タンシュ(Tanche)種という熟すと黒くなるオリーブを栽培しています。ここニョンス(Nyons)は原産地呼称AOP Nyonsというフランス産オリーブの名産地。11月はちょうどオリーブを収穫して圧搾する時期という事で農家を訪ねました。ビックリすることに5代目社長のパトリックさん自らオリーブ農園とオリーブオイルの圧搾、商品の紹介をしてくれました。ニョンス産、プロヴァンス産、有機農法のオリーブオイル等々、テイスティングをしながら説明をしてくれました。

可愛らしいブティック
ニョンス店のデルフィーヌさんと5代目社長のパトリックさん
それぞれテイスティングしながら違いを教えてくれました。
素晴らしい黄緑色の搾りたてのオリーブオイル

旅の締めくくりは世界遺産リヨンに3泊しました。

対岸には世界遺産の旧市街が見えます。
旧市街の裏道を歩きました。
トラブールを抜けるとルネッサンス様式の塔と中庭が。
フルヴィエールの丘のノートルダム聖堂
フルヴィエールの丘に残る古代ローマ劇場は見事です。

天気にも恵まれ、冬のフランス南部の知られざる村々やグルメを堪能していただきました。
これまで冬のフランスは寒いから、と二の足を踏んでしまう方も多いかと思いますが、この時期だからこその楽しみが沢山あります。是非、今後は冬のフランスも候補の一つに入れていただければと思います。

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