【海外】帰国しました。添乗員レポート
【海外】帰国しました。添乗員レポート
2023年11月30日
【帰国レポート】コマンダンシャルコー号でゆく 憧れの皇帝ペンギンを探して 南極ウェッデル海への船旅
<10月30日発〜11月19日着 21日間 添乗員:大阪支店 稲田 裕子>
<10月30日発〜11月19日着 21日間 添乗員:大阪支店 稲田 裕子>
フランスのポナン社が2021年に就航させた砕氷船、コマンダンシャルコー号で南極に行ってきました。一般的な南極クルーズは、半島の西側を訪れますが、今回のクルーズは、南極海峡を越えて東側のウェッデル海を訪れるものでした。巨大卓上氷山! 海面を覆う流氷!! そして、皇帝ペンギンたち!!! なんと、南極圏まで突破してしまう、砕氷船ならではの貴重な体験盛りだくさんのクルーズでした。
待ちに待った皇帝ペンギンとの出会いは感動でした!
なんといっても最大の魅力は皇帝ペンギンたちとの出会いです。11月7日の夕方、キャプテンから「左舷側に皇帝ペンギンがいます」とアナウンスが入った瞬間の船内のどよめきと、乗客がいっせいに左舷側デッキに出ていく様子は今でも忘れられません。皇帝ペンギンの大きさは本船からでもわかるくらいでした。初めての出会いから数日間、本船から、ゾディアックボートから、そして、氷の上で自分の目線から、たくさんの出会いを満喫しました。
氷の上にまばらに散らばっていた皇帝ペンギンたちはやがて集まり、列をなして海を目指して進みます。「腹滑り」が意外に早く、時々立ち止まってはあたりをキョロキョロ見まわし、鳴き声を上げ、そしてまた進み始め、最後は海に飛び込んでいきました。
貴重な野生動物と我々観光客の双方を守るため、ペンギン観察の際の距離は最短5mと決められています。ところが、まず人間を見たことないであろう皇帝ペンギンたちはこちらに興味津々。じっと立ち止まって眺めていると、ちょっとこちらに近づいてきたりもします。100~130㎝もある堂々とした体躯の皇帝ペンギンたちはなかなか迫力がありました。こちらも立ち止まって写真撮影に夢中になりました。
至難の業である「南極圏突破」を達成!ラーセン棚氷も訪れました。
南緯66度33分以南が「南極圏」になりますが、目には見えないこの「線」を越えるのは至難の業。まず行く手を阻むのは海一面を覆う海氷。2023年の南極観光シーズンに、ウシュアイアを出港する南極観光船はなんと過去最多の600本が予定されているそうです。そのほとんどは海氷の少ない半島の西側の観光になりますが、その西側でも、南緯66度33分を越えると途端に海を覆う一面の氷に進路を阻まれることになります。文字にすると簡単に感じる「南極圏突破」ですが、実はかなりの偉業でした。
氷を割って進むと見えてくるのがラーセン棚氷。厚さは200~350ⅿもあり、かつて棚氷から分離した巨大氷山は滋賀県が入るほどの規模もあったのです。温暖化の影響で年々崩壊が進んでいる現状も考えると、今回間近まで歩いて行けたことはとても貴重な体験でした。
乗船したシャルコー号はとても快適でした!
2021年に就航したコマンダンシャルコー号はフランスのポナン社が手掛けた砕氷船です。最先端技術を駆使して建設された最新鋭の船だけあり、その設備は最高級。揺れると名高いドレーク海峡をものともせず(今年は往復ともに穏やかでしたが)海氷を進みます。氷をばりばり割っていく船と聞くと、原子力砕氷船のような大きな探検船を想像しがちですが、そこはフランス船。優美な船体や洗練されたお食事、サウナや温水プールなどのハイスペック設備はどれをとっても最高の船でした。
昔は一部の探検家や研究者しか立ち入ることのできなかった南極は、技術の進歩によって今や誰でも訪れることのできる観光地となりました。しかし、世界中を探しても南極はやはり別格。圧倒的な自然美のスケールとそこに暮らす野生動物との出会い、長い船旅も退屈しない快適な船、すべてが唯一無二の経験でした。また南極へ行きたい! 帰国してすぐそのように思わせるすばらしさが南極にあります。一度は訪れてみたいと思われている方は、ぜひ、お勧めいたします。今後の発表にご期待ください。
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